派遣は3年の期間で正社員になれるか?派遣法の現実【2017年】

派遣は3年経てば正社員になれる、とよく耳にする。

働く一つの方法として「派遣」というのを視野に入れている人は気になると思う。

この3年ってルールはどこから来ているのか?って言うと労働派遣法からきている。

この労働派遣法は厄介で、何度も何度も改定されている。
改定されてその度に変化があればいいのだが、同じ道を行ったり来たりしている。

企業を守る法律になったと思ったら、働く人を守る法律になったり。

で、働く側がもっとも気になるのが噂で聞く「派遣は3年我慢すれば正社員になれる」という言葉。

それが2017年現在でどうなっているのか?

自分の経験を絡ませながら書いていくよ。

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労働派遣法は労働者をバカにしている

派遣の3年ルールに対して厚生労働省はこんな事を言っている。

「同一の派遣労働者を、派遣先の事業所における同一の組織単位に対し派遣できる期間は、3年が限度となります。」

はっきりと3年が限度と書いてある。

これをパッと読んだ人は「3年間派遣として修行すれば、正社員になれる」と思う人もいるだろう。

けどその前に「同一の組織単位に対し」と書いてあるだよね。

この「同一の組織」ってなに?って話。
これは普通の会社で言うところの「課」にあたる。

例えば製造の会社だったら「製造部」というのがある。

その下に「課」があり製造一課・製造二課・製造三課という風に枝分かれしているのが一般的。

例えば、最初に派遣された「課」が製造一課。

そこで3年間働き仕事を覚える。

そしたら製造二課に異動させられる。

その3年後は製造三課。

こんな感じで課を異動を繰り返せば永久的に正社員になることなく、一生派遣で働くことになる。

「私は異動は嫌です」と言ったら「じゃ、派遣は終了です」と言われる。

派遣元の会社はあなたを説得するか、別の会社へ派遣しようとするだけ。

つまり国が言っている事は、
「同じ人を派遣として3年以上働かせる場合は、目くらましのために「課」を変えて下さい」ってこと。

全くもって意味のない法律。

誰が得するのか分からん穴だらけのザル法と言っても良いぐらい

会社が「課」を作る理由

最近の流れでは「課」を増やす会社って多い。

これには2つの理由がある。

ひとつは「高齢化社会」もしくは「少子化」とリンクする。

昔の会社は若い人が多く年寄りは少なく若い人が少なかった。

ちょうど年齢層がピラミッド型だった。
けど、今は少子化でピラミッドが作れなくなっている。
40代・50代になって平社員の人が増えるわけ。

そうすると会社は意味のない「課」を作り出す。
ポスト作りのための「課」を。

きっと読んでくれてる人の会社も変な組織図になっていないか?

例えば「係」がないのに「係長」とか。

課長が休みの時に相談したら「課長じゃないと分からないなぁ」って言う何の権限もない「課長代理」とか。

そもそも「主任」って何だよ?とか

更におげれつな会社は横文字を使い始める。
「スーパーバイザー」とか「エリアマネージャー」や「ゼネラルマネージャー」などなど。

いったい誰が何の管理をしてんだよ!って話。

こんなややこしいことになっている理由は”正社員のポスト作り”のため。

もうひとつの理由は残業代。
課長になると残業手当がなくなる。

これって不思議だと思わない?

建前としては「課長になると自分の労働時間を決定する裁量権を持つから」と言う。

つまり会社は「あなたは課の長(おさ)なのだから、自分で残業する・しないの決定権をあげましょう」と言っている。

おれは転職回数が多いから、いろんな会社を見ることができたが、課長が自分の残業を決定した姿を見たことがない。

これが現実だよ。

つまり残業代削減のためにポストが出来る。

以前に勤めていた会社のひとつの部署はひどかった。
ある部は平社員がひとりなのに、課長が3人もいた。
「課」なんてな存在しないのに。

別にいいだよ、会社がどうしようが。
ただ、こんな理由によって派遣の人が正社員になれずに「課」をたらい回しされるのはおかしいよね。

今後、派遣法が改定されてもムダだ!

今の派遣法に「3年後に正社員になれる」というのを期待してもムダだよ。
けど、この法律に不満を持つ人がいて、また近年に改定されると思うんだ。

今まで何度も改定されて来たからね。
けど、それも期待しない方がいい。

この前、ある工場に行って来た。
そこは薬品関係の有名な企業。

その工場の敷地内に別会社の工場が立っていた。
その工場の持主は某大手の派遣会社。

薬品会社と派遣会社でこんな会話があったんだろう。

薬品会社
「今後、派遣法がどう改定されるか分からないね」

派遣会社
「おっしゃる通りです。ただ・・・ひとつ名案が御座います」

薬品会社
「ほう。それはどんな案だね?」

派遣会社
「御社の敷地内にある、ひとつの建屋を我々にレンタルして下さい」

薬品会社
「なぜだね?」

派遣会社
「レンタルされている以上はその建屋は、我々が何をしても自由。そこに仕事単位で、仕事を回して下さい」

薬品会社
「なるほど人を派遣するという形ではなく、仕事を請け負うという形にするんだね」

派遣会社
「その通りです。仕事を請け負う形にすれば派遣法の制限は受けません」

薬品会社
「そうすれば、我々は他の派遣会社に簡単に切り替えなれない。御社は安泰ってわけだ」

派遣会社
「そこまでご察しとは・・・」

これはおれの想像だけど、こんな会話があっただろうよ。

つまりは人を派遣するという形ではなくて、仕事を請け負うという形に切り替える。
これだけで派遣法からの制限はなくなる。

仕事を請け負うことに制限かけたら、全産業が崩壊だよ。
今後どうやって派遣法が改定されても、一生派遣で働かせる仕組みがその会社にはあった。

派遣会社に利用されるな!利用しろ!

今、派遣会社に勤めている人。
または勤めようとしている人が、絶対忘れてはいけない事が2つある。

ひとつは「必ず期限を区切る」事

一番良くないパターンは期限を区切らず、派遣会社にダラダラと勤めてしまう事。

個人的な友人も期限を区切らず、ずっと派遣で勤めている。
今まで一度も正社員になったことがなく、辞めて転職したと思ったら次も派遣会社。

いいだよ、例えば釣りが趣味で全国で釣りして楽しんでいるのであれば。
そういう割り切りがあれば。

けど友人の場合は違う。
「そのうち何とかなるだろう」という根拠のない見通しの結果。

40歳という年齢が見える歳になって、ようやく真剣に転職しようとしている。

けど現実は本当に厳しい。

友人には申し訳ないが、友人のようになって欲しくないんだ。

期限の先には、必ず次の会社を見据える事。
期限が出来れば、逆算してやるべきことが見えてくる。

もうひとつは「派遣会社を利用してやる」という気持ち

つまりスキルアップやステップアップとして割り切ること。

派遣というのは、不景気になったら契約更新がされない立場。
つまり、いつでも首を切られる立場。

けど、派遣という立場がまったく利用性がないか?というと話は別。

転職の求人を見ると応募資格に「実務経験者◌年以上」という言葉を見る。

実務経験を得ようしたら、どこかの会社で勤めなければならない。
その為に「派遣という会社を利用する」という手法はあり。

ただし派遣の扱いって派遣先によって「どこまで教育するか?」が全く違う。
「どうせ辞めちゃうんだろ?だったら教えなくもいいや」って会社もある。

けどね。

そんな会社でも「積極的にガンガン質問してひとつでも多く吸収しよう」と来る人には「教えよう」という気持ちが生まれる人もいる。

そこは人と人の付き合いなんだよ。

言葉は悪いが「そういう良い人を利用してやる」って気持ちが大切。

熱心な姿がかわいいと思う人もいれば、教える事に有意義を感じる人もいる。
そういう人は「うちの社員はダメだけど、あの派遣の人は真面目でいいね」と思うもんだよ。

そうやっていると仕事も吸収できるし、何より「自分を売り込む方法」というのが分かってくる。

そして「自分を売り込む方法」という意識は転職に必ず役に立つ。

転職の基本は「自分という商品をどう売り込むのか?」という方法を考える営業なんだ。

それが出来れば、転職の自己PRに書く文章は決まったようなもの。

「前職は派遣という立場で働いており、派遣先によって教えて頂ける範囲に制限がありました。
私は一つでも多くのことを学ぶため私が行った手法は・・・」

と、自分の手法をツラツラと書いていけばいい。

そうすると「意識の高さ」「問題の把握する力」「解決するための手法とその理由」そして「成果」を一気にアピールできる文面になるはず。

おさらい

  • 3年間派遣の仕事をしたら正社員になれるという期待は捨てろ
  • 派遣はキャリアアップのための選択なら悪いとは言えない
  • 派遣で勤める以上は必ず転職する機会が来る。だから自分を売る手法を学べ
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