転職の求人が「年齢制限禁止」になり被害者が続出【求人の裏】

今、ハローワークで求人を見ると年齢の項目に「不問」や「59歳以下」という求人ばかりになっている。

転職サイトや転職エージェントの求人には、そもそも年齢の項目が無くなっている。

10年ぐらい前は当たり前のように「28歳以下」「30歳以下」という求人ばかりで、35歳以下の求人を見つけるのは大変だった。

 

これが変わった理由は、2007年に雇用対策法が変わり、国が「年齢制限は差別だ」と言ったからです。
法律が変わってもしばらくは放置状態だったが、10年以上経過しようやく浸透してきた。

この法改正により、40歳代も50歳代の人も雇用されるようになりました。と言いたいのですが、現実は「んなわけあるか」である。

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会社は年齢制限したくも出来ない現実

法律の改正により会社は年齢制限を付けた求人を出せなくなった。

ハローワークに求人に年齢制限しようとすると「出来ません」と注意を受ける。
転職サイトに求人を出そうとすると年齢の項目がない。

転職する側から見れば「年齢条件がない」=「何歳でも採用される」と思うのは当たり前。

しかし会社は年齢を気にしている。

極端な例を出すと定年が60歳の会社の場合、59歳の人を採用しても働ける期間は1年未満。
いくら「年齢制限は禁止」と言われても書類選考で落とす。

そして今までは応募がなかった年齢層から応募が増えたため、手間暇掛けて不採用の通知を出している。

私はこの採用現場を見て思うのです。
「形だけの年齢制限に何の意味があるのか?」と。

 

転職者も年齢制限がなくなり困惑する現実

一方、転職者の方も年齢制限の禁止により困っている。
以前であれば求人を見れば、会社が望むターゲットがひと目で分かった。

「応募できる企業が少ない」という問題を抱えつつも、内定率は悪くはなかった。

しかし年齢制限が禁止された現在は、たくさんの希望に応募し、たくさんの書類選考で不採用なり、ようやく転職先が見つかるという状況。

転職において一番重要であり、一番労力を使うのは会社選び。
会社の選択をミスするとその後の人生を左右する。

だからそこ真剣に悩む人が多いのだが「また不採用」「また不採用」を繰り返すと、心身ともに持たない。

そのうち気力が低下し「どうせ不採用だろ?」と思った会社に採用される。
採用されると思わなかった会社に採用されるから「本当にこの会社で良いのか?」と考える人も多く、内定辞退も増える。

この年齢制限禁止のせいで、求人のマッチング性はまるで無視されている。

 

一方、公務員は年齢禁止の現実

私は「できれば年齢が高い人も転職できる世の中になってほしいなぁ」と思っている。

私の会社では管理職になると残業が急激に増える。

その理由のひとつは年俸制。
管理職になると自動的に年俸制に切り替わり、残業代がなくなるから会社は働かせ放題になっている。
これに不満を覚える人はたくさんいるが「もう50歳だろ・・・転職したくても採用してくれるところはないよな」と思い我慢している。

こういう現実を見ると「隠れブラック企業はなくならないよな」と思う。
だから転職適齢期を外れたと言われる人でも、転職できるようになって欲しい。

その一方で公務員はバリバリ年齢制限をしている。
多くの公務員試験が受けられる年齢は30歳まで。

体力が必要な消防士や警察官はともかく、行政の仕事であれば適応できる人も多いだろうに・・・と思うのは私だけではないだろう。

逆に公務員は40歳以上とか逆年齢制限付けた方が、失業率も下がるし、民間の知恵も入ってくるし、良いことばかりではないだろうか、とさえ思う。

 

年齢が高い人が転職するには粘り腰が必要

2019年現在は、人手不足で求人倍率が上がっているので、転職の年齢枠を広くしている会社も増えている。
一昔は35歳を過ぎるとほとんど求人がなかったが、私の会社にも35歳オーバー、40歳オーバーの人を採用するようになってきた。

それでも年齢制限している会社もある。
そして求人の年齢規制の禁止により、不採用になる確率は大きく高まる。

転職適齢期を過ぎた人は、どれだけ粘り腰で戦えるかが問われる。

言うのは簡単だけど、不採用通知はやっぱり落ち込む。
それでもすぐに切り替え、次のターゲットが見つけられるという能力が必要になる。

後は迷っている会社を落とす口説き文句が言えるかどうか。
若い人と同様に「やる気がある」「以前から興味がある」「御社で学ぶことで貢献したい」では採用は厳しい。

いかに具体的な結果を宣言できるか?にかかっている。

 

それでも効率を望むならハローワークか転職エージェント

転職エージェントの仕事は、会社が望む人材と転職者をマッチングさせること。

会社がどういった経験の人が望むかは、年齢によって違ってくる。
会社はこういった情報を転職エージェントに伝えている。

但し、普通に転職エージェントと話すだけでは、何も情報が出てこないこともある。
(正直、やる気がない担当者もいる)

そういった場合は、自分から積極的に情報を聞き出す。

また、ハローワークも同じだが、過去に採用された人の情報をもっている。
もちろん名前や住所などの個人情報は教えてくれないが「年齢」とか「何人応募しているのか?」「何人採用されたのか?」程度の情報なら出してくれる。

こういった情報を参考にして、効率を上げるしかない。