テレワークの問題点。生産性が下がりサービス残業の危惧

私の会社は、コロナ対応としてテレワークを行った。

やってみた感想は「コロナ感染の拡大時期は仕方がないとは思うが、テレワークは問題点が多すぎる」だった。

ところがニュースを見ていると、世間の流れは違っている。

政治家は「アフターコロナにテレワークを」と主張。
アフターコロナってことは「コロナの後もテレワークをやろう」ってことだと思う。

 

そして評論家は「テレワークで生産性向上」「集まって働く無意味さ」という言葉まで並べている。

働く皆さんは「テレワークは本当に生産性が上がるのか?」「働く側の目線でどれだけの得と損があるのか?」について考えてみてほしい。

 

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テレワークのアンケートを集めてみた

私の主観が置いておいて、世間ではテレワークで生産性が上がったと考えているのだろうか?

疑問に思って「コロナ期間中にテレワークを始めた人に対してのアンケート」を調べてみた。

  • 調査会社:ユニポス
  • 調査対象:886名(上場企業の管理職333名と正社員553名)
  • 問い:テレワーク開始前と比較して「チームの生産性」の変化について当てはまるものを選択して下さい

テレワークの生産性①ユニポス

 

  • 調査会社:日経BP総研
  • 調査対象:2207名
  • 問い:あなたのテレワーク利用による業務の生産性は、普段、職場で死後に取り組む場合を100とした場合、どれぐらいですか?

テレワークの生産性②日経BP

 

  • 調査会社:HRテクノロジー総研
  • 調査対象:300名
  • 問い:現在の在宅勤務、テレワーク、リモートワーク等の「出社しない」働き方におけるご自身の生産性(業務のスピードや質)は、通常の勤務の時と比べてどうですか。

テレワークの生産性③HRテクノロジー

 

ざっくり表にまとめると下記のようになる。

テレワークの生産性(まとめ)

皆さん、この結果を見てどう思いましたか?
結構「生産性が下がる」が多いなって思いましたか?

私は「もっと生産性が下がるという意見が多いのでは?」と感じました。

 

テレワークの3つデメリット

テレワークをやって気付いた問題は3つ。

 

テレワークの問題点①:テレワークで新人教育は無理

テレワークが始まって一番困ったのが新人教育。
私の会社の新人教育は、実務をやりながら教えている。

 

普段であれば「こうやってやるんだよ。やってみて」と言って、行動を定期的に確認する。
途中で「新人の手が止まっている」とか「変なことやってるな」と思えば声をかける。

しかしテレワークでは、相手が何をしているか分からない。
「できました」とメールが来て確認すると「あ、根本が理解できてないんだ・・・」とそこで初めて気づく。

「何が違うのか?」を伝えるため、文章では伝わらないため資料を作り図解して送信する。
これがとても時間がかかる。

 

結果、私の会社では「オンラインで教育は無理」という話になり、結局はマニュアルや規格を渡して「これ読んでおいて」になった。

これは半ば教育を放棄している状態。

 

そしてテレワークが終ってから、教育をイチから再スタート。

「他社はどうやっているの?」と気になり、取引先や友人に聞くと「コロナだし教えられないから、新人には自宅待機させている」や「テキストをやらせている」とか。

 

コロナの影響により、新人教育を疎かにしている会社は多いのではないだろうか。

だとするならば「テレワークで生産性は上がった」のではなく「教育する時間を強引に削ったから生産性が上がった」のはないでしょうか。

 

テレワークの問題点②:テレワークで人はやる気が出せるのか?

私がテレワークをやって体感したこと。
それは「やる気がなくなる人が多い」ということ。

職場に行けば、周りに上司や同僚がいる。
そんなにピリピリしてなくても人の目は緊張感を生む。

人の目がない環境でどれだけの人が、ストイックに自分を律することができるのだろう?

 

私がラッキーだったのは「お客というお尻を叩く人がいる」という環境。
仕事を「渡す側」と「貰う側」という強い上下関係がある。

だからストイックではない私でも、やる気が落ちなかった(落とせなかった)。

けど、厳しい要求する人がいなかったら?

 

人は楽な環境なら楽してしまうし、サボれる環境ならサボってしまう。

ひとりでもみんなサボらないなら「塾ビジネス」も「ジムのビジネス」も「ダイエットのビジネス」も破綻している。

ひとりで勉強やる気満々なら塾はいらない。
ひとりでマラソン、筋トレできるならジムもいらない。
ひとりで食事制限して運動できるなら、ダイエット関連の商品はいらない。

 

楽してしまう人が多いから、お金で「やる気がでる環境」を買っているだよね。

「やる気にさせる環境」「やる気が出ない日でも最低限やるべきことはやる環境」が職場である。テレワークではその環境を失う。

 

技術的にはテレワーク中に「パソコンで何をしているか?」を調べることはできる。
しかしパソコンを触っている時間だけが仕事ではない。

資料で調べていたり、ノートに書いて物事を整理したり、電話している時間も仕事ある。
そうなると監視カメラでも付けない限り監視は不可能。

監視カメラはプライバシーの問題もあるし、しっかり監視するためには時間がかかり、管理者は仕事にならない。

 

テレワークの問題点③:テレワークでは難しい「人間関係作り」

職場で重要なのが人間関係。

同僚と仲良くなる必要はないが「困ったときはお互い様」とフォローし合える関係ぐらいにはならないと業務に支障がでる。

仕事だけではなく人生でも困ったとき、ものを言うが人間関係。
職場で人間関係を作るのに重要な役割を果たすのが休憩時間。

 

休憩時間では、くだらない話、プライベートのちょっとした出来事、大きな声では言えない会社の裏話など、さまざまな話題が飛ぶ。

そんな話題の中で、なんとなく人間関係を作っていく。

特に「酒の席が苦手な人」や「プライベートと仕事は分けたい人」にとっては、休憩時間が重要になる。

 

テレワークになると、休憩時間はバラバラ、同じ時間に休憩を取っても、わざわざオンラインで繋がない。

人間関係は、コロナ感染拡大する時期の数ヵ月間のテレワークならば問題ない。

しかしアフターコロナでテレワークが続くなら、新卒も中途も入り徐々に人間関係は作れず、互いに助け合う意識は気薄になる。

 

働く目線:テレワークのメリット・デメリット

働く人にとってテレワークは得か?損か?
得だと思えるのは通勤時間がゼロになること。

だけど通勤時間が減って、労働時間が増えたら意味がない。

ここで問題になるのは残業代。

テレワークというのは残業の管理が難しい。
パソコンのログは管理できるが、パソコン起動していれば残業代が出るのも、パソコンを使わない仕事は残業代が出ないというのも問題がある。

気になって調べてみると「残業したが申請しない人が65%」である。

テレワークで残業を申請しないこと

(連合のアンケート結果より)

 

そして「残業したが認められない55%」であった。

テレワークで残業が認められない

 

残業を申請しない理由は

  • 申告しづらい雰囲気だから
  • 時間管理されていないから
  • しなくても良いと思ったから
  • 上司にするなと言われた
  • 残業に限度があるから

と続く

テレワークで残業を申請しない理由は

会社目線で見れば「生産性が落ちたけど、その分サービス残業してくれるなら可」である。

私は「テレワーク定着」=「サービス残業が増える社会になる」と勘ぐっている。

本当に「通勤が楽」というエサに飛びついて良いのだろうか?