転職の面接の攻略方法について。
採用試験は基本は書類選考と面接。
そこに筆記試験や適性検査が加わる会社もある。
どの会社も共通しているのは、面接が最後の関門であること。
書類選考が通った時点で「いけるかも」と期待してしまう。
最後の関門である面接で不採用になったら、期待していた分ショックなんだよねぇ。(経験談)
しかも面接というのは「なぜ不採用になったのか?」がまったく予測ができない。
少なくても書類選考は通過したのだから、経験や知識では一定基準をクリアーしたはず。
じゃ、その他に何が良くなかったのか?
この予測が付かないと対策も難しい。
今回は面接官の経験談と自分が転職者として分かった面接のコツを書いていくよ。
面接の半分は第一印象で決まる!印象で採用を勝ち取れ!
面接を受けたとき、面接官が用紙に何やら書き込んでいる姿を見たときはないかな。
あの用紙には何が書いてあるのか?
あの用紙は採点表が書いてある。
会社によって違うだろうが1〜5の数字が書いてある。5は「とても良い」1は「良くない」になっていて、採点を付けているわけ。
アンケートにあるパターンと同じ。
実際に務めていた会社には、そこにコメント欄があって書き込むスペースがあったよ。
コメントって言えばカッコ良く聞こえるが、要は簡単なメモ書き。
そこの採点用紙にどんな項目が並んでいるか?
- 職種の適合性
- 実務の知識
- 仕事への意欲
- 協調・社交性
- 判断力
- 人柄
- 態度
- 将来性
などなどの項目が並ぶ。
(本当はもっと具体的な文章)
この中で特に重要視しているか?
採用決定に影響与える項目はどれか?
・・・。
・・・。
・・・。
そんなのないよ。
と、言うかわずか20分前後の面接で分かる訳がない。
面接はお見合いと一緒で、素の自分で来る人なんていないんだ。
みんな「出来る奴風」を装う。
(自分が面接受ける側であれば、もちろん装っているし)
悪く言えばみんな”嘘”を付いているだよね。
嘘を付いて騙そうとしている人に対して、見破るのは指南の技だと思わないか?
もし人の本質を見破れる人がいたら、面接官を辞めて警官になった方がいいだろう。
面接官は採点表を難しい顔して書いているが、この採点表は参考程度にしかしてない。
じゃ、何を見て採用・不採用を決めているか?
単純に「良い奴そうかを独断と偏見で決めています」なんだよ。
だって、分からないのだから。
良い奴そうであれば、適当に5か4を並べて高い得点のようにしている。
これから仕事を教える立場になるのに「嫌な奴だな」と思っている人には誰も教えたくないよね?
人が面接しているんだからそんなもん。
人が面接する以上は第一印象という「なんとなくの判断」がとっても大きな影響を与えているが面接の実態なんだ。
面接の第一印象で良い印象を与えるコツ
面接は印象勝負。
良い印象与えた人が勝つゲームだよ。
初めて合った人に良い第一印象を与えるにはどうすれば良いのだろう?
それは分からん。
けど、面接に限ってなら誰でもできる。
面接のたったの20分の間、役を演じればいいのだから。
どんな役を演じればいいかは簡単。
面接官の「目を見て」「よく笑う」人を演じれば良い。
もう一つ付け加えると、「共感」を得られればベスト。
たったこれだけで、人の印象って大きく変わるもんだよ。
異性に一目惚れするパターンって、その多くは「目を見る」「笑う」「共感」がポイントになるらしい。
この3つを使いこなせば、少なくても面接だけだったら印象を良くすることが出来る。
面接では笑う頻度とタイミングを注意せよ
面接でずっとニコニコ笑っていたら逆効果。
「なんだか、だらしない」「変な奴」のイメージが付く。
大切なのは笑うタイミング。
そして笑いを誘うこと。
どうやって笑いを誘うか?
まさか面接でボケをかます訳にはいかない。
もっとも効果的なのは”人間味”を出すことなんだよね。
面接の質問って砕けて良い質問と真面目に答える質問がある。
例えば「志望の動機」なんかは真剣に答えるべき質問。
志望の動機が強い人ほど「難しい問題にぶつかっても、退職することなく乗り越えられる」と思われる。
だからここは笑わず真剣な顔して答なければいけない。
対して「今まで辛かった仕事はなんですか?」なんかは後半、砕けても良い質問。
この質問って「その人にとっての辛いのレベル」と「トラブルを改善する力」と「反省に基づき問題を歯止めする対応力」を見ているのね。
だからベストな回答は「納得できるほど辛いのレベルが高く」「どのように改善したかを説明」し「同じ問題を起こさないための歯止め」を順番通り説明することがポイントになる。
これに笑いを誘うため最後に「問題にぶつかり胃が痛い想いをしたので、正直会社のためというか自分の為に問題を歯止めしました」と笑いを誘いながら話すと面接官も笑みを浮かべ、人間味を出すことで共感も得られる。
これさえ出来れば共感は得れる。
面接のマナーのため「手は軽く握って膝の上」「背筋を伸ばして背もたれに拳一個分の空間を空けて」とか覚えるより効果的。
共感がなぜ面接に重要なのか?
面接とは・・・というか、仕事において共感というのは、とても大きい効果をもたらす。
上司がある部下に対して、高い評価を与えたとする。
上司はその部下のどこを見て評価したのだろうか?
これは全て”共感”なんだよ。
人って勝手なもんで、自分と同じ考え方の人を見ると「こいつは仕事が出来る!」「かわいい奴」って思うんだ。
多くの人は自分の考えが正しいと錯覚する。
正しい自分と同じ考えの部下がいたら、その部下も正しいことになる。
部下がいくら正しくても、自分と考え方が違うのであれば、高い評価は与えない。
理不尽に思う人もいるかもしれないが社会とはそんなもん。
だから多くの部下と呼ばれる人は、上司の合わせ「やっぱりそうですよねぇ」「確かにぃ」っておべっかを使い出世を狙うでしょ?
あれって結局は共感を得ているだけの作業。
この自分が正しいという思い込みは、多くの経験と苦労をした人ほど強い傾向がある。
つまり年配者ほど強いってこと。
(書いている自分もそろそろ年配者に分類されそうだから気を付けよう・・・)
年配の経営者はとくに思い込みが激しい。
それは若い時から人一倍苦労して、そして乗り越えたという自信が”強い思い込み”の迷路に誘う。
そう考えると人ってなんだか虚しいよね。
けど、若い人は落ち込んでいる暇はない。
人は自分が正しく、共感を得れる人物を高く評価するのであれば、これを逆手に取ればいい。
面接なんてたったの数十分だけ。
その時間だけでも共感を得る作業をした方が得ってこと。
不採用にならないため面接のコツを整理
面接のポイントは「目を見る」「笑いを誘う(声に出して笑うと誘われやすい)」「共感」の3つ。
「笑いを誘う」と「共感」を同時にこなすには「人間味を出す」というのがコツ。
つまり「目を見る」と「人間味」を出すのと、タイミング良く笑いだけ。
難しくないでしょ?
後は面接ってベタな質問が多いから、「この質問のときは、こうやって返そう」って考えるだけだよ。
仕事やりながら転職しようとしている人は、時間がない人もいるだろう。
でも「これをやったら採用になるんであれば、こんな楽なことはない」と思えば頑張れるもんだよ。
おさらい
- 面接は第一印象が最重要。
- 第一印象を上げるためには笑顔と共感を意識すること。