職務経歴書の書き方を調べると「箇条書きにして分かりやすく伝えましょう」という言葉が並ぶ。
この箇条書きは書き方のセオリーのように伝えられている。
確かに読み手のことを考えると読みやすい方が良い。
それは間違いない事実。
だか箇条書きがそんな有効なのか?を考えてみよう。
今回は職務経歴書を箇条書きするメリットとデメリットについて。
職務経歴書を箇条書きすれば読みやすい!が読みやすいだけ!
突然ですがここで問題です。
今日あなたは新聞を買いに行ったところ2種類の新聞があります。
ひとつは普通の新聞。
もうひとつは内容が箇条書きの新聞。
どっちを買いますか?
続いて第二問です。
あなたは好きな人がいます。
なかなか彼女に話すこともできないためラブレターを書きます。
箇条書きで書きますか?
おそらく99%の人は箇条書きの新聞は買わない。
もし箇条書きの新聞の方が良いと思う人が大多数なら、新聞はすでに箇条書きになってないとおかしい。
売れる方を選ばない理由はないからね。
ラブレターも箇条書きに選ばないだろう。
なんで選ばなかったのか?
それは想いが伝わらないと思ったからだよね。
内容が薄い、これが箇条書きの最大の欠点。
新聞を読む人は何かをちゃんと知りたいと思っている。
新聞を作る人は伝えたいと思っている。
だからこそ箇条書きじゃない。
ラブレターを書くあなたは自分の想いを伝えようとするはずだよ。
ラブレターをもらう彼女は、あなたの事を知りたいと思っている。
あれ?
思っているか?
それはもらった相手によるな!
そう、相手によって変わるんだ。
あなたが彼女の中の一定の基準をクリヤーしてれば、きっと彼女はあなたを知りたいと思うはず。
知りたくないと思ったのであれば、あなたが一定の基準以下か?そもそも彼氏はいらないか?のどちらか。
ぐだらない例えに思うだろうが、実は彼女の気持ちと会社の気持ちは同じ。
会社があなたの気持ちを知りたいと思わないのは、一定基準以下か?求人募集していないか?会社にとっての一定基準とは学歴が低いか職歴がアンマッチとか年齢とか。
一定基準以下なのに「おお!箇条書きで読みやすいから読んでみよう。なになに。この人いいね!採用!」とはならない。
我々には学歴や職歴は変えるすべはない。
今の学歴、職歴で勝負する以外に道はない。
だったら内容の薄い箇条書きなどせずに、相手に伝わる文章を作った方が採用に近づけるとは思わないか?
読みやすさ、見やすさの工夫は大切。相手も所詮は人だ!
箇条書きは良くないと言っても、やっぱり読みやすさは重要だよ。
読みにくいから採用されないとは言えないけど、読みにくい書類はセンスを疑われる。
このセンスって重要。
読みやすさやデザインは人で例えたら顔。
会社は性格などの中身を見たいとは思っているが、採用を判断する人も所詮は人。
「うわ。こいつの顔なんかむかつく」って思われたら採用はないだろう。
書類のセンスがない人は仕事のセンスもないのかな?って思われる。
だから職務経歴書の読みやすさには、自分が持ってるセンスをフル活用すべき。
箇条書きじゃないと見づらい?それは短絡的だ!
箇条書きだけが読みやすくするコツじゃない。
職務経歴書はパソコンで作った方が良い。
理由は何度も内容を修正できること、それとデザイン見やすさを工夫しやすいこと。
ちなみに履歴書は手書きの方が良いと思っている。
その理由は履歴書は手書き?パソコン?どっちがいいか?を読んで。
パソコンで職務経歴書を作るのであれば、読みやすさの改善はいくらでも出来る。
文字の大きさ、文字の太さ、空白の使い方、見出しとしてタイトルを付けたり、枠線で囲んだり。
別に箇条書きにこだわる必要はないよ。
箇条書きを使うべきポイントを見極めろ!
箇条書きが絶対使ってはいけない訳じゃないよ。
箇条書きが伝わりやすいケースもある。
例えば業務の幅をアピールしたいとき。
営業って言っても会社によってどこまで対応するかは違う。
え?そんな仕事も営業がやるの?って結構ある。
こんな風に仕事の幅をアピールするときは箇条書きが伝えやすい。
ただこの業務は特にアピールしたいことを箇条書きで終わらすことはもったいないよ。
箇条書きを使うべきポイントは書きやすさで判断しちゃだめ。
あくまで伝わりやすさ、アピールのしやすさで判断するのがベスト。
おさらい
- 「職務経歴書は箇条書きが良い」に騙されんな。
- 箇条書きは分かりやすいが内容は薄くなる。
- 箇条書きの使いどころを考えよ。