職場のいじめでうつ病になった友人を見て伝えたいこと

会社でうつ病で仕事を休んだ人を何人か知っている。
そのうちで職場復帰する人もいるが、多くは退職してしまった。

会社の人は親しいわけではなく話が聞けなかったので「うつ病になったらどうなるの?」が分かってなかった。

心のどこかに「仮病ではないのか?」という気持ちもあった。

 

そして自分や周りの人は、うつ病になることはないだろう、なんて楽観視していた。
友人が自殺未遂するまでは。

 

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うつ病と「なまけ病」と思ってしまった要因

うつ病の問題は症状だけではなく「周囲からどう見られるか?」という見られ方の問題を抱えている。

その原因がうつ病のあいまいさ。
特に外症として現れるわけではなく、検査をすれば数値として測定できるわけでもない。
あるのは症状。

そして症状も特別なわけでもなく、多くの人が経験している。

うつ病の症状は
・やる気がでない
・集中ができない
・体が重い
・食欲がない
・眠れない
などが続くことと一般的に言われる。

 

もしこれがうつ病だとすれば、私もうつ病の経験者だし、私の周りもうつ病だらけになってしまう。
他人だけでなく、自分自身がうつ病なのかも判断ができない。

ただ実際にうつ病になった友人に合うとすぐに「間違い」と思えた。

 

うつ病の症状は想像を超えていた

友人の職業は学校の教師。
30代なかば男性で既婚者。

古くからの友人であり、お互い仕事やプライベートが忙しく、1年以上なんとなく連絡を取らない関係になっていた。

「最近合ってないな」と思い電話をしたが出ない。
別の日に何度か電話してもでない。

心配になり家に行くと「うつ病になり半年ぐらい休業し、ほとんど部屋で寝ている」と奥さんに聞かされた。

症状を聞くと「最近になり調子が良いときは、買い物ができるようになった」らしい。

この「買い物ができる」という意味か分からなかった。

 

「どういう意味?外に出れないってこと?」と聞くと「レジでお金をいくら出して良いかが分からなくなっている」と言う。

レジの人に「883円です」と言われるとアワアワして2000円出すらしい。
奥さんが言うには「それだけ集中力がなくなっている」という。

 

私が知っているうつ病の知識とは、まったくレベルが違うものだった。
そもそもレジでお金を出す行為に、集中力が必要とも思ってなかった。

 

その他にも
「布団でテレビや携帯を見るわけでなく、ずっと天井を見ている」
「近所に行くと帰り道が分からなくなる」
とかショッキングな言葉が並んだ。

そして衝撃的だったのは、自殺未遂をしたこと。
洗濯物をいくつか結び、天井に括り付けているところを奥さんが発見して突き飛ばしたらしい。

2時間ほど話したが、どれもインパクトが強く言葉が出なかった。

奥さんに近い内にまた来る約束し「力を落とさないでほしい」と頭を下げることが精一杯だった。

 

友人がうつ病になった2つの原因

友人がうつ病になった原因は、奥さん経由で断片的にしか聞けない。
本人にはどこまで聞いて良いか分からず、話そうとしない限り聞かないようにしている。

主な原因は職場のいじめ。
結構、長期間に渡りいじめは続いた。

子供にいじめはダメだと怒る教師がやっているのだから、笑い話にもできない。

そこにちょうど重なったのが両親が共に病気になり倒れたこと。
職場のストレスにプライベートも忙しくなり、肉体的にも疲労していたんだろう。

 

そして公務員という特殊な職業が彼を苦しめた。
公務員は民間企業に比べ給料だけではなく退職金や福利厚生を比較すると高待遇になる。

待遇が良いだけに軽率に退職することが「もったいない」という気持ちになる。

そして公務員という特殊な仕事は、民間企業へのスキルの転用が難しい。
私が贔屓目で見ても「職歴15年、30歳半ばでこのスキルだったら採用は厳しい」と思う。

知り合いに塾の講師いて話を聞いてみたが「講師だけのスキルなら人材は山のように人がいる。塾は民間企業で講師の仕事の半分は営業だよ。それができないからみんな辞めていく」と塾講師の厳しさを教えてもらった。

 

それから4年。
友人はまだ無職のまま。

薬が効いている間は至って普通に会話ができる。以前のように「顔付きが違う」と感じることはなくなった。

友人と話すとうつ病になった原因はなんのか、だんだん見えるようになってきた。
私なりのひとつの結論は「働く人はいつでも転職する準備をし続ける」こと。

 

働く人は常に転職を意識しろ

友人が受けたストレスは仕事とプライベートの2つ。

プライベートの方は防ごうと思っても防げないことが多い。
例えば友人のように両親の体調は、本人が気を付けたら済むものでもない。

しかし仕事は別。

 

仕事のストレスは、その職場を離れれば開放される。

これは労働者にしかできない特権。
会社の経営者は投資をしているから簡単に辞めれないし、違う職業に転換するのも難しい。

労働者は「仕事を辞めます」と言った1,2ヶ月後には、別の人生が待っている。

 

問題は転職できるかどうか?

これは「普段から転職をどれぐらい意識しているか?」によって変わる。
転職を強く意識すると「私が次の会社でアピールできることって一体なんだろう?」と疑問が浮かぶ。
すると「この仕事ができれば。この知識が得られば、きっと認めてもらえるだろう」という項目を探し始める。

項目が決まれば「半年後転職した場合は、1年後転職するなら、この程度は覚えられる」というざっくりの目標期限も見えてくる。

それを継続すると「別に明日クビでもいいよ。転職するし」とどこか強気な自分でいることができる。

この「いつでも転職してやる」という気持ちがうつ病の予防薬になる、と私は思っています。