転職というのは3つ運が付きまとう。
1つ目は求人の運。
自分が希望する会社が求人を出しているか?という運。
たまたま求人があれば応募できるが、求人が無ければ採用の土台に立てない。
2つ目が合格ラインの運。
「この人なら採用しよう」と思う合格ラインは、会社の状況によって変化する。
例えば、新規事業や新規営業支店を立ち上げるときは、採用人数が多くなるので合格ラインを下げる。
他にも急に退職者が増えたときや、それに伴う異動があった場合も、採用が急務になり会社は合格ラインを下げてでも採用する。
3つ目は採用の合否の運。
採用というのは合格ラインを超えたら、そこからは相対評価に変わる。
相対評価とは「Aさんと比べてBさんは良いか?悪いか?」という評価。
採用枠が1人で「Aさんは90点」でも「Bさんが95点」ならAさんは不採用になる。
つまり同じ時期に応募したライバル次第で合否が変わる。
求人の有無は運。
合格ラインも運の要素がある。
採用の合否もライバル次第であり運もある。
転職というのは運の要素が盛りだくさん。
しかし連続して不採用になったときは、運の可能性は薄まっていく。
だから何かしらの改善をしないといけない。
でも、どうやって?
連続して不採用になったときの改善方法
転職の改善って一体何ができるのだろう?
1~2ヶ月で何かのスキルが身につくわけでもなく。
簡単に面接で言えるような経験が増えるわけでもない。
今できる改善なんてあるのか?
あるとすれば、それは面接官や社長などの採用する側の気持ちに立つこと。
例えば
- 自分が面接官だったらどんな人材を欲しがるだろう?
- 自分の年齢の人が採用に応募してきたら何を望むだろう?
- できればあって欲しいプラスになるスキルってなんだろう?
相手の目線に立って何を求められているかを想像する。
想像に必要なのは情報収集
「何もないところから想像して」と言われても難しい。
想像するためには相手を知らないといけない。
そのためには情報を集める。
元請けの会社、下請け会社、ライバル会社との力関係(シェア)、会社の規模、従業員数、会社の特色などを知ることで「こういう会社だったら、きっとこんな人材が欲しいじゃないかな」と想像する。
応募する特定の会社を知るというより、その業界を調べることで会社の立ち位置を知る。
それと自分の情報も整理する。
実務の経験年数が3年と10年では求められることが違うし、年齢によっても変わってくる。
「自分の経験年数ではこれぐらい求められるかな」「自分の年齢ではこういう人物像が良いのだろう」とか想像する。
会社と自分、この2つの要素から「この会社はどういう人が欲しいのか?」「自分の立場であれば何を求められるのか?」を考える。
想像ができたら近いピースを探せ
想像ができた人物は、かなり理想に近い人物像になる。
理想の人物像と自分は大きく違うのは、むしろ当たり前。
ここからはパズルゲーム。
自分の過去の経験から、想像した人物に近くなるようなピースを探して、ちょっと形が違っても押し込む作業になる。
過去を思い出すのによく使うのは、仕事で使った手帳や日報。
もしくはパソコンに保存された過去のデータ。
記憶って不思議で、過去のひとつを思い出すと芋づる式で思い出す事が多い。
ただ過去の記憶を探しても、理想と現実は違って、形が違うパズルを無理やり押し込むと「拡大表現」「ウソ」になってしまう。
問題はそれが良いのか?悪いのか?
私は「まったくのウソは良くないが、拡大表現は良い」と思っている。
転職は期待させてそこに近づけ
拡大表現は日常の仕事でも良く使われる。
取引先に「正直に言うと厳しい」と思っても「できます」と言わざる得ないときがある。
これは他社との競争がありそれに勝つため。
ただし言ったからには責任が問われる。
だから意地でもなんとかしないといけない。
大きく見せる事は悪いことではなく、むしろ仕事では日常にある。
転職も同じで、大見得を切ってそこに近づく。
それは他者との競争があり、それに勝つため。
これが転職の苦しさ反面、自分が伸びたと思える時期になる。
ちなみに私は大見得を切りすぎて、転職する度に半年間ぐらいは睡眠時間が減ってしまう。
仕事終わってから家で内緒で勉強して「知ってましたよ」ヅラするから。
当然その期間はストレスは溜まるが、必要なのは覚悟。
ただし体が資本なので限界を超えすぎないようにしてほしい。
(それが難しいですが)