法人営業の魅力は年齢に関係なく転職できること

転職には適齢期というのがある。

どんなに仕事が出来る優秀な人でも、ある年齢になると転職が厳しくなってしまう。

転職の適齢期は一般的に35歳ぐらいと言われている。

自分自身は今の会社には34歳で転職したから、一例に過ぎないが35才までは「転職出来る年齢」と言えると身を持って体験した。

35歳を過ぎた転職はまだ経験がないので、肌感覚で厳しさを知らない。

そんな中、転職適齢期をガン無視出来る職種がある。

それは法人営業と呼ばれている職業。
法人営業とは会社同士で契約や取引を行う仕事。

15年以上サラリーマンをやっているが、40歳を過ぎて転職してきた人は営業のみ。
(大手企業からの天下りの人はいるけど)

営業職では40歳オーバーで転職で入社した人を4〜5人見てきた。
逆に言うと20代前半で法人営業に転職してきた人は見たことがない。

営業、特に法人営業というのは、他の職種と違う魅力がある。

今回は営業職を視野に入れて転職を考えている人向け。

自分自身が「若い時に知っておけばよかった・・・」って思うことを書いていくよ。

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なぜ?40代で転職してきた営業のおじさん【経験談】

10年ぐらい前の話。

その時に勤めていた会社は中小企業で、ものづくり系の仕事。

その会社はちょっと変わっていて新卒者をあまり採用しない。

20代半ばから30代前半を中心に転職者を多く採用していた会社だった。
たぶん半分ぐらいは転職者だったかなぁ。

そんな会社に40代半ばの人が転職してきた。
転職者が多い会社でも40代半ばの人は珍しい。

部署は営業部(法人)。

しかも配属されて早々に営業部の課長になった。

初めはコネか天下り入社だと思っていたんだ。

それから半年後。

その40代の営業は、今まで一度も取引したことのない大手企業と口座を開いた。

営業やその関連の仕事をしている人は分かると思うが、大手企業と「口座を開く」のはハードルが高い。

営業関連ではない人は「口座を開くって、銀行口座を作ってやり取りするだけでしょ?」と思うかもしれないが、そうじゃないんだ。

口座を開くためには「この会社は信用でき、末永く付き合える会社か?」という審査を潜り抜けなければならない。

逆に口座を開いたということは「信用があり長く付き合いたい会社」だと認められたことになる。

口座を開くということは取り引きが前提で話が進む。

もし倒産しそうな会社と取引を続けたら、いつ入庫がストップしてもおかしくない。

お金が未払いになる可能性もある。

だから大手企業になるほど、審査をしっかり行って信用できる会社か?を見極めようとする。

まぁ、簡単に言えばリスクを背負いたくないってこと。

口座を開くためには会社の財政状況も重要な要素なんだけど、それだけで取り引きが始まれば苦労はない。

会社同士の契約と言っても、結局は人同士の付き合いであり、人が信用されないと始まらない。

その40代営業マンは、それから1年で3社も立て続けに大手企業と口座を開いた。

営業は実力主義だと思い知らされた日

どうやって大手企業と口座を開くまで行ったのか?

それは前職の「人脈」をフル活用した。

話を聞くと取り引きが始まった企業とは、前職でも付き合いがあった会社。

つまりその人は大手企業の人とパイプを持ち、信用されていたってこと。

いくら大手企業で組織、組織と言っても判断するのは人。
人が信用するのは会社でも組織でもなく人。
会社は人じゃないから感情なんてないんだよね。

「営業は物を売らずに人(自分)を売れ」という言葉があるけど、自分を売り続けた結果だなぁって感じたよ。

40代半ばの営業マンが面接で言ったこと

転職してきた40代の営業の人とは仕事で接する機会が多く、気になったから聞いてみたんだ。

「40代で転職って狭き門ですよね。面接でどうやって口説いたですか?」って。

そしたら
「決まってんじゃん。私を採用すると今までの人脈でA社、B社、C社と取引させてみせます」だけだよ。

案の定の回答。
けど、とても魅力的な殺し文句。

おれが社長なら喉から手が出るほど欲しい人材。
どんなに技術力をもった人より、東大卒より、学者みたいな知識を持った人より有益な人材だよ。

転職では「今までの経験を活かして御社に貢献していきたい」という言葉が頻繁に使われる。

あるとき「貢献って具体的なに?」って自分で書いていて思ったのよ。
キレイな言葉で、ぼやけた目標を掲げて、結局何も伝えていない。

誰でも言える意味のない言葉なんだ。

誰でも言える言葉でアピールになるはずがない。

転職してきた営業の人に言わせると「ちゃんちゃらおかしい」言葉なのだろう。

具体的な会社名をあげて「口座を開く」と伝える。
交渉ごとだから本当はフタを開けないと分からないが、それだけの苦労を買う、と宣言することが効果的にアピールする方法だと知っている。

いきなりの課長待遇も頷ける。

法人営業の魅力は色あせない市場価値

35歳を過ぎると、なぜ転職が難しいのか?それは市場価値が低くなるから。

良きも悪きも日本の会社は年功序列の会社がほとんど。

歳が増えると給料が上がる仕組み。

これが転職しようとする人の妨げになっている。
年齢で増える給料以上の魅力がないと転職は厳しくなる。

ほとんどの職業がこの道を歩く。

けど、法人営業の場合は歳を取ると信用が増やすことができ、人脈が増えてると市場価値が高くなるんだ。

20年以上勤めても、その大手企業と取引の「と」の字もできなかった社内の営業マン達をごぼう抜きできるだから。

それに加えて営業職は「自分を売るすべを知っている」のも転職に有利になる要因。

転職では自分のスキルや過去の経験を披露する。
しかし多くの場合は披露するだけで終わってしまい「そのスキルで何ができるのか?」という結果が抜け落ちている。

それは自分が過去に書いた職務経歴書も同じだった。

そしてもっと大切なことは、相手(転職先)が何を望んでいるか?ということ。

いくら「自分にはこれが出来る」と宣言しても、求められてなかったら意味がない。

それを考えて端的に伝わる言葉。
それが「具体的な会社名をあげて口座を開くとはっきりと伝える」ことだったんだろう。

それだけの苦労を買う、と宣言することは、過去の素晴らしい実績よりも魅力的に映る。

法人営業を無理にオススメするつもりはないけど、歳を取っても市場価値があるというのは、間違いない魅力の職業だよ。

楽しい仕事でも飯が食えなきゃ意味がない

仕事って出来れば楽しい仕事を選びたい。
自分に合った仕事を選びたい。

けど、飯が食えなかったら意味がない。
そして若いうちだけ飯が食えても意味がなくて、食い続けないといけない。

それが働く人に与えられた課題。

身近な人でもいるけど、ワーストケースは転職も知らず、同じ会社に勤めて50歳ぐらいでリストラになるパターン。
もしくは倒産。

一度も転職した経験がない人は、自分をどう売り込むのかを知らない人が多い。
そもそも「転職は自分を売り込む作業」だと気付けない人もいる。

人って「やり方が分からない」というは不安でしかないんだ。

そのリスク管理という意味でも、転職を経験するのは大切な事だなぁって思うわけ。
(ただし、転職は冷静に慎重にね)

もし自分が20歳に戻れて、職業を選択できるのであれば「法人営業」は悪くないよ。
転職で職種に迷っている人は「その職種は10年、20年後に市場価値があるのか」を考えてみてね。

後悔しない転職のために。

おさらい

  • 転職は年齢が高くなると市場価値が下がるが、法人営業は逆に上がるケースもある
  • 歳を取りリストラにあったときに、初めてその人の価値が見える
  • 自分を売り続けた営業マンにとって転職はいつもの作業。
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