志望動機を「キャリアアップ」と言ったら不採用になった件

転職で使う志望動機で、一番多い理由はキャリアアップ。

キャリアアップが万能かのような使われ方をしている。

そもそもキャリアアップってどんな意味だろう?

「キャリア」って経験という意味だよね。

「アップ」は上げるとか高めるとかかな。

ということは「経験値を高めたい」ってこと。

ただ、転職でよく使われるキャリアアップは少し意味が違うように感じる。

転職で使われる意味は、経験の向上だけじゃなく給料や待遇のアップなどなど広い意味で使われ方をしているように感じる

志望の動機に「給料を上げたいから」や「休みを増やしたい」とは書きづらい。
書きづらいと本音ではなく、建前の動機を探し出すことになる。

人によっては違うかも知れないが、建前を考える時間は苦痛で仕方ない。
なかなか綺麗に聞こえるアイデアが生まれない。

そんなときに都合がいいのが、このキャリアアップという言葉

カタカナの言葉は、意味をぼやかす効果があるよね。

例えば会社の先輩に「仕事のやる気がでなくて」とは言えないよね。
けど「仕事のモチベーションが上がらなくて」だったら言えそう。

これはまったく同じ意味たが、カタカナの方が柔らかく聞こえる。

じゃこれで決まり!志望の動機はキャリアアップにしよう!

いやいや。ちょいとお待ちを。

ここで友人の話を聞いてくれ。

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志望動機をキャリアアップにしたら面接でつっこまれた

その友人は大卒で、化学系会社に務めていた。

入社して2年半で転職しようと決意し、同業種の会社に応募した。

一番の転職の動機は「休日を増やしたい」ってのが本音。

実際に友人は平日は深夜まで、土日も半分は出勤していた。

ただ、会社には「休日を増やしたい」は言いにくいと思ったらしい。

「遅くまで残業したくない」「土日は家で過ごしたい」では聞こえが悪いと思い、気軽な気持ちで志望の動機を「キャリアアップしたい」にした。

書類選考は見事に通過して、面接をすることになった。

安易な言葉は面接でつっこまれる元

面接日になり友人は希望する転職先の会社へ向かった。

で、面接でこんな質問を受けた。

「志望の動機にキャリアアップと記載されていますが、具体的に聞かせていただけますか?」と。

そこで友人は

「はい。より多くの経験や知識を吸収したいと思い御社に入社希望させて頂きました」と回答した。

なんかもっともらしい回答にも聞こえる。
しかしこれが仇となる。

面接官の更につっこんだ質問をしてきた。

「まだ今の会社に勤めて2年半ですが、今の会社では学ぶことや経験出来ることはないのでしょうか?」

友人は面接でたじろぐことはNGだと思い自信満々に「はい。ありません」と即答。

それに対する面接官の返しが

「私はあなたが勤めている会社のことは分からないので、一般論になってしまいますが、会社に勤めている2年半。まだまだ学ぶことは多いと思いますよ」

友人「・・・。・・・。・・・。」

何も返せず。

想像するだけで、この空気か痛い。
結果は・・・。

不採用。

友人にとっては残念な結果になってしまったが、おれには面接官が言った言葉は「The正論」に聞こえるんだ。

志望の動機に「キャリアアップ」は使ってはいけない

一部の例外を除いて、志望の動機をキャリアアップという理由にしてはいけない。

本当に学びたいことがあるなら「今の環境では経験が得られない理由」が必要になる。

これがまた難しい。

勤続年数が10年ぐらいあれば、友人のように「今の会社で学べることは吸収した」と言い切っても、まだ説得があるかもしれない。

けど、実際には10年勤めても、なかなか「もう学ぶことはない」と言い切れない仕事も多い。
企業である以上、競争は永遠に続くしそれに勝つためには、新しい商品やサービスが必要になるんだから。

だからと言って全てを吸収するのを待っていたら、転職出来る年齢は過ぎてしまう。

だから転職においてキャリアアップという理由を志望の動機にしてしまうのは、理由として弱いし、突っこまれること満載になる。

志望の動機にキャリアアップと言う人を採用する側はどう思うか?

志望の動機にキャリアアップにしてはいけない理由はまだある。

採用する側が一番怖いのは、入社して数年で退職されること。

会社って新しい人を採用すると、不経済なことばかり。
教育の時間で戦力になるベテランが、実務に力を入れなれなくなる。

「え?うちの会社は教育システムなんてロクないし、金もかかってないよ。」と思うかもしれない。

けど、教育のシステム作れる仕事なんて実際ほとんどないだよ。

バイトじゃないんだから。

だからこそ実務を回せる人が教えるしかない。
これってものすごく能率が低下する。

けど、せっかく教えても数年で辞めたら無駄になる。

これが企業にとって最も避けたいこと。

では、実際に面接する人は志望動機にキャリアアップと答えた人をどう思うのか?

面接官をかじった立場から言わせてもらえるなら、

「この人はある程度、仕事を覚えたらもっと待遇の良い会社に行くのでは?」と思う。

せっかく「仕事が出来そうな人が面接に来たな」って思っても二の足を踏む。

これってちっとも転職に有利じゃないよ。

キャリアアップを理由にしたいのであれば「今の会社では覚えられないこと」と「次の会社に行けばそれが達成できると思った理由」

この2つをしっかりと用意しないといけない。

けど、それが用意できるなら、キャリアアップみたいに曖昧な表現しないで、具体的な言葉を使って明確に答えた方が採用に近づけるよ。

使い勝手の良い万能な言葉・・・と思える言葉を使うと、そこで思考が停止してしまう大きな欠点があるだよね。

キャリアアップを志望の動機にしても良い人もいる

転職においてキャリアアップを正面切って言えるのは、契約社員や派遣社員の人。

こういう人は堂々とキャリアアップを志望の動機にして良い。

派遣の仕事って2パターンに別れる。

ひとつは正社員より責任がなく仕事も楽というパターン。

残業させると派遣元の会社へ支払う金額が増えるから、残業ゼロって会社もある。

こういう会社は、派遣さんに教えてもすぐ辞めるかもしれないと思い教育もほとんどしない。

難しい仕事は任せてもらう機会がなく、補佐的な仕事がメイン。

もうひとつは真逆のパターン。

正社員は労働組合に守られ残業規制があるから、補うために派遣社員がガンガン残業する会社もある。

沢山残業するから覚えられることも多いと思われるが、実際は雑用も多い。

より多くのことを覚えるためには、雑用を含めパンクぎりぎりまで、仕事を受け入れるしかない。

どちらにしても仕事を覚える効率という面では、良くない環境と言える。

こういう環境の人はキャリアアップを志望の動機にしても良い。

ちなみにおれも初めての会社は派遣会社だった。

でも、志望の動機はキャリアアップにしなかったよ。

理由はやっぱり意味がぼやけてしまうと思ったから。

もっと具体的に「より責任があり難易度が高い仕事がやりたい」という感じの理由にした。

志望の動機は曖昧な言葉は使わず、しっかりと「伝わる言葉」で伝えた方がいいよ。

志望の動機って最重要と見ている会社も多いから、簡単に考えると不採用になってしまう。

もう一度、自分で書いた志望の動機を見直し「曖昧な言葉はないか?」「もっとしっかり伝わる言葉はないのか?」をチェックしてみてほしい。

おさらい

  • 志望の動機をキャリアアップにすると、面接で深堀されるから注意が必要
  • 志望の動機をキャリアアップにすると、キャリアを積んだら辞めてしまうと思われる
  • 志望の動機は曖昧な表現はさけて、具体的な言葉を使いしっかりと伝えるべき
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