転職は空白のブランク(無職期間)が長いと厳しい理由の謎と対策

転職のセオリーとして「空白ブランク(無職期間)が長い人は採用されにくい」と言われる。
その期間は明確にはなっていないが、半年以下であれば問題ないと言われている。

転職の対策本やネットを見ると無職の空白期間に対して「面接官が納得できる前向きな理由を付けましょう」と書いてある。

だから多くの人は何かしらの理由を付けざるえなく「資格取得を目指していた」とか「異業種を目指し勉強していた」とか「家族の介護が必要だった」と言う。

面接官をしているとみんな同じ回答にびっくりする。
半分は「嘘ではないか?」と勘ぐってしまうほど。

転職者は自分を良く見せるために、みんな表現を誇張拡大する。
誇張拡大と嘘の境界は分からないが、嘘を付く人もいる事を面接官は知っている。

それなのに「資格を目指していた」とか適当にごまかせば、面接官を納得させられると思うのはちょっと浅はかだと思いませんか?
逆に疑われることで採用から遠ざかる人もいる。

では、なぜ無職の期間が長いと採用されにくいのか?

「そもそもなぜ空白のブランクが長い人は採用されにくいのか?」を紐解いていけば、対策が見えるのではないだろうか。

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色んな説があるぞ。ブランクが長いと採用が難しくなる理由

ブランクが長い人は転職が難しいなる理由には色んな説がある。

  • 働く意欲が低い(やる気がない)
  • 計画性が乏しい。
  • 仕事から離れることにより能力(スキル)の低下する
  • 他の会社に採用されない人物

この4つが不採用になる理由と言われている。

いろんな説があるが、個人的にはどれも懐疑的だと思っている。

仕事のブランクが長いと「働く意欲が低い」のか?

無職の期間が長い人の中には、働く意欲が低下してしまった人もいるだろう。
つまりやる気を失った人。

やる気を失った理由は人それぞれ色んな理由があるだろう。

しかし意欲が低い人がなぜ応募してきたのか?
それは働く意欲が高まったからである。

「いや単純にお金に困っただけじゃないか?」と思う人もいるかもしれないが、そもそも仕事とはお金を稼ぐのが第一目標。
「人の役に立ちたい」とか「自分の成長のため」という理由もあっても良いが、それらは仕事の付加価値であり飯が食えないと仕事として成立できない。

つまり仕事とはお金に困っている人ほど、嫌でも働く意欲は高くなる。

そう考えると「ブランクが長い」=「仕事の意欲が低い」と結びつけることに矛盾を感じる。

仕事のブランクが長いと「計画性が乏しい」のか?

仕事のブランクが長いと計画性は乏しいのだろうか?
だから次の仕事が決まる前に退職してしまったのだろうか?

これは真逆である。

働きながら転職先を決める人の多くは、お金が溜まってなく生活に困るから、次を決めざる得ない。
お金が貯まらないのは計画性がないから。

知り合いであえて無職の期間を作った人がいるが、節約して1年以上掛けてお金を貯めていた。
また、同僚に迷惑を掛けるのが嫌で、しっかり引き継ぎをしたいという理由で次の会社を決めなかった人もいる。

実家暮らしで家賃と飯には困らないから、次の仕事を見つける前に退職した人もいるが、これはこれで計画的な行動である。
困ったときはお互い様と支え合う家族がいてそれに頼る事は、自分の置かれた状況を把握して計画性がないと出来ない。

仕事のブランクが長いと「能力(スキル)の低下する」のか?

学生時代に必死に覚えた勉強のことは、今ではすっかり忘れてしまった。
しかし学生時代バイトで行っていた作業は、今でも出来る自信がある。

この違いは何度も反復してきた量に違いがある。

そもそも仕事はどんな職業でもルーチンワークである。
事務職も医者もスポーツ選手であっても、同じことを何度も反覆して精度と効率を高める。

会社には部署があるが、部署の目的は仕事の細分化によって反復しやすい状況を作る事。

つまり仕事として経験したことは忘れようとしても難しい。

とは言っても在職期間が1年で反復期間が短く、ブランクが1年以上であれば忘れてしまうことも多い。
逆に5年間働いていれば、ブランクが1年でも覚えている。

仕事のブラングが長いと能力が低下するかしないかは、その前の在職期間によって異なり全員に当てはまるわけではない。

仕事のブランクが長いと「他の会社に採用されない人物」と思われるのか?

仕事のブランクが長いと「他の会社に採用されない人物」と思われるのかどうかは論外である。
もし「他社が不採用だから私も不採用したい」と言っている面接官がいるのであれば「面接官として何を見ているのか?」と問いたい。

けど、転職というのは3社受けて3社とも内定をもらう人もいれば、10社受けて全部不採用になる人もいる。

10社受けて全部不採用になる人は「他社が不採用にしているから」ではなく別の理由にがあると思った方がいい。

一体なんだよ。無職の期間が長いと採用が不利になる本当の理由

世間一般で言われるブランクが長いと転職が不利になる理由。

  • 働く意欲が低い(やる気がない)
  • 計画性が乏しい。
  • 仕事から離れることにより能力(スキル)の低下する
  • 他の会社に採用されない人物

この理由のどれもがピンとこない。
良く言っても「そういう見方もあるよね」程度であり、悪く言えば「こじつけ」のように感じてしまう。

では、ブランクが長いと転職が不利になる本当の理由はなんだ?

その理由は「嫉妬」と「好きな人の種類」だと思っている。

友人に求職中のため無職の人がいるが、話を聞いて最初に思うことは「羨ましい」である。
冷静に考えれば求職中という期間は、仕事がない状態のため羨ましい立場にない。
頭では分かってもそう思えてします。

働くというのは大変で周りの人を見渡せば、睡眠時間もろくに確保できない人ばかりである。
プレッシャーで胃を痛めながら頭を下げ、平日の楽しみは夜中に飲むお酒だけ、という人が多い。
無職が「羨ましい」と錯覚してしまう。

面接官も人であり、嫉妬のようなそんな感情が芽生えてしまう。

また無職の期間が6ヶ月ならば、就職に影響しないと言われる謎の数字。
これは失業保険を満額もらえる時期が6ヶ月である(勤続年数10年以下の場合)。

一度も転職せずに定年を迎える人は、失業保険を積み立てて終わる。
これも嫉妬されてしまう要因になっている。
(実際には65歳以下で働く意欲があれば、失業保険はもらえるが世間的には知られていない)

そして日本人が好む人の種類は「コツコツ型の努力家」である。
歴史上の人物を見ても、大きな実績を上げた人より、置かれた環境が良くないのに努力して這い上がった人が美化される。

「環境に恵まれパッとなんでも出来る人」より「地味でもコツコツと努力する人」が好まれ、それが面接の人間性という評価に影響を与えると思っている。

しかし無職の期間が長い「立派な理由」があっても大きなプラス点にはならない

そもそも無職の期間が長い理由が、どんなに立派でもそれが理由で採用の決定打にはならない。

面接官が見ているのは

  • 仕事で平均点以上の能力を持っているか?もしくはその能力を身につける努力が出来そうか?
  • それを継続する力があるか?
  • 人間関係でトラブルにはならないか?(周囲の人が退職する引き金にならないか?)

ぐらいしか見てない。

その理由は面接官とは中間管理職であり「トラブルを起こす人」や「仕事に付いていけない。付いていく努力をしない人」を採用すると自分の立場に影響してしまう。

会社が経験者を優遇するのは「平均点以上の能力を持っているだろう」と思うから。
転職回数が多い人が不利なになるのは「継続する力がない」と思われるから。
退職理由で「人間関係」を出してはいけないのは、また人格的にトラブルを起こしやすいと思われるからである。

ブランクの理由が大きなマイナス点になる場合もある

無職期間の理由としてひとつだけ注意しないといけないのは精神的な病気の場合。
肉体的な病気であれば医者が働ける判断したら、会社はそれを信じるしかない。

精神的な病気の場合は話が別。

友人でうつ病になり苦しんでいる人を知っている。
その友人はコンビニで買物もできない状態になった。(人前では震えてしまう)

本当に辛い立場だと分かっていても精神病は再発の可能性も高く、会社は慈善事業ではないから採用を控える。

そこはキレイ事では上手く回らないのが現実。

障害者の人を雇用している会社があるが、あれも会社が積極的に行っているわけではなく、「従業員が45.5人に1人は障害者を雇用しないといけない」というルールがあり達成した会社には助成金が出て、達成できなからったら納付金を支払う必要があるから、なんだよ。(障害者雇用促進法)

また、うつ病の場合は医者に「やる気がでない」と言えば、簡単に病名が付いてしまう。
医者もビジネスであり、通院患者が少ないとお金がもらえない。
さぼり癖のある人と医者の利益が合致してしまうため、うつ病患者が増えている。

本当に病気の人とさぼり癖がある人を会社は区別できず、採用を敬遠されてしまう。

だから病気によりブランクが空いてしまった人は「会社に過去を伝えるべきか?」を良く考えて欲しい。
過去の病気を会社に言う必要はないのだから。

逆手に取れ!プランク期間が長い理由!

転職回数が多いから、転職について相談される事がある。
そのときにアドバイスが難しいのは特徴がない人(特徴が言えない人)。

見方を変えれば「無職のブランク期間が長い」というのは特徴とも言えるのではないだろうか?

ここで一人の友人を紹介させて欲しい。
この友人が勤めている会社は一流企業ではないが、そこそこ全国的に大きな会社で支店の面接官をしている。

その会社で「新卒で3年勤めた後に無職になり1年半以上のプランクがあった人を採用した」と言っていた。

「なんで採用したの?」と聞くと「やる気があって、仕事に付いてこれる根性があると思ったから」と言う。

その採用された人はこんなセリフを言ったらしい。

「私は新卒から3年間勤務した後に1年半のブランクがあります。このブランク期間はバイトで生計を立てていましたが、営業の仕事に結びつくようなスキルアップが出来たと思っておりません。
同じような年齢の人と比べると厳しい状況だと認識しています。
 
だからこそ誰よりも早く仕事を覚えなくてはならず、そのために苦労を買って出る覚悟は出来ています。拾ってもらったのに皆さんの足を引っ張るわけにはいかず、そこは私の意地と通さないといけないと考えています。
 
過去の3年間の実務経験も一度捨て、雑巾がけからやりたいと思っています」
(本当はもうちょっと具体的に言っているが、採用された彼に悪いので濁しています)

この言葉を聞いて面接官の友人は「気持ちが良い」という印象だったらしい。

つまり採用された彼は自分の負けを認めただよね。
全く異業種の「アルバイト経験が役に立つ」とか取得できていない「資格の勉強していた」とかごまかすことなく、自分の置かれている現状をしっかり把握して、自分のやるべき事を伝えた。

これだけでもすごい能力だよ。
人はプライドや立場があるから、どうしてもお茶お濁して逃げようとしてしまうからね。

そして「彼は仕事のレベルを考えて与えれば、勝手に覚え勝手に成長するのではないか?」と思えたのが採用の理由らしい。
この「勝手に覚え勝手に成長する人」というだけで優秀な人であり、教える側にとってはとても楽な人材。

学生時代の部活でもシュートの打ち方やパスの出し方なんてほとんど教えてもらった記憶がない。上手い先輩やテレビの中の選手のやり方を見て勝手に覚えた。

「教えてもらっていないから出来ません」とは言えず、やるしかなかった。

強豪校と言われる学校ほど部員数が多いから、ひとりに教える時間が減ってしまう。
では、顧問の先生は何をしていたか?
それは膨大な仕事量(練習量)を与え「もっと早く!もっと強く!」と劇を飛ばしていた。

なのに社会人になると勝手に覚えるというのが出来ない人が出てきてしまう。

そんな人がいる中で彼は優秀だと捉えられた。

採用された彼のセリフが全ての面接官に受けるとは限らないが、少なくても面接官である友人には覚悟を伝えることができた。

物事は見方を変えればプラスにもマイナスにもなるだよね。
過去を悔いてもしかたがない。

現状を把握して覚悟を決めれば、プラスに働かせることもできる。

大切なことは胸を張って言えること。

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