リストラは残る人も退職する人も地獄

2020年。ニュースではリストラの話題がチラホラ。

友人の会社でもリストラが始まり、希望退職する人を募集している。

希望退職とは「退職したい人いますか?」と会社が募集すること。
退職を促すために、退職金に色を付けたりする。

リストラには「退職勧告」という方法もある。
退職勧告とは、「あなたは退職してもらえすか?」と個人に対して退職を促すこと。

これは退職する人の合意が必要だが、働く側にはほぼ拒否権がない。
拒否すると別の部署に飛ばされたり、別会社へ出向になったり。

友人は「退職勧告されずに、希望退職だからまだ良かった」と言っていた。
なので私は「リストラは残る側もリスクがあるよ」と伝えた。

今回は「リストラで残る人のリスク」について。
会社でリストラの噂がある、すでにリストラが進んでいるという人は参考に。

 

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リストラ(希望退職)は麻薬のように繰り返す

希望退職を促す会社は、二度三度繰り返すことが多い。

その理由は売上が下がったときに、短期間で確実に利益を出しやすいから。

会社というのは固定費といって、売上が落ちようが支払うお金がある。
その固定費のほとんどは、急には変えられない。

生産が減ったり、お客が来ないのであれば、その分だけリストラするのが手っ取り早いし楽。
手っ取り早し楽だからリストラは癖になる。

しかし一方では、リストラせずに我慢する会社もある。

なぜ我慢するのか?
これが「リストラした会社が背負うことになるリスク」であり「そこで働く社員のリスク」になる。

希望退職で残る人が抱えるリスク

希望退職を募ると、どんな人が進んで退職するのか?
それは「20代後半~40歳ぐらいの中間層」で「仕事に自信がある人」。
もしくは「後数年で定年」という人。

新人に近い世代だと自分の仕事が手一杯で「会社の経営」や「ライバル企業から見た自分の会社の立ち位置」がなかなか見えない。
見えないと不安も少なく、希望退職では手を上げる人は少数。

勤続年数が少ないと退職金も少ないから、希望退職のメリットも少ないという理由もある。

年齢が高すぎると転職が難しい。
なので希望退職で手を挙げるのは中間層に偏る。

そして、中間層の中でも「仕事に自信がある人」ほど退職していく。
少なくても「転職できるだろ」という自信がある人。

中間層というのは、実務の最前線に立つ人。
その中で仕事に自信がある人が退職してしまう。

「あの人が抜けたらやばくね?会社の上は状況が分かっている?」が続く。

希望退職を募ると、経営面では回復できる。
しかしそ会社としての実力や底力も同時に失われる。

当然ながら「この会社は大丈夫?」という不安に繋がり、それがモチベーションを低下させる。

それが分かってる経営者は、リストラせずに我慢しようとする。

しかし「リストラしろ」と急かす人もいる。
その人は株主。

株主の大半は業界のド素人。
気にするのは目先の株価。

つまり「先のことは知らん、目先の株価を何とかしろ」という圧力がある。

 退職勧告で狙われる人とは?

次に退職勧告の場合。

退職勧告は特定の個人を狙って退職を促す。
もっともターゲットになりやすいのは、給料が高めの管理職。

費用対効果を考えると、若い人に辞めてもらうより管理職の方が高い。

現場から離れた管理職であれば、実務の力は落ちないって思われてしまうが、そんなことはない。

抜けたポストは、ひとつずつ繰り上がる。
これが問題を起こす。

給料が高い管理職は実務の第一線からは外れている。
大きな会社では課長クラス、小さな会社では部長クラスになると管理の仕事ばかり。

抜けた役職を埋めるため「現場で優秀な人」を外してしまう。
もしくは「現場をやりながら管理の仕事を抱えさせる」ことになる。

管理職を解雇したように見えて、実は減っているのは現場の力。
これでリストラ前と同じ力を望めるはずがないよね。

退職勧告を逃れても明日は自分かも

もうひとつ退職勧告の悪い点として「いずれは自分かも」と多くの人に思わせること。
特に特定のポストにいる管理職を狙いうちにすると「自分が同じ役職まで昇格し、同じ年齢になった頃は自分か?」と思わせる。

そして転職が難しい年齢で退職していた上司が、その後どうなったかは風の噂で知っている。

今までは「会社のためだし、しょうがないから頑張るか」と人も「ん?そこまで頑張る意味ある?」と思うのは当然の心理だよね。
会社全体としてのモチベーションは低下。

業績が悪いのだから、給料やボーナスを上げてモチベーションを戻す手段は取れず。
それでも無理にやる気を出させる手段があるとすれば、パワハラ系の圧力になってくる。

退職勧告は「自分がターゲットではなかった」としても重い空気を残す。

リストラする会社。転職すべきか残るべきか。

リストラは希望退職でも退職勧告でも社員のモチベーションを奪う。

では残るべきか?それとも転職すべきか?

残っても定年まで無事に勤められる可能性はある。
一方で倒産や吸収合併もあり得るし、倒産しないまでも息苦しい環境になる可能性もある。

未来は分からない。
確実に分かるのは自分の心境のみ。

お金の心配や家族の意向を加味しないといけないが、最終的には自分の心境が大切だと思う。

「リストラはまたあるだろう。けどその逆境がいいじゃん」と思えた人は残れば良い。
逆に「転職して環境を変えるって面白そう」と思えたら転職すれば良い。

つまり「どちらがやる気がでる環境なのか」が大切。
やる気がでないなら、成果が上がるわけもないしね。

良くないのは、いつまでも決断ができず先送りしてしまうこと。
どちらかに決めて「決めたからにはやる」と腹を括らないと。

「自分で決めないと面白くないし、やる気もでないでしょ?」と友人には伝えている。