転職しようとすると企業とのやりとりは電話ではなく、メールで行う会社が増えている。
その中の思うよくある疑問。
それは面接の後はメールでお礼を書くべきなのか?
インターネットには転職系の情報も多い。
例えば「転職 面接 お礼」と検索すると「面接のお礼メールの書き方!」という情報を多く目にする。
すると見た人は思うだろう・・・。
「あ、面接の後ってお礼のメールする事が普通なんだ」と。
そして内容を見ると「印象アップのためにぜひメールでお礼しましょう」なんて書いてある。
なるほどね。
メールで印象UPが狙えて採用率が上がるのであれば、使わない手はない。
でも、これって本当だろうか?
あなたが送るメールは誰のアドレス?
そもそも転職の時に伝えられるメールアドレスは誰宛に届くのだろうか?
それは人事部か、人事部を兼任している総務部。
では次の疑問。
この人事部や総務部に採用の決定権はあるのか?
全て会社が同じとは言い切れないが、普通は人事部に採用決定権はない。
でも名前からしたらおかしいよね、人事部なのに人事権がないのは。
実は人事部という仕事は、実務について何も知らないだよ。
営業経験ない人が「この人は営業ができる、できない」の判断ができるはずがない。
よって人事部が人事部以外の職種について、能力の有無を判断できない。
人事部ができる事は機械的な判断。
例えば資格を取得してないと不採用とか、実務経験が3年以下は不採用とかね。
採用、不採用の判断は誰がするのか?
では、転職の採用、不採用の判断は誰がしているのか?
これは会社によって2パターンある。
ひとつは代表取締役。
つまり社長。
中小企業では社長が自ら面接する会社もある。
社長の代わりに常務や専務クラスの人が面接を行う会社もある。
そしてもっとも多いのは、あなたが応募した部署の部長や課長クラスの人。
当たり前と言えば当たり前なんだけど、その部署に必要な能力を知っている人は、その部署の人なんだよね。
面接のお礼メールは意味があるのか?
ではでは本題。
面接後にお礼のメールすることに意味はあるのか?
それはメールアドレスが人事部の人なら意味なんてないよ。
例えるなら電気屋で働くアルバイトに値下げ交渉しているのと同じ。
いくら「冷蔵庫も一緒に買うから安くしてよ」と言っても価格を変える権利がなければムダ。
つまり、いくら丁寧にお礼メールを送っても採用確率は変わらないんだ。
だから「面接のお礼メールの書き方!」なんて調べても意味ないよ。
もし調べる暇があったら、もっとやるべき事があるはずなんだ。
狙っている業界を調べたり、入社前に覚える事はないかを考えた方が自分の為になるし、もし不採用でも次に活きる。
但し、小さな会社の場合メールアドレスの相手が社長という会社もある。
その場合、お礼メールだけでは意味はないが、お礼に加えて「志望動機や熱意」を伝えることができれば話は別。
大切なのはやり取りしている人は誰なのか?ってこと。
そしてもうひとつ大切なのことは、相手が誰であれ「お礼だけ」では意味がない。
但し!連絡メールを送るときは注意せよ!
メールで転職先とやり取りが必要な場合がある。
例えば面接日とか入社日の調整とかね。
その時に注意しなければならないことがある。
変なアドレスを使ってないか?
転職先とやり取りするメールアドレスは個人のもの。
だからどんなアドレスを使っても基本的に自由。
けどね、注意して欲しいのは「痛い系メールアドレスを持っている人」
というもオレの友は「miyuki_forever_love@○○○○.co.jp」というメールを使った。
そう。彼女の名前を使ったアドレスだった。
だからといって不採用になるわけではないだろう・・・。
現に採用になったし。
でも恥ずかしくない?
そしてmiyukiという人物は、おそらく別の誰かの横で眠るっているのだろう。
けど友人は会社内では「miyukiちゃん」と呼ばれている。
友のようになりたくなければ、転職用のフリーのメールアドレスを取得しよう。
たった一通のメールで仕事のできがバレる?
メールというのは決まり文句みたいな言葉がある。
まぁ定型文というのかな。
最初は「お世話になります。○○会社の○○と申します」って形が普通のビジネスメール。
最初に名前を書くのには理由がある。
それはメールを見た人が理解しやすいように、なんだよ。
会社名と名前をぱっと見た瞬間に「あ、この人とはこんな話をしていたな」と瞬時に思い出す。
それを理解した上で読むのか?で理解するスピードが変わってくる。
問題は最後の定型文。
あなたはビジネスメールの最後に何を書きますか?
メールに電話番号を乗せない人の特徴
社会人になり沢山の人と一緒に仕事をしてきた。
メールをやり取りした人数は会社内、会社外を含めると1000人は超えるだろう。
沢山のやり取りをすると分かること。
それは「メールの末尾に自分の電話番号を載せる人と載せない人で、仕事の姿勢は大きく違う」ってこと。
自分の電話番号を載せる人はこんな感じに名刺と同じ内容を記載する。
株式会社○○ 営業部資材課
田中 隆
TEL: 03-3344-○○○○
携帯:090-5248-○○○○
〒 160-○○○○
東京都新宿区○○
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はっきり言うと、仕事のメールに電話番号を乗せない人は、仕事ができない、もしくはやる気がない人の特徴。
メールに電話番号を乗せる人はどんな人か?
それは相手の事を想い「電話番号を知らない可能性や、電話番号を調べる手間を掛けさせないように」と考えられる人。
そして「急ぎのときは電話でも何でも対応する」という姿勢の現れ。
逆にメールに電話番号を乗せない人は?
それは「電話して来ないで欲しい。なぜなら邪魔だから。お前が困っても関係ないから。オレさえ良ければそれでいい」という心理。
もしくは「即興の質問に答える自信がない。メールなら誰かに聞けば良い」と思ってる。
この傾向は面白いぐらいに当たるよ。
だからメールに電話番号が書いてある人とない人では、仕事のレスポンスも違ってくる。
電話番号を乗せる人は出来るだけ早くメールの返事をしようと動く。
そして相手が望んでいる内容を理解しようとする。
それに対して電話番号を乗せない人は、メールを返さない、もしくは数日遅れても平気。
こういう人に限って電話であおると直ぐに対応する。
その心理は「電話かけられてプレッシャーを受けるぐらいなら、その仕事をやった方がマシ」そして「基本的に暇。理由は自分のこと以外は他人ごとだから暇ができる」なんだよ。
基本やる気がない人、仕事から逃げる人なんだよ。
たった一通のメールで「誰の方向見て仕事しているのか?」がバレる。
転職のときは個人メールだから・・・って思ってしまうのは分かる。
けど、転職ってビジネスなんだよ。
会社と働く人が労働契約を結ぶというビジネス。
転職は仕事と同じような姿勢で望むべきなんだよね。
おさらい
- 面接後に人事部にお礼メールを送っても採用の確率は変わらない。
- 会社とやり取りには転職用のメールアドレスを取得しよう
- メールに電話番号は必須だ。転職は仕事と同じに考えろ