それでも派遣の仕事を続けますか?派遣業界の将来性と限界値

皆さんは派遣の働き方についてどう思いますか?

世間的には派遣から正社員へという流れがあるが、正社員がそんなに良いとも思えない。
その一番の理由は、うつ病になる人の多さ。

今までうつ病になった人を何人か知っているが、決まって皆さん正社員の人。

うつ病になって会社に復帰できる人は多くない。
半分以上はそのまま退職に向かい、復帰できても良きも悪きも「腫れ物」の扱いを受ける。

そして友人の中にも、うつ病になった人がいる。
この友人は6年前にうつ病になり、今現在も復帰できてない。

そういうのを目の当たりにすると「正社員が良いと言われているがどうなのよ?」って思ってたりするわけ。

けど、最近になって「派遣も決して良いとも言えない」と思えてきた。

皆さんは「労働者派遣法第 23 条第 5 項」って知っていますか?

簡単に言うと「お前の派遣会社がどれだけ儲かっているか、見せんかい!」って法律。

この法律ができてから、派遣会社に支払われる賃金と、社員に支払われる給料が公開された。
(一部、非公開にしている会社があるが法律違反)

このデータを見てどう思うのか?

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派遣会社ってどれぐらい儲かっているの?

法律ができた事によって派遣会社は「一人を派遣するとどれぐらい儲かっているか」のデータが公開された。

2018年の1月2日~1月28日の統計結果では

派遣会社は一日(8時間)派遣すると平均で15,382円(平均)を派遣先が支払う。
この内、派遣労働者に支払われる給料は10,615円(平均)。

月に21日働いたとした場合、派遣会社には323,022円が入る。
労働者には月給は222,915円となる。

その差額は100,107円。

派遣社員ひとりで10万円の利益。
10人いれば100万円。
100人いれば月に1000万。

この数字を見てどう思うかは、人それぞれ。

中には「派遣会社は管理もろくにせず、1/3も持っていくの?」って人もいるだろうし、逆に「それだけ?」と思う人もいるよね。

しかし、おれの感想は「少ない!この状態で派遣を続けるのはやばくない?」って思ったよ。

派遣会社が儲からない現状では給料は増えるわけがない

派遣会社がもらうお金は一日1万5千円、働く人の給料が1万円。

この差額の5000円をマージン(margin)という言い方をする。

マージンとは会社に入ってるお金のことね。

けど、マージンが全て会社の営業利益にはならない。

税金を計算する経理の人、新しい仕事を取ってくる営業に給料を出さないとならん。

当たり前だけど社長の取り分もある。

そして有給を取った場合、派遣先は一円も支払わない。
けど、派遣元は「有給取るな!」と強制はできなから出費になる。

もちろん社会保険に加入していると会社の負担もある。

社会保険って下記の4つ
・労災保険
・雇用保険
・健康保険
・厚生年金

この中で労災と雇用保険は大した金額じゃない。
数千円程度。

けど、健康保険と厚生年金は会社の負担は大きく、月給22万円だと約3万5千円は会社が負担する。

こういった諸々の経費を考えると、会社の取り分は5000円ではなく半分以下になるだろうなって思った。

では、実際に5000円の内、どの程度営業利益があるのか?

日本人材派遣協会の調べによると1.2%らしい。

オレはこの数字を見てびっくりした。

この数字が真実だとすると・・・

会社に振り込まれる日給が一人あたり1万5千円の場合は、180円しか営業利益がない。

月に21日出勤させると3,780円の儲け。

「はぁ?」と思わない?

ぶっちゃけて言うと会社の利益はどうでもよい。

問題であり重要なことは「給料の上がり幅が3,780円しか残っていない」ってこと

仮に派遣で働く人が月に4000円給料UPさせると、220円の赤字を産む。
そして人数が多く会社ほど、赤字は膨らむ。

そうなったら会社は倒産。

だから営業利益を残すためには、1日180円の給料UPはさせる訳にはいかない。

派遣会社が給料を上げても存続するためには・・・・

日本の給料体系は若い人ほど給料が安く、年齢が上がると比例して給料が増える。

平成28年(2016年)の年齢と給料の関係はこんな感じ。

上のグラフは「縦軸は給料」「横軸に年齢別」になり、給料の変化を表しているグラフね。

対象は派遣に限らず働く人全員。

男女に差があるが、定年まで右肩上がり給料は増えていく。

派遣でも同じように給料UPさせようとすると、若い年齢層の人がたくさん集めて、平均給料を下げるしかない。

派遣会社にとって理想の年齢層はこんな感じ。

若い人ほど多く、年配者ほど少なくすることで経験年数に応じて給料を上げられる。

ではでは今の派遣の年齢層がどうなっているか?

では、厚生労働省が出した「派遣労働の年齢層割合」を見てみよう。

上のグラフは年代別に派遣で働く人の割合を示したもの。

20~24歳は学生がいるから、そもそも働く人が少ない。
25~35歳では急激に人口が増えて、その後は徐々に下がっている。

そう考えると「今が派遣会社にとっては理想的な形」ってこと。

理想なのに給料が上がる見通しは一日180円が限度。

これが今の派遣業界の現状。

10年後は、退職者が続出しない限り、世代がスライドして35歳~45歳の人が増える。

単純な未来予想はこんな感じかな。

その時、若い世代がどれぐらい派遣で働くかは不明だが、少子化と派遣のイメージを考えると増えはしないだろう。

良くて横ばい。

つまり、派遣という働き方をしている以上、今が給料が上がる限界値が現在であり天井であることが見えてくる。

派遣先が派遣料金を上げれば話は別だが、派遣会社がこれだけ増えると低価格化競争が始まる。

あえて派遣料金を上げる派遣先はないだろう。

仕事とは飽きとの戦いだ

ちょっと前からルーチンワークという言葉を耳にするようになった。
ルーチンワークとは作業・手続きが決まっており繰り返される仕事の事を示すらしい。

このルーチンワークという言葉には違和感がある。

それは仕事である以上、どんな仕事もルーチンワークだと思うから。

仕事って難しいほど繰り返し行うことで、経験を増やし精度や効率を高める。

医者も弁護士もパイロットも、ちょっとスパンが長いだけでルーチンワークだよ。
スポーツ選手なんか毎日同じ練習するんだからルーチンワークの賜物だと言える。

どの仕事もルーチンワークだけど、問題になるのは人は同じ事を繰り返すとどうしても飽きてしまうもの。

飽きるとやる気が失われる。

一日に8時間以上は仕事があるのに、その時間が無気力のまま過ぎる。

会社にとって生産性が悪いからやめなさい!と言うつもりはないが、どうせ働く必要があるのにこんな働き方はもったいない。

40年以上、働く私たちにとってマンネリ化は最大の敵。

そんな時にガソリンになるのが給料だと思うのよ。

給料が安いという理由で転職する人の心理

転職する人の中で「給料が低い」という動機の人は10%ぐらい存在するらしい。
そして社内の会話でも「給料が安くて不満だ」という人も多い。

けど、そんな人達に「月に1万円給料が上がったら何に使うの?」と聞くと、多くの人はちゃんとした答えを持ってないんだよ。

使い道は決まってないが、給料に不満を持ってる人ってどんな心境なのか?

それは頑張っても必死こいても、その成果として給料に反映されないことに不満があるんだと思う。

人は成長することに喜びを感じるだよ。

  • 趣味で車を改造している人
  • スポーツや筋トレしている人
  • 盆栽やガーデニング
  • 楽器や歌が好きな人

みんな根っこは同じで、成長している事に喜びを感じる。

だから他人からみたら「何それ?」と思うような趣味も長く続けられる。

まぁ正社員だから毎年給料上がるとは限らないけど、良いも悪いも年齢を重ねれば出世する。

そうすれば数万だが手当が付く。

金が入ればそれがガソリンとなり、またエンジンが掛かる。

日本の年功序列の仕組みは、そういう意味ではよく出来ているんだよ。

派遣の将来性は?生き残りの道

派遣会社は今の仕組みのまま20年先まであるとは思えない。

利益は低いし、そのまえに人を確保できるか?という問題もある。

正社員を募集する会社が増えていけば、派遣会社には人が減る。
人が減れば当然、利益も更に減る。

生き残りの道は、仕事を受注して請負業務に転化していくしかない。

つまり人を派遣する人を減らし、仕事単位で請け負い派遣会社内でこなす。

実際に派遣会社の中では、すでに請け負い業務に向かっている会社もある。

これならば生き残れる道はある。

しかしこれはこれで問題が大アリ。

仕事を委託する側は、今まで社内でやっていた仕事を安くするために外注化する。
社内でやった方が安いのであれば委託するはずはない。

つまり仕事を請け負う側は効率を上げるか、もしくは人件費を下げて成果を上げるしかない。

けど実際には仕事の効率なんて簡単には上がらない。

特に多くの派遣社員を求めている会社は、作業効率はすでに何度も改善され、画期的にやり方を変えない限り、限界値まで来ている。

となると。

委託する会社より人件費が低いことが、唯一のアドバンテージになる。

それでも派遣を続けますか?

オレの学生時代の偏差値は40ちょい。
派遣をやっていた時期はあるが、今は正社員で働いている。

きっとあなたにできないはずはない。

そう思いませんか?

もしあなたに足りないものがあるとすれば、それは転職の知識やテクニックだけだと思うのよ。

ってことで、転職の生の声をできるだけこのサイトに入れ込むから、興味があるものをチェックしてね。

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