「将来なくなる仕事」のニュースは間違いだらけ。職業の選び方に注意せよ

将来はロボット技術が発展し雇用がなくなり失業者が増える。
そんなニュースを見た。

「どこまでがロボットって言うの?」という問題は置いていて、大きな流れとしては正論だと思う。

例えばガソリンスタンド。
ちょっと前までは、お兄さんがいて給油や窓拭きをしてくれた。

それが今や多くのガススタが無人。
奥の事務所にはひとりいるんだろうが、顔を見ることはない。

ガススタで働いていたお兄さんは、どこに行ってしまったのだろう。

スーパーマーケットのレジも無人化が進んでいるよね。
ちょっと前まで夕方のスーパーはレジの前で行列ができていた。

それが無人化されたスーパーではスムーズになってきた。

でもこれって、ロボットが人の仕事を奪ったのか?と言われると違うよね。

今まで「店員が労働していた作業」を「お客にやらせる」仕組みを作っただけ。
つまりセルフ式。

ガソリンスタンドもレジの仕事も今の技術だから出来るわけではなく、20年前の技術で出来たよ。

変ったのは技術力ではなく、仕組みだけなんだよね。

本当の意味でお客にも労働させず、ロボット(機械)が仕事を奪った代表は電車の自動改札機が代表的。
これは完全にロボットが労働を奪ったといっていい。

今後も雇用されている人がどんどん不要になっていくのは事実だろう。

では、次のターゲットにされる職種ってなんだろう?
今回は「技術の発展で無くなる仕事」を考えてみたよ。

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誰でも出来る簡単な軽作業ほど仕事はなくならない

ニュースでは「誰でも出来る仕事ほど早期になくなる」と言っていた。

例えば簡単な軽作業する仕事。

簡単な作業はロボットでも簡単。
だから仕事がなくなってしまうとニュースは言っている。

おれはロボットを作る仕事ではないが、ものづくりのプロとして働いてきた。
その経験から言わせてもらえるなら「寝ぼけてんのか?」と言いたい。

未だにまとに走ることさえ出来ないロボット技術

二足歩行のロボットで有名なのがホンダが作っているアシモ。

「シャララーラ♪」とハイローズが歌うCMで有名になったよね。

アシモが出来て「2足歩行であるってるよー。すげー」と言われたのが2000年。
もうあれから20年を経とうとしている。

そのアシモは最近になって、ようやくノソノソと走ることができるようになった段階。
現在でも階段を駆け上がることもできず。

走って段差に乗ったり、階段を駆け上がることは小学校の低学年でもできる。

これがロボット技術の現状。

つまりは小学生以下でもできる仕事はロボット化できるが、それ以上は無理なんだよね。

ロボットの一番は問題はバッテリー

今みなさんはスマホでこのページを読んでいるかも知れない。

スマホって便利だよね。

持ち運びできるし、パソコンみたいに起動に時間かからないし。
寝っ転がりながらでもインターネットに接続出来る。

そのスマホの一番の課題はバッテリー。

頻繁に使う人は朝充電しても夜までもたないだろう。

バッテリーも少しずつ進化しているけど、それ以上に高機能と画面サイズが大きくなってるから、追いついてないんだよ。

これをロボットに置き換えると・・・。

アシモの連続稼動時間は40分が限界らしい。

40分毎にフル充電が必要ってことは、実用化という意味ではまったくの役立たず。

よくSF映画の世界でロボットが人類を制圧する光景が描かれているが、オレには将来沢山のロボットが充電機に横たわり休息している絵しか想像ができないよ。

つまりロボットの進化なんてまだまだ先の話。

バカ高いロボットの値段

アシモの価格を調べたら、どうやら販売はしていない。

けどレンタルで借りることは出来るらしい。
その金額が高額すぎてびっくり。

1年間レンタルすると2000万円。

人件費に例えたら「社長ですか?」というレベル。
小学校低学年程度の仕事しかできないのに2000万。

でもこれって当然の話なんだよ。

ロボットを一度作れば永久的に動くはずもなく、知識持った技術者がメンテし部品交換するしかない。

その消耗品代と技術料を考えると、1年間で2000万円かかるっていうこと。

我々の平均年収が2000万円を超えたら、ロボットに仕事を奪われる可能性あるだろう。

まぁ、そうなったら平行してロボットの部品を作る人も、メンテする技術者の給料も上がるのだろうが。

 

ロボットが人の仕事を奪う事ができたら、とても魅力的な産業

もしロボット化ができたら、皆さんにも影響を与える産業。
 
それはトラック業界。
トラックの運転手は長時間労働になりがちで、常に事故の危険を抱える仕事。
 
この業界にメスを入れようとしているのがGoogle。
Googleと言えばネットの検索エンジンだけど、実は無人運転のテストも行っている会社。
 
アメリカで一般公道を無人で走らせ「2015年には190万キロを無事故で走破した」とニュースになっていた。
(実際には人が乗っているが、操作はしてない状態)
 
この190万キロを無事故というのは、普通のドライバーじゃ不可能な数字。
 
日本を海沿いをぐるっと一周すると12,000キロ。
 
190万キロというのは、日本を一周を158回行う事と同じ距離。
この距離を一日、8~12時間運転して無事故って・・・まぁ無理だよね。
 
 
もし無人運転が実用化されたらどうなるか?
通勤の運転が楽とか旅行に行きやすいとか、そんなことは小さな話。
 
例えば自動車は3万点の部品が集まってひとつの車になっている。
この3万点の部品の全てに輸送費が乗っている。
 
輸送にかかるコストのうち、40%は人件費と言われる。
残りの60%はガソリン代や車両代。
 
荷物の積み下ろしもあるから、この40%の人件費がゼロにはならないが、大幅に減るのは間違いない。
 
今日食べた物、着ている服、家にある全ての物は、輸送の人件費は含まれた価格。
つまり自動運転が実用化されれば、身の回りにある全ての物が安くなるってこと。
 
 
もちろん無人運転を実用化するには課題がある。
例えばセンサー技術にまだまだ完璧ではなく、雪や霧を障害物って認識してしまう。
 
高速道路で雪が振ってきて、トラックが停まったら渋滞どころの話じゃない。
それに雪の量や霧の濃さがまちまちなのに、子供が飛び出したら感知できる?って問題もある。
 
 
あとは法律の問題。
法律の問題は技術の問題より遥かに大きい。
 
「もし事故があったら誰が責任を取るの?」って話。
 
「車を売った販売会社に責任があるだろ?」と言った時点で、販売する会社はなくなるよ。
一回の事故で何千万、何億の賠償責任取らされたら商売として成立しない。
 
ちなみに人身事故で支払う賠償金の最高額は5億800万円。
年収が高い人ほど賠償金の金額は大きくなる。
通常でも3000万円前後。
一度の過ちで人生が180°変わってしまうのは間違いない金額。
 
この賠償金を自動運転車両に座るドライバーに責任を取らせるかのか?
そしたら「怖いから自分でハンドル握るわい!」となる。
 
 
それに加えて自動車保険の問題もある。
責任区分が明確になっても自動運転すると分かっている車に、保険会社は保険の加入を認めるだろうか?
 
自動車保険会社は慈善事業ではなく商売をしている会社。
自動運転により損害額が大きい、もしくは示談に時間がかかり人件費がかかるのであれば、それなりの高額保険になる。
 
この保険料を我々が支払えるのか?
 
現に自動車保険は事故が多い人は、任意保険の加入は断られる。
本当は被害者のことを想えば、事故が多い人ほど任意保険に入らないといけないのだが、損害金が大きな人は入れない。
 
 
もし、この責任区分が明確になり、保険の制度が整えられ、多くのみんなが納得する形が作れれば、ドライバーの仕事はなくなる。
 
課題山積ではあるが、その効果を考えると自動化が魅力的な産業が運送業。
 

高給取りの仕事ほどロボット化される

ニュースでは「誰でも出来る仕事ほど早期になくなる」と言っていたが、現実を考えると真逆だと思う。

誰でも出来る仕事は、人件費も安くなるからロボット化しても採算が合わない。

逆に奪われる可能性が高いのは、採算が合いやすい高給取りの仕事。

例えば医者。
病院に行くと、悪い病気がないかレントゲンを撮って調べる。

レントゲン写真で医者は何をしているのか?

それは悪い病気の人と比較して「同じようなものが画像に写っているか?」を確認しているんだよね。

間違い探しゲームと変わらない。

これってロボット(コンピューター)は大得意な分野。
ロボットは人間には一生かかっても覚えられないデーター量をすぐに記憶できる。
そして画像処理してしまえば、人間より高確率で発見することができる。

しかも開業医の平均年収は2500万円。

「オンライン上でレントゲンのデータを我が社に送付して頂ければ瞬時に判断してます」と一括処理してしまえばできない話じゃない。

え?間違いがあったらどうするだ?って。

大丈夫です。
現在も町医者なんて間違いだらけでも問題なく続けているんだから。

風邪と言われ続けたが実は大きな病気でしたって話は、そこら中にころがっている。

医療業界は最近では「セカンドオピニオン」という言葉まで出てきている。
セカンドオピニオンって、簡単に言うと「2つ以上の病院に通え」ってこと。

「現在の担当医の他に、別の病院に通うと安心ですよ」と言っているのは建前。

本当は「わしゃ金は欲しいが責任は嫌だから、問題にされないように責任分散する仕組みを作って欲しい」と多くの医者が言って出来たのがセカンドオピニオン。

ひどい話だよね。

しかもセカンドオピニオンって保険適用外になるからめっちゃ高い。

しかしロボット化は技術的に可能でも、医師会の反対が強いだろうから政治的に難しい。

この課題は10年じゃ解決できないだろうなぁ。

もうひとつロボット化に向いている職業を例に出すと弁護士や裁判官。
この人達は難しい司法試験を合格している人達だが、当然ながら六法や判例を全部覚えられるわけがない。

だから弁護士は得意分野(専門分野)を各自が持っている。
しかも日本の裁判は過去の判決と同じような判断を下す。

これって過去のデータとのマッチングの作業でありコンピュータの得意分野。
しかも弁護士も裁判官も年収は1000万円を超える。

これだったら莫大な開発費も掛けられるし、メンテナンスしても採算の見通しが立ちやすい。

自動化されない「お弁当作り」から見えるもの

実際に色んな工場に行くと「え?これって未だに人がやっているの?」と思うときがある。

その中でも代表的なのはお弁当作りの仕事。
コンビニがこれだけ沢山あり、お弁当もたくさん並び大量生産されているが人の作業が多い。

実際にGoogleで「お弁当 工場」と画像検索すると、多くの作業が人がやっているのが分かる。

ロボット化されないお弁当作り

食材は「柔らかさ」や「大きさ」がひとつひとつ違い、ロボット化や自動化するのがとてもむ難しい分野。

カメラやセンサーでひとつひとつ大きさを機械に認識させ、柔らかいものは変形させないように、掴む力をコントロールしないといけない。特にシャケの切り身とかね。

それに対して人は一瞬で大きさを認識して、色や形や過去の経験から物の柔らかさを認識して、掴む強さを変えられる。

これってロボットに置き換えるとすごい高性能。

工業製品でも似たような事が言えて、基本的に安い材料は物の大きさや硬さが安定していない。

材料や品質にお金を掛けたら採算が取れない商品は、ロボット化や自動化は難しく、人件費を掛けた方が安いというケースは多い。

もし人件費が高騰してもロボットを作る人の人件費もあがるから、こういう仕事はなくなりにくい。

ロボット化は向き不向きがあり万能ではない。

仕事を奪われると予測される銀行の窓口業務

個人的に「今後なくなるだろう」と思っている仕事がある。
それは銀行や信金の窓口と呼ばれる仕事。

窓口業務の主な仕事は

  1. 貯金の入出金・振込・支払い
  2. 新規口座の開設・変更の手続き
  3. 資産の運用相談

資産運用の相談はともかく、その他の仕事はすぐにコンピューター化できる仕事内容だよ。
というかコンピューターにやらせた方が正確。

後はコンピューターを作り費用がまかなえるか?って問題とセキュリティーの問題。

セキュリティーに関しては、現在でも窓口は女性が多いし、後ろに座っている人も太ったおじさんがやっているわけ。
それじゃ不安だから警備員を数名雇っているいるだよね。

少なくても今より強固なセキュリティーは難しい話じゃない。

そして金融は他の業界に比べて給料が異常に高い。

東京の銀行の平均年収は880万円で生涯年収は3億を超える。
田舎でも平均年収で500万円は超える。

田舎で平均500万円超える仕事は、3K(キツイ・汚い・危険)と呼ばれる仕事以外にないんだよ。

人件費が高い業界は、それだけ投資しても採算が見込める分、前に進みやすいってこと。

普通の仕事はライバル会社がたくさんあり、否応なしに切磋琢磨しなければならない。

けど一部その競争から逃れている業界のひとつが銀行。

銀行はライバルと吸収合併を繰り返し、競争を避けてきたんだよねぇ。
競争がないから客が窓口に列をなしても「だから?待てばいいじゃん」でも飯が食えた。

けど、もう合併も限界。独占禁止法やらでもう無理なところまで来ている。

次なる収益改善は、窓口業務をコンピューター化して人件費の縮小だって言っている株主も多いしね。

少なくても学生が「銀行に行こうか迷っている」と相談を受けたら「徐々にリストラが始まる可能性大。怖くてオススメできない」と言わざるえない。

仕事を奪うには人件費の高騰が不可欠

なんでもかんでも自動化を進められるわけではない。
人件費と比べて自動化した方がメリットがある、と思われない仕事は今後も残る。

そう考えると自動化、ロボット化される前にある現象は人件費の高騰。

では、「国が明日から最低賃金を2倍にします」と宣言したらどうなるだろうか?

サービス業は自動化が進むだろう。

では日本でもっとも人口が多いものづくりの製造業は?
おそらくロボット化ではなく海外に仕事が移動するだけ、になるだろう。

本当に怖いのはロボットではなく海外の労働者

一部の業界を覗いては、ロボットより先に仕事を奪うのは海外の労働者。
みなさんが買っている服や靴、文具やスマホも多くの部品は海外製。

ものづくり業界では、すでに多くの仕事を奪っている。

「海外製品って安いけど、物が悪いよね」というのはすでに過去の話になりつつある。

100円ショップでも目立つほど悪い商品はなくなった。

日本と比べると海外は仕事の意識が低いと感じるときもあるが、ロボット技術の進化より人が変わる方のが早い。

つまり我々が恐れるべきは、賃金の安い海外の人たち。

仕事選びは海外へ移管されるかどうか考えろ!

転職したら同業種にしようか異業種にしようか迷っている人もいるよね。

そんな人に意識して欲しいのは「次の仕事は海外へ移管されるか?」ということ。
直近で仕事がなくなるのはこっちの方。

仕事がなくなったら強制的に転職せざる得なくなるのだから。

経営者なんて「社会貢献!」なんて言っているが、日本の雇用なんてちっとも考えていないから、安い労働者の方にすぐに飛びつく。

勝手なもんだよね。

勝手なのは結構だが、経営者の得のために損をするのは働く人。
だからこそ「海外へ移管されない仕事」を選ぶことをおすすめする。

けど10年後、20年後の予測は難しい・・・。

じゃ、どうすれば良いか?

それはいざというために転職する技術を身に付けておくこと。
できれば一度転職して、経験として身に付けておくこと。

転職は仕事ができる人が成功するわけじゃない。

転職する技術を持った人が転職できるんだ。

このページがちょっとでもみなさんの役に立てることを願って書くよ。

おさらい

  • ロボットの発展で誰でも出来る軽作業はなくならない。無くなる仕事は高給取りの職業。
  • 自動運転が成功すれば運送にかかる人件費はゼロ。全ての商品が安くなる時代が来る。
  • 日本人の仕事を奪うのはロボットより海外の労働者の方が先。

ネット上にはたくさんの人が、10年後なくなる仕事は当たっているなんて書いてある記事をよく見かける。

けど、何千、何万という未来予測の中から、当たった人だけをピックアップして「すげー」って言っているだけなんだよね。

今から10年後20年後の未来予想を見て覚えておこう。

きっと「間違いばっかりじゃん」って思うだろう。

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