美容師の厳しすぎる職業から学ぶ!仕事の選び方

先日、美容師の人と出会いがあった。
「美容師の世界は厳しい」とよく聞く。

友人にも元美容師がいて「給料が安い」「労働時間が長い」と愚痴を聞かされていた。
でも正直言うとその愚痴を聞いても「そんなに大変か?」って思っていたんだ。

というのも美容師はサラリーマンと違う。

将来は独立できる商売。

独立してしまえば、収入は普通のサラリーマンとは比べられないぐらいになるだろう。

つまり先払いか後払いかの違い。

独立すれば嫌な上司におべっか使う必要もない。
バカな社員・同僚からの被害を受けることもない。

そう考えたら「そんなに大変な職業なのか?」と疑問を持っていた。

一人の美容師と出会う前は・・・。

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居酒屋で話かけてきた変な奴

その日は金曜日。

出張で他県に言った帰り道。

「そういえば友人がこの近くに住んでいたな」と思い出した。

「たまには飲みにでも誘うか〜」と電話すると「OK」の返事。

土地勘がないから駅前の居酒屋で待ち合わせ。
友人は仕事が終わり次第、合流することになった。

居酒屋に付くと友人から電話があった。

「わり。ちょっと仕事が長引きそう。2時間ぐらい待てる?」

「待ってるよ。仕事終わらせて、すっきりしてから来い」と返した。

その居酒屋はちょっとオシャレなカウンターがあるバー。

普段は行かないので居心地が悪い。

スマホを見ながらチビチビ飲んでいると、話しかけられた。

「ひとりですか?よかったら横に座っていいですか?」

声の主が女性なら良かったが、残念ながらおっさん。(おれもおっさんだけど)

しかも「無理して若作りしちゃってるよ」系のおっさん。

もしや怪しい商売の人?

一瞬戸惑ったが「2時間ぐらい空いているでいいっすよ」と言ってみた。

その男は美容師だと言う。

独立して7年経つが地元を離れたため、友人が少なくよくひとりで飲みに来るらしい。

おれが「でも美容師って大変だってよく聞きますよね?」と世間話ように言うと、そこからおっさんのマシンガントークが始まることになる。

美容師専門学校で美容師になれる割合

その美容師のおっさんは独立する前は美容師の専門学校で講師をしていたらしい。

おっさんはひとつの質問を投げられた。

「美容師の専門学校のクラス50人。そのうち美容師になれるのは何人か知ってる?」

「そうだな。中にはなめた気持ちで入学している人もいそうですね。50人いたら・・・20人ぐらい?」

「甘い。30歳で美容師続けているのは1人だよ。多くは美容室で働けない。働いても修行期間で辞める」

続けておっさんは言う。

半分は働く場所が見つからず、もしくは給料が低すぎて諦める。

そして結婚が見えたら退職者が続出。

男は将来を考えると家族を養う事が出来ず。
女は子育ての両立を考えるとやめざる得ない。

そして美容室は一生務めることは出来ない。

会社みたいに社長が亡くなったら副社長があと継ぐことはない。
オーナーが亡くなると店をたたむ。

働き場所を失う。

別の店に転職はできるが、年齢的な限界はある。

腕が良くても50歳の美容師を雇うところはない。
給料が高く若者の感覚を失った美容師は雇われない。

この現実を知る30歳前後になるとほとんど残らない。

残された道は独立か、業界から足を洗うか?

独立しても儲からないラットレース

ここまでの話で「美容師ってしんどいわー」って思った。

しかし独立後、美容師のおっさんが歩んだ道の方が驚いた。

「独立後って儲かるですよね?もちろんお客が来ればですけど」

「なに言ってんの?美容室って1000〜2000万円はかかるのよ」

「やっぱ高いですね。水周りは建築費が高いって言いますよね」

「事情実績ない人に銀行はお金を貸してくれない。だから日本政策金融公庫という所でお金を借りる」

「公庫と言われている所でしたよね」

「そうすると借りる額の半分は自己資金を貯めないといけない。1000万借りる場合は500万」

「そんなルールがあるんですねぇ」

「給料16万の半分の8万を毎月貯金しても500万貯めるのに5年以上かかる。それが出来ると思う?」

「8万で生活すること事態が・・・家に金を入れずに親と暮らせば・・・ギリギリですかね」

「でしょ?普通は出来ない。だから親からみんな自己資金を借りるしかない。ボロの美容室には行かないでしょ?」

「確かに美容室は見た目は重要ですよね」

「親や親戚から750万借りて1500万のお店立てたら、借金は15年で返さないといけないんだ」

「親、親戚、公庫の借金返済が終わる時には、みんな50歳ぐらいになる。50歳の美容師に若い人が髪を切ってもらいたいか?」

「若い人は特に若い人にお願いしたいでしょうね」

「でしょ?もともと成立してないんだよ」

美容師は独立開業するればウハウハだと思っていた。

ところが開業後は借金返済に追われ、返済終わったと思ったらお客が来ない。

おっさんは言う。
美容師とは建築屋を儲けさせるために独立するようなもの・・・と。

今と昔の美容師の違いから見る仕事の選び

子供の頃10年間ぐらい同じ理容室に通っていた。
その間、潰れることはなかった。

年寄の夫婦でやっていたが潰れなかった。

けど今は違うよね。
新しい店はどんどんオープンするし潰れる店も多い。

ここ3年ぐらい通っていた美容室も最近潰れていた。

クローズの看板があり、店内の設備がそのままだから、夜逃げじゃないかなって思っている。

新しい美容室行くのは抵抗があったが、仕方なくインターネットで美容室を検索したよ。

値段も評判も悪くない店が2店舗ほど見つかり行ってみたんだ。

行ってみたら2店舗とも閉店。

「評判って一体なんなんだ?」って思ったよ。

なんで閉店する店が増えているかは簡単な話。
人の頭の数(人口)が増えてないのに美容室が増えているから。

人口が一定で店の数が増えるなら、髪の毛が伸びるスピードが早くならない限りは、現状を維持はできるはずがない。

つまり髪を切って欲しいという需要に対して、髪を切る事を仕事にしたい供給が多すぎる。

これって仕事選びで重要だとは思わないか?

どんなに好きな仕事でもどんなに楽しい仕事でも「需要がない」もしくは「供給過多」だと成り立たないんだ。

学生時代は”将来の夢”なんて何にも考えてなかったよ。
ちなみにおれは大工と書いた記憶がある。
なんとなく”職人”というのがカッコ良くて。

けど現在の住宅は大きなプラモデルみたいになって大工に需要がない。

皆さんは仕事を選ぶときに需要と供給を考えてますか?

どんなに好きな仕事でも需要がないと食っていけない。
供給が過多でも食っていけない。

好きな仕事を選ぶのであれば覚悟が必要。

皆さんには好きな仕事ではなく、この先20年・30年の間、飯が食える職業を選んでほしい。

仕事の最重要課題は楽しむことではない。
生活するために金を稼ぐことなのだから。

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