残業が増える時代が来る。倒れても会社は助けてはくれない

10年前、20年前に比べて残業時間は減っている会社は多い。

会社の口コミサイトであるVorkersによると2013年~2018年の5年間で18時間も減っている。

平均残業時間

残業が減っている大きいな要因になっているのは、過労死が社会的な問題になったことだろう。
特に大手企業は過労死者がでるとニュースになり、社会的責任を負わされるのでリスク回避する動きがある。

一部には残業が減ると収入減になり嫌がる人はいるが、それでも過労死は論外、プライベートな時間がほとんどないような残業は良くないと思っている。

減りつつある残業、それが今後また逆転する・・・そう思っている。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

また残業増加する時代が来るぞ

残業が増える理由のひとつは人手不足。
これは深刻で私の会社も社員が減って、残りのメンツでこなしている状態。

人手不足の大きな原因は少子化。
「新卒人口」と「退職人口」のバランスが悪すぎて、人手不足を引き起こしている。

2015年の人口統計

 

そしてもうひとつの理由が働き方改革。
働き方改革で残業時間、単月で100時間、2~6ヶ月平均で80時間が認められた。

人が人らしく生活するギリギリのラインが80時間だと思っている。
それ以上残業するとプライベートな時間がなくなるのではなく、睡眠時間を削るしかない。

プライベートな時間がなくなるとストレス逃げ場がなくなり「酒をかっくらって寝る」という悪循環に陥る。

 

そして極めつけが、高度プロフェッショナル制度。
これは別名で残業ゼロ法案と言われ、年収1075万円以上の人が対象で残業ゼロになる。

年収1075万円だったら一生関係ないやって思うでしょ?

ではこの1075万円を決めるのは誰?って話になる。

それは厚生労働省が省令で決める。
省令というのはやっかいで、国会議員の審議なしで進められてしまうため、ほとんどニュースにならない。

働く側からみるといつの間にか、年収800万に下がり、600万円になり、400万円とハードルを下げられていくだろう。
(’最初の法案では年収400万だったが、評判が悪くて取り下げた)

これは給料の問題だけではない。
残業ゼロが認められたら、会社は残業の記録を取らなくなる。
記録がないなら「もし過労死や精神的に参ってしまったとき、どうやって裁判するのか?」という大問題を抱えている。

これらの法律と人手不足により、また残業が増加する時代突入すると思っている。
その時に忘れてほしくないのが「あなたが倒れても会社は助けてくれないよ」ってこと。

 

働き過ぎでぶっ倒れた体験談

まだ20代後半のころ、働き過ぎて倒れたことがある。
その会社はものづくり系。

倒れた場所が最悪で中国。
生まれて始めての海外に着いて5日目。

海外に行く理由は、大きなトラブルの抱えた生産の立ち上げと現地の人への作業指導。
中国語はマージャンで覚えた数字程度しか分からず、現地の人は簡単な英単語も分からない。

身振り手振りオンリーで作業を教えていた5日目、いつの間にか気を失った。

 

気づいたら病院。
看護師さんがウロウロして、話かけたが日本語が通じない。

点滴が激痛なのだが誰にも言えず。
それより頭痛と嘔吐が止まらず7日間、生まれて始めて入院を経験した。

7日間経過すると症状はだいぶ良くなった。
そのとき看護師らしき人が来て、お金の請求され「もう帰りな」と言っているような仕草をした。

しかしこの病院がどこにあるのか?が分からない。
ホテルまでの距離も分からない。

タクシーを捕まえ、たぶんぼったくられたと思うが、とりあえずホテルに帰りたかった。

ホテルで荷物の整理が終わると中国現地の会社へ向かった。
会社には来るはずがなかった先輩が生産を立ち上げてくれていた。

 

そこから2日して帰国。
日曜日だったので彼女に無事を知らせるため、顔を見せに行くと驚かれた。

あとあと分かったのが体重が7キロ落ちて、目が飛び出したように痩せていた。
中学生以来の49キロという40キロ代。

翌日会社に行くといつも通りの風景。
体は異常をきたしていたが会社はいつも通り。

 

その話を彼女に言ったら「会社辞めなよ」と。

冷静に考えると翌々月の残業は150時間超え。
翌月は100時間超え。

このとき「あ、会社はきっと助けてくれないんだな。そりゃそうだよな、友達でもなんでもないもんな」と思い転職を決意した。

 

本当にあぶないのはシグナルが出ない人

倒れたこと、これはある意味でラッキー。
倒れなかったら、いつまでも踏ん切りがつかず、ずるずると会社を退職することができなかった。

それと円形脱毛症になる人、胃の痛みが強い人も「お前の体調や精神がやばいよ」とシグナルを出してくれるだけラッキー。

 

本当にやばいのはシグナルがでない人。
そういう人が過労死までいってしまったり、精神的な病で長期休養が必要になってしまう。

長期休養になったとき、親が現役だったらなんとかなる。
大変なのは親が年金暮らしだったり、その親も年金が少なかったりすると、休養とは名ばかりで自分で生活を立てるしかない。

だから本当に気をつけてほしいのはシグナルが出ない人。

「おれは大丈夫だ」が一番危険だよ。
なぜなら私は「おれほど丈夫な人はそうはいない」と思っていたから。

 

予防は「危機感と転職のアンテナを高く」しかない

友人に「転職を簡単に勧めるか?」と言われたら勧めない。
それはやっぱり転職にはリスクがあるから。

在籍し続けるメリット・デメリットと転職するメリット・デメリットの重さ計らないと決められない。

 

但し「常に転職の準備はしとけ」とみんなに言っている。

準備とは仕事しながら「この仕事を上手くこなしたら、転職するときアピールになるなぁ」とか、たまに求人を見て「あぁ、今はこういう求人が多いんだなぁ」とか。

こういった少しの準備でも、いざというときに行動が変わるし、何より「やばいと思ったら転職すりゃいいよ」という気持ちが精神安定剤になる。

つまり、転職を準備することは、常にお薬をポケットに入れている状態。

その病名は「働き過ぎ」や「仕事で受ける過度な緊張」や「職場の人間関係」だったりいろいろ。
ストレス解消して症状を緩和させることもできるが、最終手段はやっぱり転職。

これが準備できているだけでも気持ちとしてはだいぶ楽。

また残業だらけの時代になったとき、最後に自分を守ってくれるのは自分。
体調や気持ちにリーチがかかる前に準備だけはしておいてくれ。