派遣会社に転職すべきか?派遣会社の仕組みと危うさ

今回は派遣会社の仕組みについて書いていくよ。
転職に派遣会社を視野に入れている人は参考に。

派遣って言ってもざっくり4つタイプがある。
どんなタイプがあるか簡単に説明する。

まずは雇用形態を表す言葉として「登録型」か「常用型」かに分かれる。
常用型というのは仕事があってもなくても固定給は支払われる。
つまり月給制ってこと。

対して「登録型」というは働いた日時によって月給が変動する。
一般的に言うと日雇いとか日給制とか言われる 。

次に「一般派遣」か「特定派遣」で分かれる。
業種が絞られているタイプを「特定派遣」と言って、
さまざまな業種から仕事の依頼が来るものが「一般派遣」と言われる。

おれが22歳で初めて務めた会社は「特定常用型派遣」っていうタイプ。

つまり派遣される業種はいつも同じ。
で、月給は固定だから、派遣してもされなくても同じ給料はもらえる。
(派遣されないこと自体があり得ないが、形状は給料はもらえる)
その会社に勤めた経験から分かったことを書いていくから、興味がある人は読んでくれ。

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派遣会社に勤めて分かった給料の格差

大学時代は奨学金返済のおかげでバイトばかりしていた。
月に150~200時間ぐらい働いて、月給は20~25万ぐらいは稼いでいた。

今考えると奨学金っておかしいよね。
勉強するために学費借りるのに、すぐに返済が始まる。
奨学金、生活費、移動費、教科書代でバイト追われる生活だった。

言い訳だけど、就職活動なんてほとんど出来ずに、ギリギリになってやっと内定をもらった会社が特定常用型派遣というタイプの会社。
初めてもらった初任給は手取りで14万円。学生時代の半分だったよ(笑)

派遣先の会社には別の派遣会社から出向している人もいた 。
働いて半年ぐらい経ってその人と仲良くなってきた。
年齢は1つ上の23歳。
ひょんなことから給料の話になって、聞いたら驚いたよ。
やる仕事の内容はまったく同じだが、その人は手取りで23万円だった。
月給で9万円の差。

その時は「自分の会社は20名程度。23万野郎の会社は同じ派遣でも500人規模。小さい会社だからって足元見てんだな」って思ったよ。

派遣先が支払う時給を知るきっかけ。愕然とした事実。

ある時仕事で廊下を歩いていたら一枚の紙が落ちていた。
その紙には派遣先が自分の会社へ支払う金額が書いてあった。
スケベ根性丸出しで、この紙を持ってトイレに行き内容を精査したんだよ。

内容は1時間働くことにより、会社に支払われる金額(時給)。
おれの会社への時給1850円。
月給23万野郎の会社に支払う金額は3200円。

会社に支払われる時給がまったく違ったんだ。

とっさに計算した。
時給1850円 × 8時間 × 21日=31万8百円

つまり会社の利益がゼロでも俺には31万以上はもらえない。

仮に給料の交渉して、上手くいっても、2割は会社の利益となるだろう。
31万8百円×0.8 =24万8千円。

2割引かれたらおれの給料の限界は24万円。

いや待て。
社会保険料は会社が半分負担しているはず。
ざっくり会社負担が15%だとすると、24万8千円 × 0.15 = 3万7千円。

えーーと、えーーと
24万8千円-3万7千円 = 21万1千円

21万円って。

こっから自分で払う税金がある。
ざっくり2割が税金だとすると8割が手取りになるはず。
21万1千円 × 0.8 = 16万8千円

おれの手取りの最大値は16万8千円。
今の手取り14万と大差ないやんけ・・・。

いや、経験年数が増えれば派遣先が時給を上げるかもしれない!
けど、派遣先もバカじゃない。

すぐに時給UPの交渉に乗るはずがない。

時給が上がっても会社の取り分が増えるだけの可能性もある・・・。

会社は退職金だって貯蓄しなければならない。
給与が上がる見込みなんてない。

愕然としたよ。
時給が書いてある紙でケツを拭き、トイレに流したことは言うまでもない。

なぜ給料に差があるんだ。派遣会社にある格差。

まったく同じ仕事をやっていても、派遣会社が変われば格差が生まれるんだ。
この要因は3つ。

1.社員教育にかけている時間が違う

23万野郎の歳が1つ上、社会人歴も1年違う。
けど、派遣先に出向された時期はほぼ同じ。

この1年間、派遣元で教育を受けているんだ。

それに対しておれの教育期間は2週間。
2週間は徹底的に詰め込み型で・・・ではなく、教える側もよくわかってない状態で教育されていた。

つまりスタートダッシュが違う。派遣先で再教育が必要が否か。
時給に差がついて当然だよね。

2.会社の規模が違えば格差が生まれる

上に書いたようにおれの会社の人数は20人程度。
23万野郎は500人規模。

派遣先として相手にしている会社数が違う。
ちなみにおれの会社は派遣先が1社しかない。
その会社がダメだったらクビが切られていたんだろうな。

それを派遣先も知っている。そりゃ足元見られるわ。

しかも23万野郎の会社は、仕事の請負もやっていた。

請負って一時間いくら?じゃなくて、この業務が終わるまでにまとめいくら?と、派遣みたいに時間換算じゃなくて、業務単位で仕事をもらうこと。
請け負った仕事が、会社内にも仕事があるってこと。

営業マンは「最近、社内の仕事も忙しくて23万野郎を社内に戻そうかと・・・。」と言えば時給アップのカードとして使える。

交渉ごとってカードの強さと枚数で決まるんだよね。

3.営業マンの営業力の差が給料の差になる

派遣されている人は派遣先と時給の話はしない。
会社間の契約の話だから、当然だが営業マンがその役割を担う。

営業マンの交渉の上手さや、交渉する手持ちのカードの量で結果は違う。

ちなみに俺の会社の営業マンは2週間の教育をした人物。
役職は部長なんだけどさ。
小さなビルの2階を事務所として借りて教育されていた。
けど、常に教育される人がいるわけじゃない。
なんせ2週間なんだから。

ある日、事務所の引き出し開けたらエロビが20本ぐらいあったよ。

おれも大人。
「あー。エロビあるじゃないですか!」なんて言わないよ。
そっと扉を閉めたよ。
けどな。正直、頭がいてーよ。

そりゃ、時給なんか上がるわけないよね!

これが分かった瞬間に転職を決意したよ。
派遣会社は自分の努力では改善できない、会社間で格差があるんだ。

正規雇用、非正規雇用の給料格差なんてちっぽけだと知れ

最近ニュースを見ると正社員と派遣社員の給料の格差について話している。
同一労働、同一賃金なんてね。
派遣社員と正社員を両方経験した立場から言われると、派遣と正社員は仕事が違う。

周りからみれば同じ作業をやっていると思うのだろう。
けど会社からかけられるプレッシャーがぜんぜん違う。
取引先のお客と接する部署は特にね。

同一労働、同一賃金なんて騒いでいる人は派遣会社で勤めたことがないんだろう。
頭デッカチさんだよね。

ただ、派遣会社は派遣元の会社が違えば、全く同じ仕事でも賃金格差は大きい。
政治家さんにはここを何とか改善して欲しいと思う。
反面、仕事中にエロビ見ている部長がいる会社は、伸び悩んでも仕方がないと思う自分もいる。

派遣会社を転職の選択肢に入れることはありか

派遣会社を否定する考え方だと思われるかもしれないけど、決してそんなことは思ってないよ。
単純に働き方の違いだと思う。

正社員になって、お客にプレッシャーかけられて、夜中まで働いていると
「おれはバカじゃないのか?他にやるべきことがあるんじゃ?」と思うよ。

ただ、上にも書いたように自分の努力では改善できない壁があることは、事実として認識できていればね。
この壁を壊すのは転職しか方法がないからね。

それともうひとつ。
派遣会社はこれから未知の領域に入ると思っている。

派遣会社の危うさ。誰も経験してない時代に入る

派遣会社の売り物は人件費なんだよね。
上にも書いたように時給の契約があり、そこから社員に配分される。

派遣会社の数が増えたのは20年ぐらい前。
この世代が今40歳ぐらいになってきたんだ。
もちろん退職した人もいるが、残っている人もいる。

日本はまだまだ年功序列。
歳が上がれば給料が上がる。
けど派遣先が支払える限界が増えるわけではないよ。
つまり高年齢化が進み給料が上がれば、その分安く雇える若い人を増やさないといずれ破綻する。

悪い言葉に例えれば、ネズミ講みたいなもの。
子ネズミの儲けを親ネズミにお布施しないと成り立たない。

改善方法は3つしかない。

  • 親ネズミを減らす。(リストラ)
  • 子ネズミを増やす。(若い人を低賃金で雇う)
  • 本当は親ネズミ(高給取りの年齢)なんだけど子ネズミ(低賃金)にする。
    (年齢が高い人の給料カット)

たぶん現実は3つの複合技になるんだろうけど、これってまだ誰もが経験のない未知の領域なんだよね。

まとめ

  • 派遣会社は働き方の選択肢としては悪くない。
  • 正社員でノイローゼになるぐらいなら、派遣も悪くない。
  • しかし、派遣会社の仕組みや構造を理解して転職せよ。
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