工場の仕事はコミュニケーションが苦手では転職が厳しくなってきた

今回は工場系へ転職しようと考えている人向け。

工場の仕事は「黙々と作業し製品を作る」というイメージがある。
それが故に「コミュニケーションが苦手な人でも働けるだろう」と思っている人がとても多い。

そう思って入社したが、現実は違って辛い思いをしている人をみかける。

もし、同じように「コミュニケーションが苦手だから工場へ転職」と考えている人がいたら「ちょっと待て」と言いたい。

今回は「時代は変わり工場でも問われるコミュニケーション能力」について書いていくよ。

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昔の工場と現在の工場の違い

今と昔の工場のには大きく違うところがある。

それは海外進出している企業ばかりになっていること。
そして、派遣で働く人が増えていること。

ここには人件費の削減という共通点がある。

この派遣の影響は大きくて、国内では正社員の必要数は減ってしまっている。

以前は「派遣と正社員」の仕事内容を比較するとあまり変わらなかったんだ。

ニュースでよく政治家の人たちが「同一労働同一賃金」と言っているのは耳にするでしょ?
あれって簡単に言うと「同じ仕事内容なのに給料が違うっておかしくね?」ってこと。

これは会社の経営者もまったく同じように思っているんだ。

ただし政治と経営者は思っていることは同じでも意図は違う。

政治家は税収を上げたいから企業に「給料を上げろ」と言っている。

経営者は「正社員なんだからもっと企業に貢献せいや」と言っている。

会社は同一賃金ではなく、同一労働の方を変えようとしているわけ。

つまり正社員と派遣社員の仕事に差を付けようという流れになっている。

工場の正社員に求められる付加価値

派遣と正社員では同一労働ではなくなってきている。

工場の仕事を一言で言うと「製品を作りお客に届ける」こと。

どんな製品を?
どんな風に?

と、問われたら「品質の高い製品をより早く」になってくる。

では「どうやって品質を高めるの?」「どうやって早く作るの?」と言うのが正社員に課せられた課題になっているんだ。

それを実行させるために考えたのが「改善と事例の発表会」

会社によって呼び名はあるが「少集団活動」「QC活動」と言われるのが一般的。

これがコミュニケーションが苦手な人にとっては地獄の環境になっている。

「改善と事例の発表会」 内容を簡単に言うと、品質や作業効率の改善を行い、それを大勢の人の前で発表しなくてはならない。

発表時間は質疑応答を含めて20分前後だが、一人の人が話し続ける。

大人数で行うプレゼン大会をイメージすると分かりやすいかもしれない。

会社によっては社員全員の前だったり役員が参加したり、取引先のお偉いさん呼んだりする。

素晴らしい内容で褒め称えれれば楽なんだが、現実はそうではない。
そんな素晴らしい改善なんて片手間の仕事ではなかなか出来ないのよ。

だから内容はしょぼくてもオーバーに大げさに、時にはウソで塗り固め発表されている。

これをアピール能力・プレゼン能力と言ってしまえばそうなんだろうが、それがまた大変。

物事を大げさに伝える、ウソを付くというのは緊張を伴うだよね。

改善事例の発表後には時間が設けられ、そこでウソの穴を突く質問が飛んで来るわけ。
中には緊張とウソの後ろめたさから、黙ってしまう人もいるんだ。

先日もその発表会があったんだけど、そのとき「これは普通の接客業より大変かもなぁ」って感じたよ。

普通の接客業も当然お客さんからさまざまな質問が飛んで来るだろう。
けど、分からない事は同僚や上司に聞きに行ったり、ヘルプを求めることができる。

それが発表会という檻の中では逃げ場がない。

矛盾を突く質問は発表者自身が回答するしかない。

それに加えて普通の接客業は毎日お客と接するから、人前が苦手な人でもそのうち慣れることができる。
慣れたくなくても慣れてしまうよ。

けど「少集団活動」「QC活動」はだいたい10人前後で行う。

年に4回の発表があったら、自分が発表者になるのは2年・3年に一度のペース。
このペースが微妙で、慣れたくても慣れることが難しい。

「人前が苦手だから、接客業は避けて工場へ・・・」と思って入社した人には厳しい作業だよ。

[余談]私も人前が苦手で緊張がひどかった過去・・・

ここまで工場へ転職しようとしている人に脅すような事を書いてしまった。
そんな偉そうに書いている私も昔は人前で話せないド緊張するタイプ。

それを代表するような人前が苦手過ぎて何も出来なかった過去がある・・・。

高校1年の夏に生まれて始めてバイトをしようとした。
応募したのは引越し屋のアルバイト。

というのも高校になったら小遣いがゼロになったんだ。
当時は「うちは片親だからしょうがない」って思ってたが、後になってみると内気なオレを見た母親の教育だったのかもしれん。

バイトをするためにはまずは電話。その時点で緊張した。

「あの・・・アルバイトをしたいんですけど・・・」をなんとか言えるレベル。

電話に出たおばちゃんは忙しそうに「あーはいはいバイトね。じゃ明日履歴書もっておいで。面接するから」と言われ電話を切られた。

自分で電話しておきながら「明日か!心の準備が・・・」って思った大馬鹿者。

それでもやるしかない。
急いで履歴書を書いて、いざ面接。

バイト先の場所がよく分からず遅刻したらまずいと思って早めに自転車に乗った。

面接時間は1時半だったんだけど、着いたのは12時半。

いくらなんでも早すぎた・・・。

会社を遠くから見ながら「ここが会社か、あ、人が出てきたけど誰だろう」なんて思ってきたらどんどん緊張してきた。

落ち着かなくなって、意味もなく会社の周りのを自転車でウロウロ。

時間が経つにつれ、緊張は高まる一方。

「どうしよう」だけが頭の中で一杯だった。
そう思っているうちに時間はどんどん過ぎて面接の約束だった1時半。

緊張はピーク。

たぶん自分の中では限界だったのだろう。
頭を支配した言葉は「逃げてしまおう」だった・・・。

けど逃げることも怖かった。

面接にも行けず、逃げることも出来ず、無言で自転車に跨がる少年がおれ。

・・・・。

自分で書いていて思うが、ひどいレベルだよね・・・。

このバイトがどうなったのか?
結論を言ってしまうと偶然が重なり面接に行ってバイトすることができた。

面接時間を過ぎた1時35分ごろ。

自転車に跨りバイト先の近くにいたら、買い物に行く途中の母親が車で通りかかった。

おれを発見して「あんた何してるん?バイトの面接1時半じゃ?」

「あー分かってるよ!今、会社探してたんだよ!」と、とっさに親に啖呵を切った。

反抗期もあっただろうが、いつも以上にキツイ口調で言った。

家に帰って「緊張してバイトの面接に行けなかった・・・」とは言えない。

小さなプライドが背中を押してなんとか会社の中へ入る事が出来た。

今になって思うのは、あの時に母親は「どうせあの子は・・・」と思って来たのかもしれない。

だからちょっと前に聞いてみたんだ「そういえば高校の時にさ・・・」って。

返答は「覚えない」だった・・・。

本当に偶然だったのか覚えていないのか、はたまた言わないだけかは、未だに謎のままである。

ひとつだけ分かる真実は、母親が向かた買い物先は、通い慣れた最寄りの所ではなかった事ぐらい。

ボンクラの息子が迷惑かけてすまない。

コミュニケーションが得意・苦手の前に、そのコミュニケーションの場にも行くことも出来なかったのが過去の私の姿。

時代の変化を逆手に取り、転職に活かすチャンスせよ!

派遣の参入によって工場の仕事は変化しつつある。

日常的な仕事の他にコミニュケーション能力やプレゼン能力を求められる。

でもこれって見方を変えると転職においてはチャンスでもある。

転職と言うのは、求められる能力を理解することがスタートする。

次に考えるのは他の転職者との差別化。

この2つが出来れば採用なのよ。

言うのは簡単だけど、考え出すと難しいわけ。

製造業に応募がくる職務経歴書の自己PRでは「コツコツ作業するが好き」「細い作業が得意」「小さい頃からプラモデルが好き」とか、みんな同じような内容が並ぶ。

この自己PRが悪いわけじゃないが、転職はみんなと同じでは採用には近づかない。

ここに一言二言、改善活動の重要性やコミニュケーション能力を加えると魅力的な人材に映る。

特に改善活動の大切さを部下に何回も何十回も指導している面接官連中には「おまえわかっとるやんけ!」って思われるわけ。

採用へ一歩もニ歩も簡単に前進できるよ。

人前で「緊張する」「上手く話せない」は改善できる

どうしても人前で緊張してしまう人。
上手く話せない人っていると思う。
でも、多くの人は改善できると思っている。

その証拠はおれ。

以前は人前で話すことは死んでもヤダと思っていたが今では普通。

「来週お客の偉いさんが沢山来るからプレゼンと資料頼むわ」と言われても、ただ「そうか」と思うだけ。

まったく緊張しないわけじゃないが、その日が来るのが嫌だという感情はなくなった。

外交的な人と内向的な人って考え方が違うだけだと思うわけ。

以前の自分を客観的に見ると、バカがバレたくなかっただけに思う。
バカがバレたくないから、自分を出さないようしていた。

言葉も選びちゃんとしなきゃって意識が高すぎて緊張していた。
そんなこと考え出すと面倒になり、人との接触にシャッターを下ろす。

周りを見るとみんなすごい出来る人ばかりで劣等感を感じていた。

そんな悪循環だったと思う。

外交的な人は言葉は悪いが「バカがバレてもいいや」って思っている。
そして周りの人達が実は大したことが無いことも知っている。

だから人との会話がスムーズにいく。
沢山の人がいても前に出れる。

恥をかいても周りも大した事がない事を知っているから平気でいられる。

恥ずかしいと思っても、次にすぐ恥かしい出来事がすぐにあるから薄まる。

そして場数を踏むから、徐々に上手くなる。

この好循環の波に乗っているだけ。

恥ずかしいや緊張するということで、チャンスを見逃すのはもったいない。

特に転職なんて緊張する場面は面接しかない。
そこでコミニュケーション能力がある人を演じればよい。

一回だけ演じるだけなら、できそうでしょ?

そこで上手く行けば採用になる。

その後はどうすれば良いのか?
それは一度できた演技を繰り返せば良い。

何度も繰り返すと「恥ずかしいと思っていた自分が恥ずかしい」と思える自分と出会える。

おさらい

  • 工場の仕事はコミュニケーションが必要な時代になってきた
  • 逆に考えるとコミュニケーションをアピールすれば採用に近づく
  • 人前が苦手な人は役を演じろ。面接はたった1回。その一回で助演男優賞ぐらい狙え
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