転職サイト・エージェントにはブラック企業は少ないという噂

今回は転職にまつわる噂話。

よくインターネットにはこんな噂が出回っている。

「転職サイトや転職エージェントにはブラック企業は少ないと言えるでしょう」

その理由としては

「転職サイトや転職エージェントは高額です。つまり人材に費用を使う会社だからホワイト企業が集まります」

こんな風に書いてあるページが多い。

なるほど、なるほど。
確かに求人にお金を使う会社は、それだけ良い人材が欲しい証拠。

人材育成や教育にもお金を使う可能性が高い、と言えるだろう。

OJTの名のもとに勝手に学べ!で人材教育をおろそかにしている会社ばかり。

誰だってブラック企業は嫌だよね。
じゃ、転職サイトやエージェントを使った方が良い!

・・・・。

・・・・。

本当にそう思う?

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求人に掛かる経費って実際どれぐらい?

まず初めに会社が求人を出そうとすると、どれぐらいのお金が必要なのか?について。

企業が求人を出したい時、一般的には4つ方法がある。

  1. ハローワーク(職安)
  2. 求人雑誌
  3. 転職サイト
  4. 転職エージェント

この4種類に求人を出そうとすると会社はどれぐらいの費用がかかるのか?

まずはハローワーク。
ハローワーク国の機関。
国民に対して職を斡旋するために作られたものだから、求職者も求人企業も全て無料。

日本の憲法には「勤労の義務」ってのがある。
これは国民に対して「働かなきゃダメよ」という意味。

けど「勤労の義務」ってもうひとつの意味があって、それは「国は国民に対して勤労の機会を与えなきゃならん」って書いてあるのよ。

その機会を与えるために、作られた機関がハローワーク。

だから有料にするわけにはいかんのよね。
まぁ、無料って言っても税金で運営しているから有料とも言えるのだが。

2つ目は求人雑誌。
同然ながら有料。

会社が求人に掛かる相場としては5万~20万円程度。
この金額の幅は発行部数によって決まってくる。

人気がありコンビニで無料配布していれば、高額になっていく仕組み。

中規模都市で5万〜20万円なので都会に行くともっと高額になるだろう。

次に転職サイト。
転職サイトの相場は20万〜150万円。

料金の仕組みのひとつはアクセス数。
人気で誰もが知っている転職サイトはアクセス数が多いから、その多くの人の目に触れる。

閲覧している人数で言ったら求人雑誌の比じゃない。
だから高い広告費が取れる。

あとは掲載順位も費用によって変わる。

例えば勤務地を「神奈川県」にして職業を「営業」に選択すると、会社がずらりと並ぶ。

上に表示されれば、多くの人がその求人を見ることになる。
逆に2ページ、3ページ目になると閲覧する人が少ない。

高い料金を支払えば掲載順位は上位に表示される仕組み。

最後に転職エージェント。
転職エージェントは成功報酬になっている。

求人雑誌も転職サイトも 求人を掲載すれば 報酬が貰え、何人転職者を採用しても料金は変わらない。

それに 対して転職エージェントは、採用が決定されると料金が発生する。
その相場は一人当たり100万〜200万円。

はっきり言って転職エージェントは企業からみても高額。
一人採用するのに車が変えてしまう額。

5人採用すると1,000万円代に乗ってもおかしくない。

一覧表にするとこんな感じ

 ハローワーク求人雑誌転職サイト転職エージェント
料金無料5万~20万20万~150万100万〜200万
料金形態求人掲載料求人掲載料採用の成功報酬

良い企業は求人に金を使うのか?

さてここからが本題。

はたして求人にたくさんお金を使う企業は、働く人にとって良い会社と言えるのか?

これって既に多くの人は肌感覚で知ってるんだよね。

求人雑誌にいっつも掲載されている企業って良いと思いますか?
もしくは転職サイトでいっつも求人募集されている会社って良いと思いますか?

多くの人は「No」と答えるだろう。

求人にたくさんのお金を使い、いつも掲載されている企業は、よほどの事業拡大している会社以外は、退職者が続出している証拠。

退職者がたくさんいる会社って労働時間が長いとか、ノルマがキツイとか、何かしらの理由があるわけ。

だから「求人にお金を使う企業」=「良い会社」とは言えない。

転職エージェントが高額なのは当たり前

求人広告って高いけど、その中でも転職エージェントは際立って高額。

会社でも個人でも無駄にお金を使いたくない気持ちは同じ。

つまり高額費用使うだけのメリットがないと
利用する会社はなくなるはず。

それは社内の人件費を削減できるから、なんだよ。

ハローワークも求人広告も転職サイトも求職者から直接会社に連絡が来る。

それを書類選考して面接するのは、会社の人件費を使って、こなしているんだよ。

社内の人件費も立派な費用。

書類選考や面接を人事部が出来れば良いのかもしれない。

けどね。

営業をやったことない人が、営業の能力を判断できると思う?
エンジニアの知識がない人が、エンジニアの能力を見極める事ができる?

できたら超能力者だよ。

今の時代、分業化は当たり前で1かや10までできる人はいない。

結局はその道で第一線で働く専門家が判断するしかない。

これって会社にとっては痛手。
実務やらせれば金を生むのに、お金に直結しない別の業務をやらせる訳だから。

その受け皿になっているのが転職エージェント。
転職エージェントはたくさんの応募者の中から、適合性があると思った人材を送り込んでくる。

だから転職エージェントに登録する時は細かく職務経歴や自己PRを書き、面談まで必要になってくる。

「適合する人もしない人もランダムに100人を集めるから、良い人を1人選びなさい」と「それなりに適合する人を10人集めるから、1人選びなさい」では、労働力は大きく違うよね。

つまり転職エージェントは支払い額は大きいけど、社内の人件費と相殺するとそれほど高額ではないってこと。

だからこそ転職エージェントを使って求人募集しようって思う会社があるわけ。

ブラック企業は、なぜいつまでもブラック企業のままなのか?

ブラック企業ってこれだけ騒がれ、ときにはニュースになり叩かれても改善されない。

そこには理由がなきゃおかしい。

その理由は「ブラック企業の方が会社は儲かるから」なんだよ。

ブラック企業の特徴とも言える「長時間労働」「サービス残業」「給料が低い」「休日出勤が多い」も企業からしたら儲かる。

儲かるって事は、それだけ税金も高い。
そして求人広告に掛かる費用は、都合よく調整しやすい節税対策になる。

ましてや人不足で困っている会社なら、人も集められるわ、節税になるわで旨味が多い。

転職の噂に惑わされるな

と、ここまで書いたが転職サイトや転職エージェントにはブラック企業が多くて、無料のハローワークには少ないって意味じゃないよ。

ハローワークにもブラック企業はある。
転職サイトにもある。
転職エージェントにもある。

実際に過労死があった企業の求人がたくさんあるんだよ。

求人に金をかけている会社は、ホワイト企業なんて嘘。
むしろ多くの求人費を掛けている会社は逆にあやしいって思っていいぐらい。

転職に限らずネット上には、都市伝説みたいのを含めいろんな情報がある。

たくさんのページで同じことが書いてあるから正しいとは限らない。

専門家が言っているから正しいとも言えない。

大切なのは双方の意見を聞き、どちらが正しいかを導き出す力。

それは疑う力。

え?そんな力は既に持っているって?
持っているなら、それを詳細に書き仕事に結び付ければ、それはあなたの自己PRになるのではないでしょうか。

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