転職を決意したらまず始めやるべきことってなんだ?
転職経験のない人は、何をしていいのか分からない人もいると思う。
では、問題。
次の項目から一番初めにやるべき事を選んで。
- 退職準備
- 転職サイトの登録
- 履歴書の作成
- 職務経歴書の下書き
- 転職サイトの登録
- ハローワークで会社選び
どれでしょうか?
正解はどれでもありません。
(意地悪な質問ですまん)
正解は「転職先の基準作り」
この基準が明確ではない人は、転職に失敗してしまう。
転職の失敗とは不採用になることではないよ。
次の会社に入社したことを後悔すること。
後悔しない転職をしないためには、まず最初にやった方がいい。
「転職先の基準作り」とは、目標の転職先を掲げて優先事項と妥協点を探す作業。
まずは「転職先の基準作り」がいかに重要なのか?について。
「転職先の基準作り」の重要性。
人はみんな弱いから流される。
みんなが第一志望の会社を最初に受けて、採用されれば問題はない。
けど、第一志望の会社の会社は、そうそう受かるもんじゃないのが現実。
自分が第一志望と選んだ会社は、他の人にとっても魅力的な会社。
ライバルが多い激戦区になる。
プロフィールにも書いたけど、自分は学歴は低く資格もない。
つまり足切りの対象になる可能性が大なんだ。
そんなことは分かっている。
分かっているつもりでも「この度はご縁がなく誠に残念ではありますが・・・」という通知はやっぱりショック。
面接すらやらせてもらえない。
あれだけ悩んで作った書類が通用せず一歩も進めないことに落ち込む。
そして、第二希望の会社、第三希望の会社・・・・不採用。
不採用が続くと「この会社は良くないなぁ」と思っていた第四、第五志望の会社が不思議と女神に見えてくる。
不採用で受けた心の凹みを膨らますために、女神に仕立て上げてしまう。
不採用が続き志望する会社の基準をどんどん下げて、そのうち内定が出ると気付く。
「あれ?この会社って行きべき?」って。
「目指していた会社と採用された会社のギャップ」と
「このレベルの会社はもう採用されないのでは?」の狭間で悩むことになる。
これが答えの見えない地獄の悩み。
こんな精神状態では冷静な判断できない。
だからこそ予め「転職先の基準作り」をする必要がある。
転職エージェントの誘惑とプレッシャーに負けるな
転職エージェントに登録しようとしている人も注意が必要。
転職エージェントはあなたの為に転職の支援をしてくれる。
転職エージェントの人と面談すると当然ながら「こんな求人がありまっせ」と勧めてくる。
あなたが迷ったそぶりを見せたら、こんな事を言ってくる。
「この求人は滅多に見ない」
「他にも多くの人がこの会社を検討している」
「採用人数が3人ですでに2人が決まっているので早くしないと求人がなくなる」
「この会社の採用担当者様から合ってみたいという話があります」
こんな甘い誘惑や気持ちを急かす言葉が飛んで来るよ。
転職先の基準がない人、押しの弱い人はこんな風に思う。
「とりあえず応募だけでも・・・」
もし内定が出たら
「なかなか求人が出ないのでもったいないと思う」
「以前に入社された人は「辛いこともあるがやり甲斐がある」とおっしゃっていました」
「希望されている職種と条件では他に案件がありません」
こんな言葉でプレッシャーを掛けてくる。
転職で一番してはいけないことは、誰かの言葉に惑わされて会社を選ぶこと。
自分で決断したならまだしも、他人の言葉で選んだら後悔しきれない。
こんな言葉に負けないために必要なのは「転職先の基準作り」になってくる。
次に基準作りの方法について実際やった手順通りに説明するから
「自分は優柔不断だ」「押しに弱い」と思うひとは一緒にやってみて。
手順1 まずは紙に理想の会社を書き出し一覧化せよ
まずは現実でありえる範囲で理想の会社を一覧化する。
ありえないことは書かない。
例えば月収100万円とか。
自分が書いた理想の会社はこんな感じ。
欲を言ったらまだまだ出そう。
ここでは沢山の項目を絞り出すのが目的。
だから理想を掲げた方が沢山出しやすい。
(現実的に考え過ぎるとあまり項目が出ないよ)
入社前に確定出来ない物は削除せよ。
次にやることは、入社前に確定出来る事柄かどうかを仕分けする。
例えば人間関係なんかは入社前には分からん。
面接で「御社はパワハラはありますか?」って質問しても「ありません」と言われるだけ。
実際にはあったとしても。
窃盗犯に証拠もなく自白させようとしても無理なものは無理。
(例えが悪いけど)
入社しないと分からないものは削除していく。
ここで削除したのは「残業」「人間関係」「社風」の3つ。
社風も面接や求人表で分かるはずがない。
残業も入社前には確定することは難しい。
残業って法律で上限値が定められているんだよ。
その上限が月に45時間。
残業が月に100時間ぐらいやっていた友人が死にそうだったら、労働基準監督署に駆け込んだことがある。
数年後には残業が、がっつり減った。
興味がある人は残業地獄からの脱出方法。労働基準監督署に電話した結果を読んでみて。
現実には月に45時間以上残業がある会社は山のようにある。
けど、自分から「法律違反をしています」って書けないよね。
だから、残業が多い会社も「残業:月に45時間程度」なんて書いてある。
ちなみに前に勤めた会社は月の残業が100時間以上、MAX150時間以上あったよ。
けど求人には「残業:月に45時間」って書いてある。
つまり求人に書いてある残業時間なんて信用できない。
理想の会社の一覧化に優先順位を決めろ。
次にやることは優先順位を付けること。
転職の目的は人それぞれ。
目的が給料アップの人は、優先順位の一番に給料やボーナスを持ってくる。
仕事のプライベートのバランスを優先する人は年間休日の優先順位が高くなる。
学びたいことがあって転職する人は業種が一番になるだろう。
自分がこれをやったときは、やりたい事が決まっていたからこんな優先順位になった。
学びたい事が転職の目的だから外せない。
職種も同じ理由だから上位。
雇用形態は前職も正社員だったら、契約社員や派遣は考えていない。
勤務地も自分の場合は片親で将来を考えたら地元というのも外せない。
親を連れて他県に行くことも考えたが、親の友人と離れてボケが進行したらシャレにならん。
そんな感じで優先順位を決めていく。
転職先はどこまで妥協できるのか?
限界のラインを決める。
最後の作業。
今までは理想の会社を書いてきたけど、こっからは一気に現実に戻る。
優先順位の番号を付けたけど、どっかに譲れないラインというのがあるはず。
それを譲ったら転職する意味がないと言えるライン。
そのラインを決めて横線を引く。
横線を引いたら、それより下の項目には妥協点を探していく。
優先順が下になればなるほど、妥協する範囲は広くしなくてはいけない。
自分の場合はこんな感じになった。
ここまでが転職を志したら一番初めにやるべき「転職先の基準作り」
すぐに内定が取れないときは、だんだん妥協して会社を選ぶようになってしまう。
当初から想定していた範囲内ならば妥協も必要。
けど、長期戦になり最初の転職の目的が薄れていってしまうと会社選びを誤ってしまう。
人って弱いものだよね。
妥協することが誘惑に見えるんだよねぇ。
「試しに」や「練習のため」に応募した会社さえも魅力的に見えてしまう。
そうなった時のために自分の「転職先の基準作り」をメモに残し、迷ったときに読み返す。
こうすることで他人の誘惑や弱い自分に負けなくなるよ。