田舎の町では給料が安すぎる。
その点、東京は給料が高い。
バイトも時給が高い。
どうせ就職するだったらやっぱり東京が一番。
そう言って、東京に向かった友人がいる。
皆さんご存知のように給料は地域よって格差がある。
一般的には都会の方が給料が高く、田舎に行くと安くなる。
給料が高いってことは、その分良い生活ができる。
ん?良い生活ができる?これって本当だろか?
ってことで、今回は地元で転職するのか?それとも都会に行くか?で悩んでいる向け。
給料面で見たらどうなんだろうか?
都会と田舎の格差。地域によって給料は違う
田舎と都会では給料に差がある。
それはどれぐらい違うもんなんだろう。
地域の格差を知るために分かりやすいのは最低賃金。
最低賃金とは「会社は働く人に最低の時給は、これぐらは払え」という決まりがある。
そして最低賃金は各都道府県によって異なる。
ただバイトやパートではなく、普通の会社員の人って時給で言われてもピンと来ないと思う。
そこで今回は「最低賃金」で「1日に8時間」働き「月に21日」出勤した場合、どれぐらいの月給になるか?も付けてみた。
最低賃金が高いトップ10の結果はこちら。
最低賃金 ランキング | 都道府県名 | 1時間の 最低賃金 | 月給 (最低賃金X8時間X21日) |
1 | 東 京 | 958円 | 160,944円 |
2 | 神奈川 | 956円 | 160,608円 |
3 | 大 阪 | 909円 | 152,712円 |
4 | 埼 玉 | 871円 | 146,328円 |
4 | 愛 知 | 871円 | 146,328円 |
6 | 千 葉 | 868円 | 145,824円 |
7 | 京 都 | 856円 | 143,808円 |
8 | 兵 庫 | 844円 | 141,792円 |
9 | 静 岡 | 832円 | 139,776円 |
10 | 三 重 | 820円 | 137,760円 |
トップはやはり東京。
最低の時給が950円を超え、月給に換算すると16万円以上になる。
東京で働いている人の中で、最も給料が低い人で給料の人で16万超えって考えるとすごいよね。
次に神奈川・大阪と続き、都会のイメージが強いところが並ぶ。
そして最低賃金が低い県はいくらなんだ?
その結果はこちら。
最低賃金 ランキング | 都道府県名 | 1時間の 最低賃金 | 月給 (最低賃金X8時間X21日) |
40 | 高 知 | 737円 | 123,816円 |
40 | 佐 賀 | 737円 | 123,816円 |
40 | 長 崎 | 737円 | 123,816円 |
40 | 熊 本 | 737円 | 123,816円 |
40 | 大 分 | 737円 | 123,816円 |
40 | 宮 崎 | 737円 | 123,816円 |
40 | 鹿児島 | 737円 | 123,816円 |
40 | 沖 縄 | 737円 | 123,816円 |
2017年10月の時点で、賃金が低い県は8つが同じ。
時給で737円で月給にすると12万4千円。
12万って聞くと生活できるか不安になる。
たぶん親と同居ではないと厳しいだろう。
そしてトップの東京と比べると3万7千円差。
住む場所を変えるだけでこれだけ差があるんだね。
じゃ、やっぱり給料面で考えると大都市に行くのが手っ取り早い?
それがそうとも言い切れない。
というのも物価が違うわけ。
都会と田舎の格差を打ち消す。アパートの家賃代
都会と田舎は給料に差があるが物価にも差がある。
中でも顕著なのがアパートやマンションの家賃。
なぜ家賃に差が出てのかは単純で、地価が大きく違う。
都会は人口が多く、土地を求める人が多いから土地が高くなる。
ではでは、地域によってどれぐらいの差があるか?
1部屋(1DK)のアパートで比較するとこんな結果。
家賃が高い順 ランキング | 都道府県名 | 家賃平均(1DK) |
1 | 東 京 | ¥68,227 |
2 | 神奈川 | ¥57,092 |
3 | 大 阪 | ¥54,204 |
4 | 兵 庫 | ¥51,032 |
5 | 埼 玉 | ¥50,292 |
6 | 千 葉 | ¥50,243 |
7 | 京 都 | ¥49,916 |
8 | 宮 城 | ¥48,788 |
9 | 長 崎 | ¥48,192 |
10 | 愛 知 | ¥48,119 |
トップはやはり首都東京。
1DL(1部屋)で6万8千円って高いよね。
地方都市なら3DKに済める金額。
その次に神奈川・大阪。
この順番ってさっきの最低賃金と比べると、順番は大きく変わらんのよ。
ってことは・・・月給から家賃を引くと…どうなるか?
給料なんて関係ない。問題は自由に使える金額
いくら給料が多くてもその分、家賃で持っていかれたら意味がない。
ということで「月給 - 家賃」の金額を出してみたよ。
トップ10はこちら。
ランキング | 都道府県名 | 月給 (最低賃金X8時間X21日) | 家賃平均(1部屋) | 月給-家賃 |
1 | 神奈川 | 160,608円 | 57,092円 | 103,516円 |
2 | 大 阪 | 152,712円 | 54,204円 | 98,508円 |
3 | 愛 知 | 146,328円 | 48,119円 | 98,209円 |
4 | 三 重 | 137,760円 | 41,232円 | 96,528円 |
5 | 埼 玉 | 146,328円 | 50,292円 | 96,036円 |
6 | 千 葉 | 145,824円 | 50,243円 | 95,581円 |
7 | 北海道 | 136,080円 | 41,944円 | 94,136円 |
8 | 静 岡 | 139,776円 | 45,788円 | 93,988円 |
9 | 京 都 | 143,808円 | 49,916円 | 93,892円 |
10 | 岐 阜 | 134,400円 | 40,686円 | 93,714円 |
トップは神奈川、次に大阪、愛知。
あれ?東京はどこよ?
東京は給料が高いが家賃も高いため、圏外の13位まで下落してしまう。
1部屋(1DK)でこの結果。
今、独身の方もそのうち家庭を持つだろう。
家庭を持って1DKはちっとキツイ。
2部屋(2DK)を借りたらどうなるか?
ランキング | 都道府県名 | 月給 (最低賃金X8時間X21日) | 家賃平均(2部屋) | 月給-家賃 |
1 | 愛知県 | 146,328円 | 57,048円 | 89,280円 |
2 | 千葉県 | 145,824円 | 57,273円 | 88,551円 |
3 | 大阪府 | 152,712円 | 66,263円 | 86,449円 |
4 | 神奈川県 | 160,608円 | 75,039円 | 85,569円 |
5 | 岐阜県 | 134,400円 | 48,980円 | 85,420円 |
6 | 三重県 | 137,760円 | 53,092円 | 84,668円 |
7 | 静岡県 | 139,776円 | 55,245円 | 84,531円 |
8 | 栃木県 | 134,400円 | 49,968円 | 84,432円 |
9 | 埼玉県 | 146,328円 | 62,186円 | 84,142円 |
10 | 富山県 | 133,560円 | 49,461円 | 84,099円 |
トップは愛知県。
次に千葉、大阪、神奈川、岐阜と続く。
どうだろうか?このトップ10を見ると、都会のイメージがある県は半分ぐらいではないか?
そして日本と首都である東京は?って見ると28位まで下落する。
このランキングの下位はこんな感じ。
ランキング | 都道府県名 | 月給 (最低賃金X8時間X21日) | 家賃平均(2部屋) | 月給-家賃 |
38 | 福岡県 | 132,552円 | 58,704円 | 73,848円 |
39 | 宮崎県 | 123,816円 | 50,202円 | 73,614円 |
40 | 大分県 | 123,816円 | 50,248円 | 73,568円 |
41 | 島根県 | 124,320円 | 52,286円 | 72,034円 |
42 | 熊本県 | 123,816円 | 51,839円 | 71,977円 |
43 | 沖縄県 | 123,816円 | 52,172円 | 71,644円 |
44 | 鹿児島県 | 123,816円 | 53,575円 | 70,241円 |
45 | 山形県 | 124,152円 | 54,119円 | 70,033円 |
46 | 高知県 | 123,816円 | 54,155円 | 69,661円 |
47 | 長崎県 | 123,816円 | 58,172円 | 65,644円 |
この表で見てほしいのは、都道府県名ではなく上位との金額の差。
トップの愛知県と最下位の長崎県の差は2万3千円なのよ。
この2万ちょっとの金額が大きいと見るか、小さいと見るかは個人差だけど、オレ個人の意見としは「大きな差ではないなぁ」ってのが感想。
もちろん都会には都会の良さがある。
そもそも都会にしかない職業もある。
けど、田舎には田舎の、地方都市には地方都市の良さもある。
そこは個人的な趣味嗜好だよね。
お金だけで見ると、特に東京は給料は明らかに高いけど、その分生活するのにコストが高いから得ではないのよ。
東京の喫茶店入ったらコーヒー800円も取られる。地元で800円出せば生姜焼き定食大盛り食える。
東京に本社がある会社は多く、年収が高い人が集まっているが、一般の人の生活水準はそんなに差がないのよ。
おさらい
- 求人は給料だけに目をとらわれると都会にしか目がいかない
- 都会の最低賃金が高い理由は、それだけ貰わないと生活ができないから
- 大切なのは給料の額ではなく、給料から自由に使える額だ