ゆとり世代はすぐ会社を辞める。根性がないのか?

同じ会社に勤めている同僚が退職した。
同僚と言っても、だいぶ歳は下。

新卒で入って、まだ2年ちょっとだった。
年齢で言うとはゆとり世代と呼ばれている人達。
先日、送別会に顔を出してきた。

もちろん気持ち良く送り出したわけだが、社内ではこんな言葉いう奴がいる。
「ゆとり世代は根性がないから仕事が続かない」
「ゆとり世代は甘えている」

まぁ、ゆとり世代ってニュースでも、いい言葉として聞いたことがない。
一番よく聞くのがは学力が低下した。
次に会社をすぐ辞める。
辞める理由は我慢が出来ないとか、根性がないとか。

これって本当にそうなんだろうか?

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実は間違いだらけ。退職率が多いのは就職氷河期世代

この下の表は高校卒業した人が、3年以内に何割の人が辞めたのか?ってデータ。

厚生労働省のデータをパクったものね。
青色の部分は就職氷河期世代と言われている人たち。
黄色の部分はゆとり世代と言われている人。
そして白色はその中間にいる人。

世代別に色分けしてみた。

一番左側の離職率平均を中心に見てほしい。

まず初めに高卒の人たちの離職率。

【各世代別の退職率(高卒編)】

学歴生まれた年卒業就職者数3年目までの
離職者数(人)
3年目までの
離職率(%)
離職率
平均
高校1978199632807615788548.148.2
1979199731077414749147.5
1980199828947913542246.8
1981199923380011294848.3
1982200020519310318250.3
1983200120728410144448.949.0
198420021824358856748.5
198520031706448419749.3
198620041723448515549.4
198720051770338479247.940.6
198820061811338050044.4
198920071863897525640.4
199020081868737028437.6
199120091752946254835.7
199220101518135958639.2
199320111582256273339.6
199420121634466540540.0

世代別に「3年目までの離職率」を平均してみると・・・。
「ゆとり世代の方が離職率が下がっとるやんけ」である。

これは高校卒業した人のみに現れる傾向かな?

じゃ、次に大学卒業した人が3年以内の離職率ね。

【各世代別の退職率(大卒編)】

学歴生まれた年卒業就職者数3年目までの
離職者(人)
3年目までの
離職率(%)
離職率
平均
大学1974199636087312112833.634.6
1975199738218412419232.5
1976199838848512448732.0
1977199935889312301534.3
1978200034470512586436.5
1979200136711312979735.4
1980200236482812658934.7
1981200334620512393635.8
1982200436398613332236.6
1983200538422813800235.932.8
1984200642368614472134.2
1985200743837513613831.1
1986200844620813379230.0
1987200942901912358228.831.1
1988201036550011339031.0
1989201137760612219732.4
1990201239832012871432.3

なんじゃそりゃ。

大学卒業した人でも、ゆとり世代の離職率は低い。

つまり、「ゆとり世代がすぐ会社を辞める」というのは、真っ赤なウソ。

勝手なイメージってことだよね。

逆にゆとり世代に入らない、上の世代の方が退職率は高い。

ゆとり世代をバカにしている世代は?

ゆとり世代をバカにいている世代は「就職氷河期世代」と呼ばれる人。
書いている自分もこの世代に入る。

この世代は名前の通り、求人倍率がすごく低かった人達。
高卒で0.5~0.6程度の求人倍率。
つまり、就職したい人が100人いたら、求人が50~60の求人しかなかった。

残りの40~50人は就職できない。

大卒でも1.0を下回っていた。

なぜこの世代がゆとり世代をバカにするか・・・。

それは単純に嫉妬です。

「俺らは詰め込み型教育で勉強ばっかやらされたあげく就職先もない。うらやましい」
って思っているんだよ。

現にこの世代は大学の専攻と就職先がまったくあっていない。

友人は理系を卒業して街のスーパーマーケットに入社したよ。

希望した職種ではないが内定を取れただけまし。そんな風に言われていた。

もうひとつ、ゆとり世代をバカにしている世代は「バブル世代」

1986年~1991年に就職した人達がバルブ世代。

バブル世代の大卒は企業側から「我社へ来てください」ってお願いされた立場。

もしくはバブル世代のちょっと下にあたる「バブルの恩恵をかろうじて受けた世代」

この世代も不景気と呼ばれつつも、まだまだ景気を底ではなく、大卒であれば誰でも就職できた人達。

つまり「就職ゆとり世代」

学校は「詰め込み型教育」だったけど、就職に関しては「ゆとり」なんだよね。

この世代がゆとり世代をバカにする理由は、就職の辛さを知らないから。

ニュースで聞いていても、体験がないから肌感覚で分からない。
「なぜ?希望した会社に入って辞めてしまうのか?」と不思議に思うんだ。

ゆとり世代の人が見たら「世間知らず世代」に見えるのかもしれない。

ゆとり世代が転職する理由は

少なくても、おれが出会ったゆとり世代は「根性がない」とは思わない。

ただ、転職に関して柔軟なんだよ。

少なくても知り合いのゆとり世代の人はちゃんと転職のリスクを理解し、そしてリスクを背負っていたよ。

仕事ってなんなのか?
人生ってなんなのか?
人生における適切な仕事の割合は?
根性で仕事を続けるのは良いことなのか?

良くも悪くも冷静に判断しているんだと思う。

情報に疎い人は転職しない

ゆとり世代と他の世代との大きな違いは情報量だと思う。

インターネットが当たり前にある世代。
誰でも使える世代。

家に当たり前にパソコンがある。
スマホをみんな持っている。
欲しい情報は手に入る世代。

情報を多く持っている人は選択肢も増える。
その選択肢のひとつが転職。

選択肢が増えると迷うのは当然だと思うんだ。

そもそも、何も会社の仕組みを知らない学生が初めて就職して「おれは転職しない」と決断できる方がすごいこと。

学生が会社の仕組みを知らないのは学校教育の問題だよね。

縄文時代や弥生時代の知識が仕事に役に立った経験はひとつもないよ。

そもそも勉強ってなんでやるのよ。
突き詰めれば、会社に入って働いて生活する金を稼ぐためだろ?

だったら会社の仕組みを教えてほしかったなぁ。
会社の体験談を聞きたかったなぁ。

けど、学校の先生は企業に勤めたことないから、教えられないのが現状。
社会で働くために勉強するのに、仕事の仕組みを教えられない教師ばかり。

学校教育って矛盾だらけなんだよね。

働いている人は学校で勉強することの半分は社会で役に立たない!と知っている

ゆとり教育で学力が低下したって聞くけど、そもそも学校の勉強の半分は仕事の役に立たないことが多い。

それは社会人なら、みんな知っていること。
(偏差値40ちょいのおれが言っても説得力は欠けるかなぁ)

今勤める会社に新卒で入社しようとしたら、最低でも偏差値55は必要らしいんだ。
そこに偏差値40ちょっとの奴が混じっているわけ。

でも普通に仕事もやってるよ。

特に職人さんの技術系は関係ないよね。

勉強が出来るに越したことないけど。
所詮、出来るに越したことない程度なんだよ。

なのに学力低下を批判するのはどういうことなんだろう?

ゆとり世代をバカにしている人から学べ

「ゆとり世代は根性ないから仕事を辞める」と言っているひとは、転職は悪いことであり、我慢や続けることが美学なんだろう。

そう思い込んでくれる人がいるからラッキーなんだけど。

だからこそ、偏差値40の奴でも転職できるチャンスがある。

転職って新卒では考えられないぐらい競争率が減るんだ。

学力が高い人は、今まで努力してやっと入社した会社をなかなか辞めれないからね。

ここに転職の穴場ができる。

転職に悪も善もないよ。

ただの選択肢。

選択肢なんだから選択しなきゃ。

もちろん転職せずに同じ職場を続けるというのも選択肢のひとつ。

転職して新しい仕事を探すのも選択肢。

別に転職をオススメするわけじゃないが、先送りは選択じゃない。

あなたは選択できていますか?
選択せずに先送りしているだけではないですか?

別にゆとり世代の肩を持つ気もないけど、ウソのニュースに流されゆとり世代をバカにするぐらいなら、自分の人生を決断する時間にした方が有意義だと思わないか?

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