転職の市場価値とは何だ?能力やスキルだけでは決まらない

人によって転職が容易にできる人と困難な人がいる。
そのキーワードになるのが「転職の市場価値」という言葉。

自分の市場価値が高いとすぐに内定を取ることができ、逆に市場価値が低いと何社も落ちる。

この「転職における市場価値」とは一体何を言っているのか?
そして自分の市場価値はどれぐらいにあり、高めるためにはどうすれば良いのか?

その辺の疑問に対して、分かるやすく解説する。
転職を考えて悩んでいる人は参考にしてほしい。

SPONSORED LINK

転職の市場価値とは何で決まるのか?

転職の市場価値という言葉を調べると「社会において、あなたがどれだけ求められているか」と出てくる。
この言葉はぼんやりしていて分かりにくい。

もっと具体的に言うと「他の会社があなたを求める量と熱意」になる。
重要なことは「量と熱意」というところ。

あなたの事を見て多くの会社が「欲しいが、それほどでもない」程度の熱意しかなれば市場価値は低い。
また、「とても欲しい人材」と一社から評価を受けても、他の会社が「いらない人材」と言われれば、それは市場価値が低い。

分かりやすく恋愛に例えるなら

ある男性を見て多くの人が「かっこいいが、付き合いたいほどではない」程度の熱意しかなれば、その男性はモテ期ではない。
また、「とても好き」と一人から言われても、他の女性が「何が良いの?」と言われれば、それはそれでモテ期とは言えない。

そしてもう一つ「転職の市場価値」に影響を与える軸がある。

それは人材の希少価値。
その仕事に適応できる人の量が多いと、あなたを採用する必要がないため市場価値は下がってしまう。

分かりやすくグラフにすると下記のような関係になる。

市場調査グラフ

上記のグラフは縦軸が「会社が求める人材の量と熱量」
横軸が「仕事に適応できる人の量(人材の希少価値)」になっている。

右上に行けば行くほど転職における市場価値は高まる。

例題1:市場価値が「高い」職業

市場価値が高い職業の例をあげると、ひとつは高度な資格や免許に守られている職業。
例えば医師である。

医師は市場価値のグラフで表すならば「最高」の位置にある。

転職の市場価値:医師

大学病院では医師不足と言っているが、大学数も学生の定員も国がコントロールしている。
コントロールしている理由は「教育の質を確保するため」と言われているが、本当は医師の「希少価値を守るため」にある。

また、医師は貧乏な家庭ではなれないという経済的な背景も加わる。
私立医大を卒業しようとすると学費が平均3,800万円かかる。
そこに月10万の仕送りすると6年で700万円を超える。

マイホームも買えない家庭が多い中、この学費を払うのには目眩がするだろう。

介護施設が増え医師を必要とされているが、特殊事情により増えないため希少価値が高い。

資格・免許制の職業は市場価値が最も市場価値が高まる。
(注意:資格の中でも取得しても意味がないものもある)

一般的な仕事で例を出すとシステムエンジニアはここに分類される。

転職の市場価値:SE

IT業界はバブルが弾けたと言われるが、この業界の発展が進み、さまざまな分野で期待されている。
現にGoogleやアマゾンも伸びているし、国内でもプロ野球球団を買うのはIT関連の会社が多い。

先が期待できる業界は、人材も不足しているため「会社が求める人材の量と熱量」は高い。

IT業界の中でも希少価値が高いのはシステムエンジニア。
システムエンジニアはプログラムの能力が必要であり、かつ折衝能力(聞く力・話す力)や交渉力も求められる。

この能力を高く発揮する人は少なく「仕事に適応できる人の量」は少ない。

例題2 次に市場価値が「やや高い」職業とは

次に市場価値が高いのは「会社が求める人材の量と熱量」が多いが、その仕事に対応できる人もそれなりにいる職業。

例えばプログラマー。

プログラマーは需要が多く、プログラムに特化した技術者であるが、IT革命という言葉が流行った時代に大学では情報化に人が集まり、専門学校もたくさん出来た。

その結果はプログラマーを志望する人も多いため、市場価値はやや高い程度に留まる。

転職の市場価値:プログラマー

その他には介護職。
ヘルパー等の介護職は慢性的な人で不足と言われ「会社が求める人材の量と熱量」は高い。

ヘルパーには要介護者や家族にアドバイスや精神期なサポートを期待され高度な仕事と言われるが、実際には掃除・洗濯・調理がメインである。

アマチュアではあるが主婦としてそれらの経験があり、家族の介護を経験している人も多く、なり手が多い。
また「人を助ける仕事」であることから仕事選びの動機に繋がりやすいのも、人材が集まりやすい。

転職の市場価値:ホームヘルパー

例題3:市場価値が「中」の職業

次に「仕事に適応できる人の量」は少ないが、「会社から求められる人材の量と熱意」も少ない職業。

代表例は化学エンジニア職。

転職の市場価値:化学系エンジニア

大学の進学を考えるとき、多くの学生は「何の職業を目指すか?」ではなく「何を学びたいか?」で選ぶ。
すると理科が好きだという理由で、化学や生物化学系の学科に進む人は少なくない。

しかし就職先として選べる会社は少ない。
もちろん化学系の仕事がないわけではない。
しかし専門性が強いため知識や経験の転用が難しく、転職する人も少ない。

例題4:市場価値が「低」の職業

最後に「仕事に適応できる人の量」は多く、「会社から求められる人材の量と熱意」も少ない職業。
ここが転職の市場価値としてはもっと低い。

代表的な職業を上げると「会計・経理・人事・一般事務」と呼ばれる仕事。

この分野も学校教育と大きく関わる。

高校には普通科の他に職業学科がある。
この職業学科で一番多いのは工業科であり、平成29年では25万人の生徒がいる。
第二位は商業科で20万人であり工業科と大きく変わらない。

工業科には特に地元のものづくり系の会社から求人が多くあるが、商業科は就職先が少ない。
その中で商業科に来る求人は「会計・経理・人事・一般事務」といった職業が多く占める。

しかし会社から見るとこれらの仕事は、業績に直結する仕事ではなく一定数いれば十分なのである。
だから大学や専門学校に進学する人も多い。

転職の市場価値:事務系

余談になってしまうが、「職業学科」とは何のためにあるのか?と疑問を覚える。
こういった職業として需要が少ないのに、なり手が多い状況の多くは高校・専門学校・大学というビジネスが生んだひずみと言える。

市場価値が高い仕事は給料も高いのか?

市場価値が高いほど給料も高くなる傾向はあるが例外も多い。

それは会社同士の競争がない業界。

例えば「電力・ガス・水道」などのインフラ系の仕事は給料が高い。
この業界は他のライバル会社と競争がほとんどないが、商品として需要に大きな変化はないため、多くの人材を募集する必要がない。

また、「電力・ガス・水道」の仕事は専門性があるものの他の職業と比べて難易度が高いわけなく、なり手が少ないわけではない。
そこに加えインフラ系に倒産が無いことから、転職しようと思う人が少ない。

転職の市場価値:インフラ系

つまり市場価値は低く転職は難しいが給料は高い。
これは銀行・保険業も似たような事が言える。

自分の市場価値を高めるためには?

多くの人は自分の過去の経験や持っているスキルが、市場価値を決めると思ってしまうがそんなことはない。

もう一度グラフを見て欲しい。

市場調査

この縦軸である「会社が求める人材の量と熱意」決める要素は、職種という要素が大きいが他の要素もある。

例えば年齢。
年齢は低い方が求められる量が増える。

他にも転居できる範囲が広い人や転勤が可能な人は、欲しがる会社も多い。

そして「自分を表現する力」も重要な要素である。

どんなに良い商品でも説明が下手だと相手に伝わらない。
伝わないと欲しがる人はいない。

また、炊飯器が欲しい人に自動車を売り込んでも売れない。

つまり、相手が欲しがるスキルや経験を的確に相手に伝える。
これにより自分の市場価値は上がるし、この能力はすぐにでも鍛えることができる。

転職のテクニックとも言える。

転職者というのは自営業だと思ってほしい。
そして売る商品は自分である。

お客さんに買ってもらうためには、多くのお客がいるところでニーズを掴み、良い商品だと伝える必要がある。

転職の市場価値を知れば転職先が見えてくる

もし異業種への転職を含めて検討している人は知ってほしい。

今回の転職が最後にならない可能性がある。
倒産やリストラになるかもしれないし、パワハラやセクハラがあるかもしれない。
ましてや人間関係は入社しないと分からない。

そして次の転職は年齢が高くなり職歴も増えるから、市場価値は低下する。
そうなったときに困るのは自分。

そうならない予防策は「会社が求める人材の量と熱量」が高い業界を選び、「希少な能力を身につけられる職種」を選ぶこと。

人には適性があり今まで培った経験も違うし、完璧な選択は難しいがそういう意識を持って、職業を選択する事が大切である。

SPONSORED LINK
SPONSORED LINK

シェアする