サービス残業は許さん。裁判で残業代を請求した話【体験談】

転職したい理由が「サービス残業ひどすぎるから」という人もきっといるよね。

今回はサービス残業を裁判して金をふんだくったときの話。

皆さんもサービス残業を拒否できずに働いているのだろうか?

サービス残業は先輩・上司がやっていると当たり前になるんだよね。
強要・・・ではなく「なんとなく流れ」でサービス残業している会社が多い。

最初にネタバレさせちゃうと、サービス残業していたのはオレじゃない。

オレ自身、サービス残業する会社に勤めたことはない。
以前も書いたけど、残業時間は月に150時間を3ヵ月連続で超えた会社もあった。
その3ヵ月以外の月も平気で100時間は超えていた。

でも全部、残業代は出ていたんだ。

こんなことを言うと「じゃ、給料すげーだろ?」ってよく言われんのよ。
けど「分からない」ってのが素直な答えなんだ。

「給料すげーだろ」って言う人は、たぶん残業150時間やったことのない人の言葉。
実際に残業が100時間を超えだすと「どうでもいい」という感情しか生まれないんだ。

150時間を超えると「寝たい」としか思えない。
呼吸も鼻でしていたら、寝ちゃいそうだから常に口で呼吸している状態なんだ。
(けど異常に性欲が強くなる瞬間がある)

そして常にイライラしている。

そんな状態の人はきっと給料明細なんてどうでも良いし、きっと見る余裕なんてないよ。
10万払っても寝たいと思っているからね(笑)

じゃ、サービス残業を取った話は誰の話か?
オレの友人の話。
もちろん金もらったのも友人。

けど、仕掛けた張本人はおれ。

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サービス残業を勝ち取った会社の仕事内容

当時、友人は金融系の仕事についていた。
金融系と書くと銀行系と思われるかな?

残念ながら銀行に勤められるインテリな友達はいない。

世間一般的には消費者金融と呼ばれているところ。
いや、ちょっと大きな街金と言った方が、イメージに合うと思う。
(ヤミ金じゃないよ)

友人の同僚には見た目が怖い人もいた。
金色のネックレスしてピカピカの時計が輝いていたよ。
(けど、話すと普通にいい人・・・だったと信じている)

ちなみに友人はそんなタイプじゃない。
至って普通。

学生時代も悪くない。
悪さと言えば、たばこ吸っていたぐらいかな。

友人は消費者金融で取り立て専門でやっていたんだ。
お金を支払わない人に対して、訪問して回収する仕事。

友人はこの回収業務を「追い込み」と呼んでいた。
(ごめん。友人はちょっと悪いやつかも)

友人の退職。だったら追い込みを掛けて残業代を回収せよ

そんな友人があるとき「おれ会社辞めようかな」と言ってきた。

俺「お、どうしたんだ?」

友「いや、消費者金融って今後あぶなくね?」

俺「まぁね、お前の会社ってグレーゾーン金利って言われている29.2%だろ?」
(当時は利息制限法という法律があり、法律違反だけど罰則がなかったから、守られることのない法律)

友「そうなんだよ。法律守って金利落としたら会社潰れるよ」

俺「時代の流れを考えたら先は長くないかもな」

友「だろ?だからさぁ。転職しようかなって」

俺「ところでお前サービス残業あったよな」

友「あるよ」

俺「だったら訴えて残業代を請求すれば?」

友「出来るの?」

俺「お前の会社の金利は法律上グレーだけど、サービス残業は黒。違法だよ。出来ない話じゃない」

友「まじで?」

俺「証拠が欲しいな。タイムカードあるか?」

友「ない」

俺「じゃ、パソコンのログとれるか?」

友「やり方わかんねぇ」

俺「じゃ、教える」

友「でもパソコン半年前に新しくなったぞ」

俺「半年かぁ。でも仕方ない。ログ取ってこい」

友「よっしゃ。取ってくるわ」

そんな会話があった。
ただ、友人は数字に弱い。
消費者金融なのに数字に弱い。
金利の計算もできないぐらいに弱い。
(まぁ、パソコンが全部やってくれるんだろうけど)

だから優しく説明したんだ。

俺「お前のログ見ると月平均40時間ぐらい残業しているんだ」

友「そんなにサービス残業していたか」

俺「で、勤めて3年だろ?でも時効が確か2年だから24ヶ月分しか請求できないかな」

友「ほうほう」

俺「時給1500円で考えても140万円は超える」

友「なにが?」

俺「残業代」

友「そんなに貰えるのか!」

俺「全額は厳しいかもな。ログが半年だし。お前すぐに転職する?」

友「当たり前だよ。転職先が見つかったらすぐに働くよ」

俺「じゃ、弁護士費用がかかるな。弁護士探すか」

友「任せた」

サラリーマンに立ちはだかる裁判の壁

一般的に裁判って言うと、とってもとっても大きな壁。

当時、おれは20代だったけど裁判の経験が2回あった。
(もちろん刑事裁判じゃなく民事だよ)

それを母親に話したら、泣いてしまったんだ。
それぐらい裁判とは怖くて、難しくて、争い事というイメージがある。

争い事なのは間違いないけど、裁判はちっとも怖くない。
逆に最も平和的な解決方法。

暴力はもちろん威圧もしないし、会話による解決方法が裁判。

それにちっとも難しくない。
特にサービス残業は法律が許してないんだから楽勝なんだ。

手続きで分からないことがあれば裁判所で「あのぉ、お姉さん。これどうすればいいですか?」と言えばやさしく教えてくれるよ、おばちゃんが。
(書いているおれは30代後半だからおじちゃんだけど、当時は20代)

Q.法律とか知識があったの?

A.いいえ。インターネットや本で調べた程度です。

Q.もしかして六法全書とか持っているタイプ?

A.はい。持っています。昔、母親が訪問販売で騙されていました。
法律がどうこうより「訪問販売でどんな話術があったら六法全書が売れるのか?」のが気になります。
家にはあるが、一度も開いたことがありません。

だから裁判なんて「誰でもできる」と言いたいが、実はサラリーマンには難しい。

仕事の都合で裁判所に行くことすら許されん

サラリーマンが裁判するのはハードルがある。

それは裁判所という場所は土日休みの公務員。
これが裁判で勝つための最大の壁。

いくら裁判所に事情を話して「仕事の関係で」と頭下げても無理。
理由は公務員だから。

裁判始まったら月に1回ぐらいは反論文を作成して、裁判所で話会うんだよ。
それが何回も続く。
月に1回も有給取れる?

会社に「裁判があるので休みを下さい」って言ったら、変な噂が流れてもおかしくない。
会社の人に事情を聞かれるのも正直うっとうしい。

おれも会社に「親戚が亡くなって」と会社に何度言ったことか・・・。
「どれだけ短命な一族だ?」と思われるぐらい死んだことになっている。

そう考えると、弁護士に頼むしかない。
複数の友人に「交代制で裁判所に行ってくれ」と頼むこともできない。

他人の弁護ができる・できないには能力に関係しない。
弁護士バッチをもっているかどうかだけで決まる。
(ちなみに同棲中の彼女の弁護は、内縁の妻とか言い方を変えれば弁護させてもらえる(経験談))

日本では「金がないサラリーマンは、違法でも握りこぶし作って我慢しろ」と言っているんだ。

ましてや友人の場合は、転職してすぐに裁判になるわけだ。

転職してすぐは有給もない。
有給を取得する権利を持つ人も有給を取ってない会社で、無給を取る気まずさ。

人間関係ができる前に会社に正直に話したら「こいつ会社に盾突くやばい奴」としか思われないよ。

だから裁判は遠くて高い壁。
だから友人の場合は、安く請け負う弁護士を探すしかなかった。

サービス残業の裁判はあっけなく終わった

弁護士に依頼して数カ月後。
友人から電話があった。

友「弁護士から電話があったよ」

俺「なんて言ってた?」

友「会社は和解して欲しいって言ってきているみたい」

俺「どうしたいの?」

友「どうしたいもどうも、どっちが得かな?」

俺「金を根こそぎ取りたいなら、判決まで裁判すべきだし。すぐに終わらせたいなら和解もあり。弁護士はなんて言ってる?」

友「弁護士費用を考えると、和解してすぐ終わらせた方がいいかもって」

俺「和解すると金額どれぐらいなの?」

友「60万円ちょっとだってさ」

俺「まぁ、金額は微妙だけど、面倒なら和解もありかもな」

友「じゃめんどくせーから、和解するわ」

俺「面倒って、ほとんどやったのおれじゃん」

友「難しい話すんなって」

こんな感じで裁判は3~4ヵ月程度で終わり。
全額請求には至らなかったし、和解だから裁判で勝った訳じゃない。

けどね。60万円だよ。
ボーナスで60万円貰っている人いる?

失業保険で満額貰っても合計60万は貰えないよ。

誰でも勝てる裁判で弁護士に金を払うのは腑に落ちない。
が、会社が支払うべき給料が役員報酬になるのとどっちがいいか?って話よ。

特に友人は寝てて60万だからね(笑)

後日談 友人が退職した会社のその後

60万円貰った友人は「あぶく銭じゃー」と言ってすぐ使った(笑)
たぶん半分はきれいなお姉さん達の懐に入っていった。

まぁ、自分の金をどう使おうがいいだけどね。

で、友人は調子に乗ったんだ。
その元勤めていた消費者金融会社は人の出入りが激しい会社だったのね。

そうすると元後輩達に裁判の話をベラベラと言いふらしたわけ。

そしたら裁判の連鎖。
友人の耳に入っただけで4人がサービス残業の裁判していた。

金額までは分からないが、みなさん儲かったようで。
(本当は儲かったわけじゃなく、正当な請求をしただけ)

なによりおれが探してきた、さびれた弁護士がウハウハ。
事務所の看板をキレイに変えやがった。
(看板を変えれば客が来るって思っている思考が、この弁護士が安い理由でもある)

友人が退職して1年半後・・・その会社は潰れた。

当時、消費者金融の風当たりが厳しく「法律違反だ!」と騒がれていた。
ニュースでも「闇にはびこる取り立ての実態」なんてニュースをやっていた。
その影響かもしれない。

しかし、友人やその後輩が与えた打撃もあったんじゃないだろうか?

おれが選ぶ弁護士の選び方!

そんな感じでサービス残業の裁判なんて簡単。
だけど、サラリーマンには時間的制限があり難しいっていうのが実態。

特にサービス残業を訴えるのは退職した後でしょ?

転職すると新しいことを沢山覚えなきゃならないし大変だよね。

法テラスってどうよ?

法テラスって知っている?
無料で電話で法律相談できるところがあるんだ。

おれも別件で電話したことがある。
話は丁寧に聞いてくれる。
親身になってね。

けど色々話た結果、最終的には「弁護士さんのところでしっかり相談して欲しい」という話になる。

「それじゃ意味がないんだよ」と思うが無料なのだから仕方がない。

それと弁護士も紹介してくれる。
おれはこの方法で弁護士を紹介されるのはオススメしない。

労働基準監督署に言えばいいのか?

一般的に思いつくもう一つの方法。
それは労働基準監督署に言えばサービス残業代が請求できるのか?

結論から言うと出来ないよ。

「今の会社が残業が多いからなんとか解決してくれよ」はという訴えは意味がある。
実際にこの方法で残業が多い会社の是正のために労基署に行ったことがある。
これには効果があった。

けど、サービス残業の請求代行はしてくれない。

弁護士を自分で探し選ぶメリット

自分で弁護士を選ぶことが、もっともメリットがある方法だと思っている。

弁護士を選ぶひとつの条件が金儲けに走ってない弁護士。
弁護士は慈善事業じゃないことは知ってるよ。
みんなと一緒でお金のために働いてる。

けど、CMで流れている「サービス残業はお任せ下さい」とやっているところは信用できない。
こういうCMやっている弁護士の会社のシステムって知っている?

女性スタッフ雇って、電話で必要な項目をお客から聞き込みメモを取らせるのよ。
で、その女性に書類作らせて、弁護士はハンコをドンと押す。

訴えられた会社は弁護士のハンコだけでびびっちゃうのよ。
元々、勝てる見込みはないわ、裁判で時間取られるわで困るわけ。

当然、会社側は和解に持ち込んで、ちょっとでも安く、ちょっと短期間にしたいだよね。

これって弁護士にとって楽だし一気にたくさんのお客を捌けるから大儲けなんだ。

金儲けが気に入らない訳じゃない。
頭も使わず弱者から金儲けしようとする魂胆が気に入らない。

それにおれは人脈は宝だと思っているんだ。
もしかしたら今後、裁判の被告に立って困ることがあるかもしれない。

「私は裁判なんてない」って思ったら大間違いよ。
20歳超えたら誰でも責任を問われるんだよ。
それが大人であるということなんだ。

明日、交通事故にあって相手が「裁判だ。嫌なら慰謝料100万払え」って言われる可能性だってある。
(これも経験談)

いつ何があってもおかしくない。
そんなときに金儲けの弁護士はきっと力になってくれやしないよ。

弁護士を選ぶ2つ目のポイント。
頑固じゃないこと。

弁護士ってみんなから「先生!先生!」って呼ばれるでしょ。
人の心理って不思議なもんで、先生先生って呼ばれると、自分が人として上だと思っちゃうんだよ。

会社にもいない?
立場が上になったら急に態度が変わる人。

上役って言葉があるよね。
上司を指す言葉だよね。

これって「上」の「役」って書く。
つまり会社から「あなたは上の役を演じて下さい」って言われているんだよ。
人間的に上の訳じゃない。

だけど、会社の立場が上だと、人として上だと酔ってしまう人がいるんだよね。

自分が偉いと思うと、人は他人の意見を聞けなくなる。
特に若い人の意見なんて聞こうとしなくなる。

こういう人は”あなたの主張”や”気持ち”なんて聞いてくれないよ。

言っておくけど、弁護士は負けても一円も払わない。
けど、自分の意見は通らないで納得いく?

だから例え無能でも自分の意見を聞く弁護士を探すよ。

サービス残業の裁判するときに行った弁護士を探した方法

おれの場合は、地元の弁護士のホームページを片っ端から見て電話した。
運が良いことなのか分からないが、家から車で20分ぐらい走ると地方裁判所があるんだ。

裁判所の周りには弁護士事務所が沢山ある。

コンビニの隣に”ほっともっと”っていうお弁当屋さん見かけるよね。
あれはコンビニに行ったお客さんに「お弁当はうちで買って」という戦略らしい。

弁護士業界もお弁当屋さんと同じ。
裁判所に出入りするお客さんに「うちで相談しに寄って」という戦略。

注意が必要なのは、弁護士ってそれぞれ得意分野があるんだ。

お金に余裕がある弁護士に、不得意分野の相談しようとすると明らかに嫌そうな顔(声)する人も多い。
そういう人はこっちから願い下げ。

けど、反応が良いところもある。
反応がいいところは、得意分野か家賃の支払いに困っているところ。

おれが選びたいのは、この家賃に困っている弁護士。
理想は「得意分野だけど家賃に困っているところ」だけど。

そもそも勝てる裁判に大した能力なんていらないのよ。
おれに六法覚えろって言われたら「無理です」と答える。
けど、ピンポイントの法律だけだったら誰でも覚えられる程度だよ。

能力ではなく「頑張ってくれそうか」「親身に話を聞いてくれるか」のが重要。
中にはこっちの主張も聞かずに、勝手に進めてしまう人もいる。

裁判で大切なのは「自分で納得行く進め方かどうか?」なんだよ。

家賃に困っているところって「相談料ってかかります?」って聞くと「最初の1時間ぐらいなら無料でいいよ」って言うわけ。
家賃に困っているなら是が非でもお客が欲しいからね。

弁護士さんと話すようになって分かったことなんだけど、弁護士業って我々の仕事と何も変わらないサービス業ひとつ。
お客さん集めるために努力するし駆け引きもする。
一部、お客をお客と思わない人もいるけどね。

電話した後は会いに行く。
ここが勝負の時。

挨拶も手短に自分の主張を伝えながら反応を見る。
「あ、この人であれば自分の話をよく聞く人か?頑張ってくれそうか?」を見る。
もっと言うと「先生。こうして下さい!」とちゃんと理屈をもって説明したときに、例え自分の意志とは違っても方向展開してくれるか?

それと人と人との付き合いだから、なんとなく合う・合わないってあるでしょ?
そういうのを大切にする。

裁判をお願いすることになったら、おれの場合は自分の主張をワードで書いてメールで弁護士に送る。
これにはもちろん理由はある。

弁護士さんは話しているときメモしているだけど、大したことメモしてないんだよ。
「お前、そんなメモじゃ数週間後には絶対忘れるよな」って言いたくなるぐらい。

新人が同じようなメモを取っていたら注意するレベル。

だから改めて主張するため文章で送る。

それと弁護士さんは口頭弁論に向けて準備書面って作るのね。
この準備書面ってワードで作っている。
(口頭弁論とはお互いの主張を裁判所で言い合う場所)

で、自分がワードで主張した文章を送ると、弁護士さんはコピペで資料を作ってくる(笑)
先生楽ちんなんだよ。

自分が作った文章であれば、間違いなく裁判で同じ主張だから安心。
弁護士さんは資料作る手間が省けて楽。
一石二鳥。

現に俺が書いた準備書面を弁護士は9割ぐらいコピペだったからね。
先生は自分が作った文章に「これは◌◌法、第◌条に反する」とか付け加えるだけ。
後は言葉の語尾を直したり。

裁判なんてそんなもんだよ。

それと弁護士に依頼する前に当然だけど費用については聞いておくこと。
遠慮とかで聞かないというのは良くないよ。

これやらないと「お前は寿司屋か」っていうぐらい時価にされるよ。

おさらい

  • サービス残業の裁判は難しくないが、転職する人は時間がないから弁護士に頼むしかない。
  • 証拠としてタイムカードやパソコンのログ。最悪は自分で書いた記録簿を作れ。
  • 会社は勝てないと知っているから和解しようとする。面倒であれば金額減っても和解もあり。

パソコンのログってどうやって取るの?とメールをもらった。

知りたい人は「サービス残業しているならパソコンのログを取れ」を読んでくれ。

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