不思議なことに会社は「協力」「協調」「コミュニケーション」に非常に大好きである。
物事にはなんでも好みがあるが、これが嫌いな会社はない。
例えるならカレーライス的な存在。
それが企業にとって「協力」「協調」「コミュニケーション」である。
会社はなぜそんなに「協力」「協調」「コミュニケーション」が好きなんだ?
あなたの会社で出世が早い人ってどんな感じの人?
- 打ち合わせ大好き
- 酒飲み、ゴルフ大好き
- 仕事の談笑が大好き
例えるならこんな人ではないか?
もちろん仕事のスキルも関係ないとは言わないが、現実として仕事のスキル順で出世している会社を聞いたことがない。
上気で例を上げた出世するタイプは上司から見ると
「チームワークを大切にして、みんなと協力してまとめる能力。つまりコミュニケーション能力が高い人材」という風に見える。
もっとぶっちゃけて言うと上司は、
「おれ、なんもやんなくても楽が出来る。ラッキー」である。
お客様の為にと思って仕事を頑張る人より、上司の為にと思って仕事した方が好まれる人材であり出世が早い。
こんな社会を見て「会社は間違っている」とか「理不尽だ」と嘆いても変わらない。
出世の決定権を持つ上司に利益がある以上はね。
だったら、逆にそれを利用し内定を奪おうではないか。
自己PRで「協力」「協調」「コミュニケーション」をアピールせよ
コミュニケーションのアピール方法はいろいろあるが、
例えばタイトルを「コミュニケーションの重要性」という直結した名前を付けることはオススメしない。
理由は分かりやすくするために例文を。
良くない例。
この文章をどう思うか?
この文章はコミュニケーションの重要性を述べているだけで「で?それで何が出来たの?」って取られてしまう。
では、どうすればいいのか?
やっぱり仕事というのは成果や実績。
このコミュニケーションを使って「なんの実績」「なんの成果」を上げたのか?がキモになる。
ここで難しく考えちゃダメ。
前に「自己PRの書き方にフォーマットはない。自分なりの項目を追加せよ」では、落書きをバージョンアップし「課題」「改善方法」「成果」の順番で書くと効果的にアピール出来ると書いた。
簡単ではないけど、絶対誰でも出来る。
今回も要領は同じにして、コミュニケーション能力をアピールするために、もうひとつ項目を追加する。
例えば「課題」「改善方法」「改善過程」「成果」という流れにして「改善過程」の中にはコミュニケーション能力をアピールする文書を盛り込む。
コミュニケーション能力というか「コミュニケーションで仕事がうまく行ったぜ!」って感じで。
まずはコミュニケーションをアピールする文書を入れる前。
これがベース。
この自己PRにコミュニケーションのアピールを忍ばせるため「改善過程(プロセス)」を追加した文章にしてみよう。
じゃ早速。
こんな感じだろうか。
「顧客名簿リストで特に気を付けたことは~」が追加した文。
書き方としてはコミュニケーションという言葉をあえて使わない。
タイトルにもコミュニケーションっぽい名前を付けない。
関係ないタイトルでまったく別のアピールしていると思わせて、実はコミュニケーションの事もこっそりアピールするのがコツ。
「みんなに協力を持ち掛けて、良い物が出来たよ」って感じの文書にするだけで、十分コミュニケーションのアピールになる。
但しひとつだけ注意。
転職においてコミュニケーション能力のアピールは伝家の宝刀。
あんまり沢山使うと、あからさまになる。
だからここは特にアピールしたいんだって項目に盛り込む方がいいよ。
「協力」「協調」「コミュニケーション」のアピール方法まとめ
- 会社は「協力」「協調」「コミュニケーション」が大好き。自己PRに盛り込むべし。
- コミュニケーションをアピールしたいと思ってタイトルを付けると、コミュニケーションの重要性を言ってるだけの文章になりがち。別のアピールする項目に忍ばせるべし。
- 自己PRは「課題」「改善方法」「成果」の順番で書き、途中に「改善過程」を入れてコミュニケーション能力を忍ばせよ。
コミュニケーションを乱用すると、うそっぽくなる。ここぞ!というアピール項目に使うべし。