希望の部署に配属されない。新卒と転職は仕組みが違う

「必死で勉強して新卒で希望の会社に入社した。けど、入社後に希望してない部署に配属されてしまった。」

こんな人って意外と多いだよね。

というのも先日、会社の後輩から相談(愚痴)を受けた。

話しかけてきた相手は営業部の26歳の男性。

「かわなべさん(←おれ)は良いですね。
希望の部署で仕事ができて。おれなんか営業ですよ。
学生時代の勉強なんか意味ないっすよ」

彼は新卒で入社してきた。
学生では工学系で勉強していたらしい。

会社に希望の部署を伝えたが、通らず営業部に配属になった。

ちなみに偏差値は抜群に高い学校を卒業している。
そしておれは偏差値40ちょっと(一応大卒)。

偏差値が低いオレが言うのもなんだが、「これっておかしい」よね。

なぜ、大して勉強してこなかったおれが希望の部署で仕事をして、努力を続けた彼が希望の部署にすら入れないのか?

努力は報われないのか?

これは新卒と転職の採用の仕組みに違いにある。

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会社は新卒者をなめている。職種さえ選べない現実

卒業して数年の人は、新卒採用の頃を覚えているだろう。

新卒採用って多くの企業は、複数の部署で同時に求人募集している。
そして、どの部署でも応募方法に違いはなく一括で採用を行う。

そして半年、1年の研修期間。
その後「希望の配属部署」というアンケートを取る。

そのアンケート用紙には第一希望・第二希望・第三希望を書かなくていけない。

第一希望はみんなそれなりに持っているが、第二・第三希望になると消去法なんだよね。

ここでひとつの問題が起きる。

同じ部署にばかりに希望が集まるんだ。
まったく希望が集まらない部署もある。

決まって毎年同じ部署が人気になる。

会社にとっては出来るだけ、いろんな世代の人を各部署に均等に配置したい。
じゃないと「役職者ばかりで平社員が少ない」という部署も出てきてしまう。

そうすると多くの人は「第一希望ではない部署」に進むことになるんだ。

第一希望に行けるかどうかは「運とその部署の人に気に入られたか?」で決まる。

学生は今まで学歴という、ある意味で公平な戦いをしていたが、ここで初めて社会の洗礼を受けることになる。

まったく希望してない部署に行かせるため、「営業部の部長がおまえのことを気に入ってたよ」なんて適当なウソを付いて、その道に進ませようとする。

はっきり言って、社会経験もない学生を騙すのは、いとも簡単なんだ。

野球を知らない人に「ホームランは5点だよ」と言ったら信じるだろう。

けどね。
会社の部署っていうのは職種の位置づけ。

とても大切な選択のはずなんだ。
職種選びは会社選びより重要である。

会社を変えるより、職種を変える方が何倍も大変なんだよ。

そして、転職しやすいかどうかは職種によって決まってしまう。
なにより希望ではない仕事をやらされることで、モチベーションは上がらない。

だから本当は妥協してはいけないんだ。

やる気がでない仕事をして、成果なんか出るはずもない。
会社にとっても、働く人にとっても損しかない決断を下す。

理由は「新しい人探すのめんどくせーから、新人に我慢させた方が手っ取り早い」から。

これって新卒者をなめているだよね。

これは会社の規模が大きい会社の方が色濃くて、希望の部署にはなかなか行けない。

そういう意味では、本当にやりたい仕事がある人は、大手企業はオススメしない。

なぜ新人は研修期間があるのか?の本当の理由

ちょっと話がそれてしまうけど、新卒者には研修という期間がある。

短い会社で2ヶ月ぐらいなのかな。
長い会社では1年以上も研修がある。

これも大手になるほど研修期間は長い傾向にある。

研修は意味は学生が社会人になる準備期間。
そして会社の事をよく知ってもらい勉強する期間。

というのは建前。

研修はなかには、実務にほとんど意味がないことをやらせている場合がある。
電話の取り方とか、挨拶の仕方とか。
ひどい会社は山に籠って大声だして挨拶させたり。

多くの社員は「ぉはよ・・・ごます」と小さいな声で挨拶するのに、新人だけが笑顔で怒鳴るような挨拶。

「おいおい、変な宗教団体だと思われるから止めろよ」と思うが、新人も好きでやっている訳ではないことぐらいは知っている。

正直、かわいそうとしか思えんよ。

そして会社もそんな研修をやらせても、実務に意味がない事も知っている。
くだらない研修より一日でも早く実務をやらせた方が、成長が早い事も会社は知っている。

じゃ、なぜそんな意味のない研修をさせるのか?

研修期間を短くした会社はどうなるの?

これは前に働いていた会社の実話。

その会社の規模は中規模。
業種はものづくり系。

新卒の研修期間は1年間になっていた。

研修期間の初めは合宿みたいな感じで人里離れた山に行く。
その後は各部署をぐるぐる周り、「その部署が何をしているのか?」を学んでいく。

ある時、創業者である社長が亡くなって、跡継ぎの息子が社長を務めることになった。
すると息子は「研修に1年もいらないだろ?1ヶ月で十分だ」って言い出したんだ。

会社は右へ倣えで、翌年の新人研修期間は1ヶ月に変更になった。

つまり新人は会社に入って1ヶ月で、配属部署が決まり実務に入るわけ。

その年どうなったと思う?

例年にない程、退職者が続出!(笑)

会社の上の人は深刻そうな顔をしていたが、おれは笑いを堪えるのに大変だった。

もし、やりたい仕事があり、その仕事が出来ないと分かった時期が、まだ入社一カ月だったらどうする?

辞めよう・・・と思ってもなんの不思議もない。

けど、入社1年後だったら?

多くの人は「1年で辞めても次の会社も厳しいし、せっかくここまで我慢したのだから、もうちょっと頑張ってみよう」と考えるだろう。

次への転職への不安と、もったいない感情が襲ってくる。

はい、辞めない人材の出来上がり。
若干のパワハラやセクハラがあっても耐え抜くだろう。
サービス残業でさえ耐え抜くかもしれない。

なんせ1年の研修を我慢したことがムダになるからね。
そして新人も「研修で学んだことは、実社会で活かせない」ことを肌で感じるのだろう。

つまり研修とは「社会への準備期間や勉強期間」ではなく「辞めさせない人材の作り上げる」のが目的。

希望の部署に行けなくても退職しない人材が出来上がる。

その証拠はおれが勤めていた会社が実証してくれたよ。

転職者は希望の職に行ける理由

次に転職者の場合。

転職者の場合は試用期間はあるけど、ほとんどの会社は入社後すぐに実務を任される。

転職の求人を見るとすぐ分かるが、必ず応募している職種(部署)の記載がある。

そこに応募するとその部署に配属される。
当たり前だけど。

希望の部署が選べるのは、転職者に許された特権なんだ。

そこには2つの理由がある。

ひとつは転職者は、何かしらの理由で人員不足になった部署の補てんする目的で応募がかかる。

その人員不足になった理由はさまざまで、退職者が出たり、仕事が増えたり、ある時期に新卒採用を止めたため、ある世代に穴が出来たり。

もう一つは転職者とは、もともと「他社で得た経験やスキルがあるから採用して欲しい」というスタンス。

ここが新卒者とは大きく違う。

新卒者ってことは、ちょっと前まで学生。
学校によって学歴のレベルは違えど、同じことを学び、同じような経験を得ている。

けど社会人は経験した仕事内容が人によって大きく異なる。
入社した会社でも違うし、同じ会社でも部署が違えば、まったく違う事を経験している。

「その経験をうちの会社で役立てて下さいね」が転職を応募するスタンスなんだよね。

だから転職者は「◌◌の経験を積んだから、御社で○○を仕事をさせてもられば、こんな利点がありまっせ」と言わなくてならない。

これは同業種でも異業種転職でも一緒。

転職者が「◌◌をやらせて貰えれば」と力説したのに、まったく関係ない部署に行かされたら「え?なんで採用したの?」ってなるでしょ?

だから転職者は希望の職種に就くことが出来る。

これって転職のメリットだよ。

というか、やりたい仕事をやらせてもらえない新卒採用が明らかにおかしい。

希望の職種に就けない人へ。行くか?留まるか?

今現在、希望の職種ではなく、悩んでいる人もいるだろう。
会社内で部署の異動ことも出来ない話じゃない。

もちろん会社によって違うだろうけど、オレの経験から言うと異動を希望してもなかなか思い通りにならないよ。

メンタルをやられダウンする以外は。

十年近く部署異動の希望し、未だに希望が通らない人も知っている。
その人は転職の適齢期を過ぎているので、おそらくずっとこのままなんだろう。

だからこそ「転職しろ」とは言わない。

ただ「後悔だけはすんな」と伝えたい。

会社は落ち目になったら、助けてはくれないよ。
逆にトカゲのしっぽ切りになるだろう。

その時には会社の後ろ楯がなく、初めて自力が問われるとき。

2017年3月現在、ニュースを見ていると東芝がやばいことになっている。
知り合いが働いているから、気になって見ているが現状維持は無理だろうね。

良くて海外企業に買収されるのだろう。
海外企業は日本企業と違って簡単にクビ切るよ。

実際には「リストラ屋」と呼ばれる人を人事部に雇用して、いびっていびって自主退職に追い込むんだ。

そのいびりにブチ切れた人から退職して行く。

これは東芝が特別な訳じゃなくて、過去には同じ道を通った会社が沢山ある。

その時注目してほしい。
すぐに転職できる人とできない人に別れるから。

この差は

  • 転職への行動の早さ
  • 仕事へ意識の高さ
  • 窓口が広い職種(部署)にいるか?
    が大きな要素になる。

そしてもうひとつ、重要な要素がある。

それは「転職の経験があるのかないか?」だよ。

ピンチを救うのはやっぱり経験。

そういう「精神安定剤としても転職は悪くない」って思うんだ。

東芝を心配している自分も「明日は我が身だなぁ」と思うが、倒産してもトップバッターで転職する自信があるのは、過去に転職して苦しんだ経験だよ。

その苦しんだ経験は他のページにもあるから、よかったら読んでみてくれ。

おさらい

  • 新卒採用と転職採用は、入社という意味では同じだが、採用の仕組みは大きく違う
  • 転職者は希望の職種に付ける理由がある
  • 「転職した方が良い」とは言わないが「後悔しない選択」をしてほしい。
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