まず初めに自分のプロフィールをちょっと紹介させてほしい。
私の高校時代の偏差値は40ちょっとだった。
まったく勉強ができなかった。
というか、やる気もなかった。
そんなおれでも一応は大卒。
高校3年の時には人生で初めて人並みぐらいは勉強を頑張った。
もちろん1年ぐらいでリカバリー出来る限界があり、大学名はしょぼい。
履歴書には高卒にして大学名を書かない方が良いのではないか?と疑うぐらいしょぼい。
新卒で初めて入社した会社は派遣会社。
給料は14万円。
14万円で納得していたわけではなく他に就職先がなかった。
奨学金を払ったら10万ちょい。
学生の頃に努力して来なかったツケ。
ずっとこのままなんだろう・・・
そんな風に思っていた。
そんなおれが現在勤めている会社は大手企業と呼ばれている会社。
「大手企業だから良い会社だ」とは言わないよ。
けど大手企業ほど入社するのが難しい、のは事実。
おそらく今働いている会社の社員はみんな偏差値60ぐらいあるんじゃないかな?
学生時代に今の会社に応募しても、まったく相手にされなかっただろう。
書類選考が通らないレベルではなく、書類を受け取りも拒否されたのでは?と思うぐらい。
自分にとっては、雲の上にあった会社。
そんな会社にバカがどうやって入社したのか?
実はここには簡単なロジックがあるんだ。
今回はその辺について書いていくよ。
新卒と転職では入社過程がまったく違う
なぜ勉強が出来ない奴が、高学歴が集まる会社に入れたのか?
結論を先に言ってしまえば「転職者だから」です。
転職と新卒では採用の過程がまったく違うだよ。
新卒は一度に何十人、何百人の人が同時に競う。
企業はどの人が適材があるか?なんてぶっちゃけわらんのよ。
じゃ、どうしているのか?
ご存知の通り、学歴や偏差値が高い方が優秀な人の確率的が高だろう、という見込みで採用する方式。
学歴が変わらないのであれば、他に特徴はないかな?って探し出す。
個性と言っても学生はみんな同じ教育を受けるんだ。
差なんてほとんどない。
だからデスクワークの仕事をするでも「甲子園出場」とか「インターハイ準優勝」とかの看板を持った方が有利に働く。
つまり学歴が低い人は、土台にも乗れないシステムがある。
そして大手企業ほど、そのシステムは根強い。
面接対策本を見ると「面接では自分の個性を出してアピールしましょう」と書いてあるが、会社側は独自性はなく、同じ採用システムを使っているんだよね。
これが新卒採用の現状。
一方、転職者は?
転職者っていつ入社するかは、みんなバラバラ。
年齢もバラバラ。
しかも面接後に採用通知を出すリミットがある。
遅くても面接の1ヶ月後。
(失礼な会社は忘れることもあるが)
一人目と二人目の面接期間が2週間空いてしまうこともざらにある。
ってことはだよ。
新卒は同時に沢山のライバルが採用を目指していたけど、転職になるとライバル数は激減するってこと。
これだけでも有利だと思いませんか?
実際に最初の面接の人が70点ぐらい、本当はもうちょっと良い人を選びたいが期限がある。
「えーい。採用しちゃえー!」と言うのは結構あるあるなんだ。
(面接官をしていた体験談)
もうひとつ転職の方が有利なポイントがある。
学生時代はみんな同じ勉強をする。
学力に差があり難易度は違えど、基本は同じ。
こんな中で他者との差別化なんてできないよ。
だから学生は就職のためにボランティアをするんだよね。
ところが転職者は一度は会社に務めた経験がある。
同じ業界・同じ業種でも会社が違えば、経験は大きく違うもの。
例えば営業と言われる職種でも、会社によって仕事の守備範囲は大きく違っているんだよね。
つまりは他者との差別化ができアピールしやすい環境にいる。
あとは「どうやってアピールするか?」「この会社はどういうスキルが望んでいるのか?」「言葉のチョイスをどうするか?」を考えていけば良い。
これって新卒の時に比べたらたいぶ楽。
高学歴エリートほど転職できない件
もうひとつ転職の方が良い会社に入りやすい理由として「高学歴エリートは転職できない」実態がある。
高学歴の人は勉強に費やした時間もハンパない。
やっとの思いで良い大学に入り、ようやく掴んだ一流企業。
上手く立ち回り部長クラスになれば1000万円プレイヤー。
退職金も手厚く、下請けとのコネを使って天下りすることも可能。
こんな現状を簡単には捨てれないよ、普通は。
上司のパワハラや現状に納得がいかなくても我慢。
つまり高学歴エリートで優秀な人は、転職市場に参入して来ない。
いや、参加して来れない。
ってことは、強敵なライバルが減ることになる。
新卒で不採用でも転職であればチャンスがある
新卒の時は沢山の会社に応募したけど、不採用ばかりだった人もいるよね。
でも「だからおれは転職できないだろう」って思ったら大間違い。
採用の仕組みが違うのだから、まったく別物だよ。
偏差値40ちょいのおれでも転職できているのがその証拠。
バカほど転職してチャンスを掴め!
転職とは自分や環境を変えるチャンス。
会社を2回3回と変えるという事は、それだけ良い会社に出会う可能性が高まる。
もちろんチャンスとピンチは背中合わせだから転職にリスクはある。
チャンスを掴めるのは、リスクを背負える者のみ。
低学歴のおれが背負っているリスクってなんだ?って考えると、ほとんどない事に気付いたんだ。
血が滲むほど勉強した訳じゃなく、友人と遊んだりゲームばっかりやっていたんだから。
つまりはバカほど低リスクで、転職の切符を掴むことが出来る。
そう考えると「低リスクなのにチャンスを掴もうとしないおれは本当のバカだ」っ思ったよ。
バカに言われても説得力がないかもしれんが、勉強できないバカでも良いが、生き方はバカになってはいけない。
これを読んでいるほとんどの人は、おれから見ればエリートなんだろう・・・
もしかして貴方に足りないのは一歩を踏む出す勇気だけでなないでしょうか?
おさらい
- 転職と新卒では入社の仕組みがまったく違う
- 高学歴の人は転職市場に入りにくい事情がある
- 低学歴は見方を変えれば武器になる。背負うリスクは小さいから勝負しやすい環境