転職エージェントは使えない無能という時代は終わった【2018年転職事情】

転職エージェントに登録したが「対応が悪い」し「業界の知識がない」。
ネット上ではそんな体験談が書かれている。

こういった情報は嘘ではないと思う。

実際に自分が転職エージェントを利用したのは2008年と2013年なのだが、同じような事を肌で感じた。

では「今から転職しようとしたら転職エージェントは使わないか?」と聞かれたら「No」と答える。

その理由は2017年から大きな変化がありメリットが大きいから。
もちろん転職エージェントに登録する場合、注意も必要なこともある。

では今回は「最新(2018年)の転職エージェントを使うメリットと絶対に注意すべき点」を説明するよ。

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転職エージェントを使うときの注意点

会社は自分の目で判断せよ

転職エージェントを利用するとき注意すべきこと。
それは転職エージェントは商売であるということ。

そして転職エージェントの担当者とは、普通の営業や販売と仕事と変わらない。
利用する人は肝に命じないといけない。

皆さんも営業される側の経験はあるだろう。
例えば「車の販売店に言ったら営業マンがしつこくされた」とか「洋服屋の店員に強引に進められた」とか。

この人達は「できれば自分が気に入った車や服を買ってほしい」という気持ちがあるが、その反面「売らなければならない」というノルマも同時に抱えている。

売らないと飯が食えないし存在意義がない。

これは転職エージェントの仕事も同じ。
あなたに「出来れば満足いく転職先を紹介したい」という気持ちがあるが、その反面「誰かを入社させないとならない」ノルマがある。

「良いところは全面に見せ悪いところは伏せる」これが営業の基本。

だからこそ、転職エージェントが良いと言っている会社ではなく、自分の目で見て耳で聞いて良いと判断した会社に行くべきなんだ。

どんなにしつこくされても自分で判断する。
この皆さんにはルールだけでも絶対に守ってほしい。

転職エージェントが持っている情報の精度

転職エージェントとは応募する会社に深く入り込み、普通では分からない情報を持っている・・・と思われているがそんなことはない。

これは人材募集の仕組みに問題がある。

普通の会社は人材募集の仕事を受け持つのは人事部か総務部である。
その人がメインで転職エージェントと接することになる。

しかし人事部や総務部は専門知識がないから、応募したい部署から又聞きで、転職エージェントに伝わる。
だから「欲しい人材の詳細」の情報が乏しい。

転職エージェントもたくさんの職種の知識を持てるはずもない。

また、人事部や総務部が自分の会社の内部事情をペラペラと話すわけもなく、転職エージェントにはなかなか情報が集まらない。

だから転職エージェントはすごい情報を持っているだろう・・・という過度な期待は禁物である。

調子良く話す担当もいるだろうが、話半分ぐらいの気持ちで聞くのが丁度良い。

対応の良い転職エージェントがいても転職者は選べない

どこどこの転職エージェントは対応が悪い、連絡が遅い、感じ悪いとさまざまな評判がある。

では、評判の良い会社は一体どこだ?って思う。

そこ答えは評判の良し悪しは、会社ごとに決まらない。
営業は個人の能力差が色濃くでる仕事。

個人の対応力とは結局、相手を想う気持ちの量で決まる。

いろいろ条件を付けてくるお客に対して「めんどくせな」と思うか「何か自分に出来ることはないか?」という想いの差。
その人の性格の部分だから、会社で教育しても伸ばすことが難しい。

つまり転職エージェントが良いか悪いは、どの担当に当たるかという運になる。

他人の評判なんて当てには出来ないってこと。
余計な情報に惑わされず、実際に会って自分で判断した方が良い。

それでも転職エージェントを使うメリットはでかい

転職エージェントを使うときの頭に入れておくべきこと。

  • 転職エージェントは営業であり強引に事を進めようとする人がいる。
  • 転職エージェントが持っている情報は大した事がない。
  • 対応力は担当者の能力であり、運で決まってしまう。

こんな問題点がある。

しかし2018年の現在の状況を考えると「それでも使っとけ」と思う。
その理由は「転職エージェントを使うと給料が高くなる」から、なんだ。

転職エージェントのホームページを見ると「弊社の担当が給料UPの交渉をさせて頂きます」と書いてはあるが、これって嘘だったんだよ。

正確に言うと交渉はするが、成果は一部のハイスペックな人だけが叶えられ、普通の人は会社の言い値で決まっていた。

その理由はずっと求人倍率が低かったから。

求人倍率はずっと1.0を下回る期間が長くあった。
1993年~2013年の20年間は求人倍率が1.0以下。

就職氷河期と言われる2000年前後とリーマンショックの影響を受けた2010年は特にひどく求人倍率は0.5程度。

これはバナナが10本作れるのに、5本しか欲しい人がいない状態。
これではバナナの値上げなど出来るはずがなく、逆に安くして売るしかない。

転職エージェントの報酬は、転職者の年収に応じて変化する。
だから以前から必死に交渉していたが、会社の言い値になるしかなかった。

逆に過度に交渉すると「会社からの心象が悪くなるぐらいなら、交渉はしないで行こう」という考え方だった。

つまり給料交渉など出来るはずがない時代。

これが今はどうなっているか?
求人倍率は1.5倍以上になってる。

この1.5倍という数字がどれだけすごいか?
それはバブルと言われた時代と変わらないレベル。

バブルは企業が大学生に頭を下げて入社してもらった時代。

今は会社が人材応募しても、人が集まらない状態。

求人倍率がようやく上がり始めたのが2015年(求人倍率1.2)。
このときは会社も転職エージェントも半信半疑だった。

それが2016年に入るとさらに上がる(求人倍率1.36)。

転職エージェントの感覚は「あれ?給料交渉すると話を聞いてくれる会社が増えたな」と思った。

それから2年後の2018年には、人が集まらないというのがみんなが実感し「給料交渉するのは当たり前」という時代にようやく入った。

論より証拠。うちの会社の給料交渉の実態

最近、人事部の人と話す機会があり愚痴を聞いた。

その内容は「まいったよ。人材募集しているんだけど人は少ないし、みんな給料交渉になるんだよね。特に転職エージェントは手強い」という話。

「へぇ、時代が変わりましたね。個人で給料交渉する人も多いですか?」と聞いたら「個人はまだ楽」と言う。

話を聞くと、個人で給料交渉すると「あの人は給料交渉して入社した人」というイメージが付くから、そこまでしつこくはならない。

逆に転職エージェントは「この応募者は給料の希望は○○万円。応募者とこれから交渉するにあたり、もうちょっとなんとかならないか?」という話になるらしい。

転職者本人が給料の交渉もできるが、イメージの悪化や最悪は「では、入社の話はなかったということで」と断られることが頭によぎる。

それに対して転職エージェントは仲介人であり、給料交渉するのも仕事の一環である。
転職エージェントの交渉がしつこいという理由で、転職者の内定を取り消すのは、あまりにも酷であり、そもそも転職者がどこまで強い気持ちで給料の要望があるかも分からない。

つまり転職エージェントは交渉しやすい立場にいる。

この立場を上手く利用することで、給料が上がるのであれば、転職エージェントを使わないともったいない。

もちろん会社は組織だから限度額はある。
立場(役職)が逆転するような給料は、特別な事情がない限り不可能。

ただその範囲の中で上限値近くまで持っていかれるというのが今の会社の状況。

その人事の人は「あまり大きな声では言えないが、今働いている人より給料が高めに設定し入社してもらった人もいるんだよ」と言っていた。

つまり立場が同じであれば給料の逆転は起きている・・・。

しかも「入社してもらった」という感覚が数年前では絶対にありえない。

正直な話「オレより給料高い転職で入った新人がいんのかい!おかしくね?」と思ったがそれは時代の差と思うしかない。

そこまで今の転職市場は売り手が有利であり買い手は泣く、という状況。

2015前とは大きく変わった転職状況

2015年より以前に転職したもしくは新卒で入社した人。
特に2000年前後と2010年前後に就職(転職)した人は苦労した人が多いと思う。

その頃とは時代が変わった。

その時代を知っている人は10年後に「2018年前後の転職市場はバブルだったよね」と言われてもおかしくないぐらい異常値。

特に熱い業種(職種)はどこだ??

求人倍率が高いと言われている現在でも、全ての職業が好調というわけではない。
当然ながら偏りがある。

これは厚生労働省が出している職種別の求人倍率が参考になる。

残念ながら細かな分類までは出来ていないが、だいたいどの業種が熱いのか?ぐらいは分かる。

その表がこちら。

(2018年5月の業種別 求人倍率)

職種大分類代表的な職種求人倍率
専門的・技術的職業 1.96
 開発技術者機械・電気・電子設計・自動車設計・航空機設計2.35
 製造技術者生産技術者・自動車製造技術・医療、化学製品技術者0.64
 建築・土木・測量技術者建築・土木技術者・測量技術者5.35
 情報処理・通信技術者ITエンジニア・ソフトウェア・WEB開発技術者・システム運用2.44
 その他の技術者作業環境測定士・下水処理技術者1.98
 医師、薬剤師等各種医師・薬剤師・薬剤助手5.40
 保健師、助産師等看護師・保健師・助産師2.22
 医療技術者放射線技師・理学療法士・作業療法士2.57
 その他の保健医療の職業栄養士・マッサージ師・接骨医1.77
 社会福祉の専門的職業ケースワーカー・ケアマネージャー・保育士・生活指導員2.59
 美術家、デザイナー等グラフィックデザイナー・WEBデザイナー・カメラマン0.45
 その他の専門的職業学校カウンセラー・塾講師・パソコンインストラクター0.65
   
事務的職業 0.41
 一般事務の職業総務・人事・受付員・秘書0.31
 会計事務の職業会計事務・財務・銀行窓口0.69
 生産関連事務の職業工程管理事務・検査員・運送事務1.62
 営業・販売関連事務の職業営業アシスタント・アクチュアリー・旅行カウンター0.82
 外勤事務の職業訪問調査・ガス、水道、電気集金人3.55
 運輸・郵便事務の職業郵便窓口・トラック配送係・タクシー運行管理3.31
 事務用機器操作の職業パソコンオペレーター・データ入力オペレーター0.40

職種大分類代表的な職種求人倍率
販売の職業 1.87
 商品販売の職業小売店販売・中古自動車販売員・家電販売員・ガススタ1.95
 販売類似の職業不動産仲介・保険営業・証券外務員3.35
 営業の職業食品販売・機械部品営業・医療営業・自動車営業・旅行営業1.75
  
サービスの職業 2.75
 家庭生活支援サービスの職業介護家政婦・チャイルドシッター・個人家庭料理1.15
 介護サービスの職業ケアワーカー・ホームペルパー・訪問入浴ヘルパー3.09
 保健医療サービスの職業看護助手・歯科補助者・獣医補助2.39
 生活衛生サービスの職業理容師・美容師・ネイルアーティスト・ヘアメイク4.21
 飲食物調理の職業調理師全般2.85
 接客・給仕の職業飲食フロアスタッフ・ホテル接客・娯楽場等接客2.82
 居住施設・ビル等の管理の職業住宅施設管理人・マンション管理人・駐車場管理人0.74
 その他のサービスの職業観光案内・ツアーコンダクター・宣伝広告員1.23
  
保安の職業警備員・交通誘導・消防員・刑務官6.56
   
農林漁業の職業農業作業員・植木職・園芸栽培1.32
  
生産工程の職業 1.68
 生産設備制御等(金属)鋳造、鍛造、圧延、熱処理、プレス設備オペレーター1.42
 生産設備制御等(金属除く)ガラス、ゴム製品オペレーター・調味食品オペレーター1.76
 生産設備制御等(機械組立)機械、電気組立設備オペレーター0.98
 金属材料製造等機械加工・電気メッキ・溶接工・焼入れ熱処理2.83
 機械組立の職業機械組立・建築組立・電気組立1.58
  製品製造・加工処理(金属除く)化学製品製造・化学繊維・医療品製造・塗料・食品飲料加工0.79
 機械整備・修理の職業金属加工機、電気機械修理・自動車整備・計測機器修理3.45
 製品検査の職業(金属)金属材料検査・金属溶接検査・非破壊検査2.17
 製品検査の職業(金属除く)化学検査・食品検査・ゴム・プラスチック検査2.31
 機械検査の職業機械器具検査・電気機械器具検査・自動車検査2.03
 生産関連・生産類似の職業木工塗装・金属塗装・建築、機械、電気製図・CAD設計技術1.23

職種大分類代表的な職種求人倍率
輸送・機械運転の職業 2.39
 鉄道運転の職業電車運転士・鉄道機関士0.73
 自動車運転の職業タクシー・介護タクシー・バス・トラック運転手2.84
 船舶・航空機運転の職業船長・航海士・航空機操縦士0.58
 その他の輸送の職業車掌・駅構内係・フォークリスト運転作業員・船舶運転手1.03
 定置・建設機械運転の職業発電送電員・ボイラーオペレーター・クレーン運転・建築機器運転1.79
  
建設・採掘の職業 4.63
 建設躯体工事の職業とび・鉄筋工・型枠大工10.89
 建設の職業大工・ブロック精工・左官・配管工・水道工事4.57
 電気工事の職業電気工事作業・送電線架線・敷設作業員3.17
 土木の職業土木作業・鉄道路線工事・ダムトンネル採掘4.29
 採掘の職業採鉱員・石切出作業・じゃり粘土採取3.00
   
運搬・清掃・包装等の職業 0.57
 運搬の職業郵便配達員・倉庫作業・荷造作業員1.31
 清掃の職業ビル建物清掃・ハウスクリーニング・ごみ収集作業1.16
 包装の職業製品包装作業・ラベルステッカー貼り作業2.45
 その他の運搬等の職業商品仕分け・軽作業員・病院作業員0.20

自分が目指している業種を確認してほしい。

求人倍率が2.0以上は赤。2.0~1.0は黒。1.0以下は青色になっている。
ほとんどの業種が赤か黒色って事は、とても転職しやすい状況である。

転職エージェントを使って損する人得する人

数年前は転職エージェントは邪魔な存在と思われていた。
それは求人を非公開にされ、転職エージェントと面談したり電話でやりとりするのが煩わしい。

そしてもっともやっかいなのが、強引に話を進めようとする担当者にあたった場合である。

自分の意見を持たない人は、こういう担当の言いなりになり損をしてしまう。

その対策は「目指す職種」や「勤められる地域」や「給料の希望」を準備して挑むこと。
そして交渉の中で「どこまでなら妥協できるか?」を自分で考えること。

これしかない。

正直、今までは転職エージェントを使うメリットはあまりない、と思っていたがこれだけ求人倍率が高いと話は別。

本人が言いにくい条件、特に給料面は転職エージェントを使うことで有利になる。

言葉は悪いが「使われる側」のではなく「使う側」、「利用される側」ではなく「利用する側」に立つことが大切。

転職エージェントはどこが良いか?選び方を考えよ

今は転職エージェント会社がたくさんあり、どこが良いか悩む。
ネット上では色んな噂があるから、さらに迷ってしまう。

とは言え、全部の転職エージェントに登録するのはオススメしない。
一度にたくさんのメールや電話きて混乱してしまうだろう。

自分に有利なところを絞って2.3つに留めたいところ。

その絞り方は簡単で「自分が目指している職種に強い会社」、そして「自分が希望する地域」に強い会社が良い。

そのために参考になるのが職種や地域の求人数。

力を入れている職種や地域は、転職エージェントがたくさん求人を集めてくるから、求人数を見ればだいたい分かる。
(参考:転職サイトの求人数を地域別・職種別に比較

多くの求人を見て、多くの情報を集めて後悔しない転職を目指してほしい。

おさらい

  • 転職エージェントと付き合うときは、相手はビジネスという事を意識せよ
  • ビジネスに取り込まれない方法は、自分の意思で決定すること
  • 求人倍率が高い現状では、エージェントを使い給料交渉せよ
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