転職サイトや転職エージェントと呼ばれる転職支援サイト。
今となっては欠かせないツールになってきた。
勤めながら転職サイトに登録するときに、不安に思ったこと。
それは転職サイトに登録すると
- 今勤めている会社にバレないか?
- 個人情報の流出ってあり得ないのか?
- 取引先企業などから廻り廻って情報が流れないのか?
転職する決意が固く、すぐにでも転職しようと思っている人は仮にバレても 構わない人もいる。
退職するまでの数カ月、気まずい思いをする程度で済む。
(これもしんどいけど)
けど、単純に情報収集を目的として「良い会社があったら考えよう」という人もいるよね。
自分が希望する地域や職種で「給料の相場」や「求人の量や質」を知りたいと思うのは当然の話。
今回は「転職サイト・転職エージェントに登録すると、会社にどこまでバレる?」について書いていくよ。
勤めながら転職する人は参考にしてね。
転職エージェントと転職サイトの違い
まずは簡単に転職エージェントと転職サイトの違いがよく分からない人の為に簡単に説明するよ。
転職サイトとは、掲載されている求人を見て自分が応募するパターン。
登録するときに記入する個人情報は少ない。
それに対して転職エージェントは、転職エージェントに勤める人がオススメの求人を紹介してくるパターン。
登録するにきは、職務経歴書と変わらないレベルの情報を提供する必要がある。
転職サイトは多くの個人情報を書かない分、安心かなって思ったらちょっと違う。
最近は転職サイトでも「スカウト型」と呼ばれる方法を採用している場合がある。
というか、ほとんどの転職サイトはスカウト型を採用している。
スカウト型に登録すると求人応募している会社から「よかったら応募しませんか?」と言ってくる。
スカウト型を採用している転職サイトは、当然だが記入する個人情報は多い。
- スカウト型転職サイト・・・人材が欲しい会社がスカウトしてくる
- 転職エージェント・・・転職エージェントに勤めている人が会社の案内する
どちらも履歴書・職務経歴書と変わらない情報提供が必要になる。
注意が必要なのは「転職エージェントに登録した情報は企業側にはいかないのか?」と思ったら実はバンバン情報提供する。
転職エージェント「あなたの経歴からオススメする会社はA社になります」
あなた「A社か。希望に近い会社かなぁ・・・」
と伝えると
転職エージェント「入社希望している人がいます。履歴書と職務経歴はこちらです」
A社「職歴を見るとウチでやっていけそうかな。じゃ、面接日の調整頼むよ」
という感じで進めていく。
つまり、転職エージェントもスカウト型の転職サイトでも、提供される個人情報は同じってこと。
さて、こっからが本題。
スカウト型の転職サイトや転職エージェントにすると「どんな情報が会社に行くか?」について。
転職サイト(スカウト型)・転職エージェントに登録するとバレることとは?
前の会社では採用する側、つまり面接する側の立場を経験した。
だから、実際に求職者の情報を見たことがあるんだ。
(6年ぐらい前だけど)
もちろん転職サイト(スカウト型)や転職エージェントに自分が登録して転職した経験もある。
登録するのに記入する項目を一覧にすると
- 氏名
- 年齢
- 性別
- 現住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 最終学歴の学校名
- TOEICの点数
- 保有している資格
- 勤務先の会社名
- 会社の規模(人数)
- 勤務期間
- 職務内容の詳細
- 転職の理由
- 希望の職種
- 希望の勤務地
- 希望の年収
これぐらいは書く必要がある。
これって履歴書と職務経歴書の内容ほぼ全てだよね。
で、次に実際に会社側の立場として、自分が見ることができた情報は
- 年齢
- 性別
- 現住所(都道府県)
- 最終学歴の学校名
- TOEICの点数
- 保有している資格
- 会社の規模(人数)
- 勤務期間
- 職務内容の詳細
- 転職の理由
- 希望の職種
- 希望の勤務地
- 希望の年収
は確認することができる。
つまり会社側にバレる情報がこれ。
逆に分からないのが
- 氏名
- 都道府県以外の住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 勤務先の会社名
は見られない情報。
「なぁーんだ。氏名と勤務先が分からないだったら大丈夫じゃん」って思うでしょ?
甘い!
実は「職歴の詳細」を見られたら情報はダダ漏れ
はっきり言おう。
他の業界も同じかは分からないが、少なくても「ものづくりの業界」で職歴経歴の詳細が見れたら「今どこ会社に勤めているか?」ぐらいは簡単にバレる。
ここで鍵になる情報は「携わっていた部品名(製品)」と「都道府県」と「会社の規模」。
この3つの情報が分かれば、ほとんど分かってしまうんだ。
ましてやインターネットがあるんだから、検索して調べることも出来る。
分かりやすく例を出すと職務内容に
「トヨタのスポーツエンジンを手掛けて・・・」て書くだけで「ははーん、ヤマハに勤めているのね」とすぐバレる。
例え知識がなくても、雑誌やインターネットのちょっと検索したレベルで分かってしまうレベル。
もっと極端な例を出すと
「プラズマクラスターの空気清浄機を手掛けて。。。」と書くと「シャープね」って誰でも分かってしまう。
(流石にここまで分かりやすいのは、ないと思うけど・・・)
つまり会社名ぐらいは余裕でバレてしまう。
付き合いがある会社なら、年齢はバレているから「きっとあの人かな?もしくはあの人かな?」ぐらいは分かるよ。
専門用語ひとつでバレる危険性もある
会社に入ると当然、いろんな専門用語を覚える。
その専門用語の中には特定の会社、もしくはその関連会社しか通じない用語があるんだ。
これは自分が転職したときに驚いたこと。
今まで普通に会社で使っていた言葉が、特定の関連会社しか使ってないなんて思わないよ。
この用語を職務経歴に書いたら「あ。◌◌会社に勤めているのね」って簡単にバレちゃうよ。
と、いうかこの方法で知っている人が転職しようとしている事が分かったことがある。
おれも転職経験者だし気持ちは分かるから、あえて口外しないけどね。
一番の危険は取引先や関連企業からの情報流出
一番危険なのは、関連企業や取引先が転職サイト経由で求人を出した場合。
転職サイトも転職エージェントに勤める人も、さすがに現在勤務している会社には情報を出さない(と思う)。
それぐらいは気を使う(と思う)。
けど、取引のある会社や関連企業には、きっと求職者の情報を出してしまうよ。
これは防ぎようがない。
転職サイトに務める人は、自分たちが希望する業界的にはまったくの素人。
「A社とB社は取引があって、繋がっている」って情報はネットに転がっている程度しか持っていない。
取引先でおしゃべりの人が「うちがスカウト型の求人を出したら、実は○○さんが。。。」って話が回っても不思議じゃない。
恐ろしや。
最近は「非公開用のブロック機能」がある転職サイト・転職エージェントが増えた
転職サイトに「会社にバレるのか?」という問い合わせが多いのか、はたまた「実際にバレてしまった」ケースがあるからか、分からないが「非公開用のブロック」という機能が付いた転職サイトが増えてきた。
具体的に「A株式会社」と「B株式会社」には自分の情報が公開されないように設定する事が出来る。
これって「おー、便利だなぁ」思う反面、「ずるいなぁ・・・」って思うんだ。
だって設定忘れたら「あなたが設定していないのが悪いでしょ」って言われるだけだよ。
ようは逃げ。
いざと言う時に自分を守るためのルール、だと思う。
それに「会社から名刺の束を持ってきて、一社ずつ設定しなきゃならんのか?」と言いたい。
名刺が一枚抜けたら危険。
名刺なんて何百枚もあり、たぶん抜けるな・・・(少なくても私の場合は)。
そんな事を考えたら「非公開用のブロック機能を使えば100%安心」なんて言えないんだ。
自分で守れ!転職エージェントや転職サイトの登録方法
「自分の個人情報が漏れないように・・・」という対策には限界があるよ。
だったら「自分の情報は漏れてしまう」という前提に立って対策するしかない。
履歴書や職務経歴とまったく同じ情報を転職サイトに提供するのではなく、言葉を濁すことが必要。
特に「具体的な専門用語」は濁して書くようにした方が安全だよ。
おれの場合は”企業に直接送付する職務経歴書”と”転職サイト登録用の職務経歴書”の2パターンを用意しておいた。
もし今の会社が転職しようとしていることを知ったら、出世に影響してもぜんぜん不思議じゃない。
途中で「やっぱり転職やめようかな」って思っても時既に遅し。
大切なのは情報がバレる前提で「自分で自分を守る意識」だよ。
みなさんも転職サイトに登録する時は注意してね。