面接で必要なコミュニケーション能力の正体『自己アピールに活用せよ』

「転職において、コミュニケーション能力が重要視されている」という言葉をよく見かける。

ネットで「コミュニケーション能力」と検索しても、難しい言葉が並びよく理解できない。
そして「結局、自分はどうしたらいいの?」という答えが見当たらない。

ここでは

  • 採用でコミュニケーションは、どれぐらい重要視されているのか?
  • コミュニケーション能力の正体とは何だ?
  • 仕事でコミュニケーション能力が求められる理由
  • 面接で求められるコミュニケーション能力

を過去の面接官としての経験と転職経験から、分かりやすく解説していくよ。

皆さんのコミュニケーションのアピールに活用してね。

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採用におけるコミュニケーションの重要性

まずはコミュニケーション能力はどれぐらい重要視されているか?

下記の表は「新卒を採用するときに何を重要視するか?」というアンケート結果。
この結果は見るとトップが「コミュニケーション能力」である

・採用時に重要視する能力(若年層)
採用にコミュニケーション能力が重視される
(日本経済団体連合会の調べ)

昔は営業や接客業を中心にコミュニケーション能力が求められた。

しかし2000年以降、コミュニケーション能力を持った人の需要はどんどん高まって、現在では8割以上の会社が一番重要な能力だと考えている。

これはお客と接する仕事以外でも、コミュニケーション能力が必要だと言われている証拠と言える。

上記の結果は新卒用だから「専門知識」や「業務経験」という項目がない。

では「転職者はコミュニケーション能力が求められてないか?」と言われると「ほとんどの職種に必須であり、転職者はあって当たり前」だと思われている。

そもそも、他人と接する機会がない黙々と作業するだけの仕事は、日本にほとんど残ってないない。みんな海外に移管されてしまった。

では、現在に必要とされているコミュニケーション能力の正体とはなんだ?

コミュニケーション能力とは一体なんだ?

コミュニケーション能力はよく3つの円で示される。

それは

  • 相手に説明する力
  • 相手の言っていることを聴く力(聞き出す力)
  • 聞いた情報を整理する力

言語能力

この3つがコミュニケーション能力だと言われがちだが、これは言語能力。
これらの能力は意思疎通の方法として高い方が良いが、最も大切な項目が抜けている。

では、分かりやすい例として、最近あった友人との電話の内容を紹介する。

(友人との電話の内容)
プルルル、プルルル

「あ、もしもし、もう食った?」

「あ?まだだわ」

「じゃ、行くわ」

「はいよー」

ガチャ

電話の時間は5秒かかっていない。
言語能力はゼロの会話である。

もしこの内容を正確に伝えるならば

「もしもし。私は今日の夕御飯を食べていないので、あなたと一緒に食べに行きたいと思っています。あなたは夕ご飯を食べましたか?」

「いいえ、私は夕ご飯を食べていなく、あなたと食べに行く時間があります」

「それでは、私はすぐに準備して車で15分後にあなたの家に伺いますので、一緒にご飯を食べに行きましょう」

「わかりました。私も準備して待っています」

これだけ意味が詰まっている。

なぜ言語能力ゼロの私と友人がうまくコミュニケーションが取れたのか?
それはお互いに「空気を読んだから」である。

空気を読むとは「『過去の情報・経験』から『現在の状況』を察して、『相手が伝えたい未来』を想像する」こと。
ぶっきらぼうな言い方をすると「相手の立場に立って考えろ」ことである。

友人と私は『過去の情報や経験』から、なんとなく状況を知っている。
そこから少ない単語で『現在の状況』を推定し、これから何を伝えたいのか?という『未来を想像』した。

つまり「空気を読む事」+「少ない単語」でも、コミュニケーションは十分に取れる。

逆に言語能力が高くても、空気を読めないと

  • 求めなれていない説明を長々としたり
  • 肝になる部分の説明が抜けてしまったり
  • 要点を得てない質問を返したり
  • 情報が整理できないから、すべて書き留めようとしたり

してしまう。

コミュニケーション能力のベースになるのは空気を読む力。
そのベースの上に言語能力あると活きている。

コミュニケーション能力とは

それとコミュニケーション能力はお互い一定のレベルがないと、上手く伝わらないというのは間違え。一方のコミュニケーション能力が高ければ、時間はかかるがコミュニケーションは取れる。

お母さんと呼ばれる人は、言語能力が低く空気を読む力が弱い赤ちゃんと意思の疎通ができている。お母さんは必死に赤ちゃんの立場に立って考えている証拠だよね。

不思議な特別能力じゃない、必死なだけ、だから理解できる。

ですよね?お母さん方々。

仕事でコミュニケーション能力が求められる理由

仕事でコミュニケーション能力が必要な理由は何でしょうか?

会社というのは必ず組織になっている。

なぜ組織になっているのか?
本来は指揮命令の伝達をスムーズに行うためである。

会社トップが命令すると、その下の組織がその命令から役割を考え、下の組織に落とす。
そのうち個人にまで命令が届き、自分の行動すべき内容が分かる。

組織の歴史は軍隊や兵隊であり、これが本来の組織の役割。
この指揮さえしっかりしていれば、部下同士のコミュニケーションなどなくても組織は回る。

コミュニケーションの方向性1

けど、仕事すると指揮ができる人はほとんどいない事に気づく。
できるのはワンマン経営の社長やパワハラと呼ばれかねない人ぐらい。

では、現在の上司の役割は何でしょうか?

それは管理すること。

これは会社がマイナス減点する評価制度に問題がある。

もし上司が指揮して部下がその通りに実行した結果、会社に損失を与えたら上司の責任になる。しかし管理しかしていない場合は、「管理している側として一定の責任がある」程度に収まる。

だから大きな会社ほど入社が難しく臆病になるから、管理やアドバイスはしても責任ある指揮は行わない、というのが常識になっている。

指揮がなくなった結果、部下同時のコミュニケーション能力が必要になってきた。

上司の経験から本音を言うと、コミュニケーションが良い組織を管理するのは手間がほとんどかからない。
コミュニケーション能力の方向性2

部下のコミュニケーション能力が高い人が集まると、自分たちの目標を自分たちで考え、自分たちで行動計画を立て、実行される。

つまり上司目線で言うと、楽だからコミュニケーション能力が求められる。

部下が上司の立場に立って考えられる組織は、何もしなくても勝手に回る。

面接官はコミュニケーション能力がない人にびびっている

仕事上でも上司はコミュニケーション能力を求めているが、立場が面接官になると更に求めたくなる。

ここで空気を読んで、面接官の立場に立って考えてみよう。
あなたが面接官の場合、「採用して失敗した」と思う人はどんな人ですか?

もちろん業務上の知識が思ったより少ないとかもある。
けど一番イヤなのが周囲とトラブルを起こされること。

入社して数ヶ月経った後に

「あいつぜんぜん言うことを聞きません。なんとかして下さい」
「教えてあげているのに態度が大きくて腹立つ。だからもう教えたくない」
「先日、加藤さんともめて喧嘩みたくなってましたよ」 

こういった情報が入ると「うわー、めんどくせー」である。
採用決定した責任もあるし、放置するわけにもいかない。
知識が足りない人の方がよっぽど楽なのである。

そういう意味でも空気を読める能力というのは大切な要素になる。

面接で求められるコミュニケーション能力

ようやくここからが本題です。

職務経歴書や自己PRでこんな文章を見かける。

 私は自動車販売の営業を通じてコミュニケーションの大切さを知りました。
お客様のニーズを聞き、分析することでより良い提案に結びつき、何よりお客様を笑顔にする喜びを感じる事ができました。
これからも身に付けたコミュニケーション能力を武器にして、御社で活躍する場を頂き貢献したいと考えています。

これを読んでいる方の感想は「で?」である。
この文章はコミュニケーションの重要性を語るだけで、自己アピールになっていない。

面接官の立場に立って考えられていない時点で、本当にコミュニケーション能力があるのか?と思われてしまう。

そして、コミュニケーション能力を判断できるとすれば、それは面接の場。

・・・・と言いつつも、面接の時間は10分~20分。
「この人は質問に的確に答えられるな」ぐらいは分かっても「この人は空気が読めるな」と判断するのも出来ないのが実際のところ。

では、どうやって判断しているのか?
それは印象でしかない。

「あ、この人は感じ良さそうだな」「周囲の人とうまくできそうだな」とか印象のみで判断している。

つまり面接においてはコミュニケーション能力が問われていると言っても、「言語能力」と「印象」で判断している。

では印象を良くするにはどうすれば良いか?

この対策は2つ。

面接で良い印象を勝ち取る方法

面接で良い印象を与える方法は2つ。

ひとつは話し方。
面接の対策本やネットを検索すると、セオリーと言われる質問が出てくる。
対策すると本を朗読するような読み方、内容も定型文のような回答をする人がいる。

こんな回答では印象の良し悪しの前に、何も印象に残らない。
後日「どんな人だったっけ?」と思い出すのも難しくなる。

もちろん質問を想定して準備するのは大切だけど、必ず自分の言葉で話すこと。
文章の言葉ではなく、話言葉を使うこと。

もうひとつは見た目。
強く印象に残るのは視覚です。

見た目を良くする方法は笑うこと。
あなたが美男美女ではない限り、この方法しかない。

よっぽどの事がない限り、笑っている人をみて不快に思う人はいない。
だからと言って常に笑っていてもNG。

「当社を選んだ理由はなんですか?」と質問した後に、笑っていたら「バカにしてる?」と思われるだけ。

面接と言っても常に緊張感がある質問ばかりではない。
雑談に近いやりとりもある。

例えば
「ここまで迷わず来れました?何分ぐらい掛かりましたか?」
「お酒とか飲まれますか?」
「なにかスポーツとかやっていましたか?」
「健康の方は問題ないということでよろしいですか?」

とか。
そんなときに「いやぁ、親も心配するぐらい健康なんですよ」とか言えば、自分が笑顔で話すポイントを作る事が出来る。

その代わり真面目な質問のときは、真面目な顔で答える。
要はメリハリ。

要所要所で笑顔で話す、これだけで印象は大きく違う。
そのためには自分で笑顔で作って話せるポイントを作ること。

もし面接の質問がすべて厳しい質問だったら?

・・・。

その会社はきっとコミュニケーション能力が低いのではないでしょうか?
「その会社に入社すべきか?」から検討し直した方が良いのはないか。

そんな会社でも最後の挨拶とか、笑うポイントを作る事ことはきっとあるきっとはずだよ。

コミュニケーション能力が求められる時代はチャンス

実はコミュニケーション能力を求められている時代は、転職しようと思う人にはチャンスである。

採用する側は、すべての能力が高い人を採用したいがそんな人はめったにいない。
普通の人は得意、不得意な事がある。

その中で「何を得意としている人を採用するか?」という答えに会社側は「コミュニケーション能力」と言っている。

逆に言うと「コミュニケーション能力があれば、その他の能力は少しぐらい目をつぶって良い」と思っている。

コミュニケーション能力は空気を読めれば何とかなる。
そして面接では良い印象を勝ち取れば、コミュニケーション能力があると思われる。

これって一発逆転のチャンスではないでしょうか?

おさらい

  • コミュニケーション能力とは「言語能力」と「空気を読む力」である
  • 言語能力が高くなくても空気を読むことができれば、それはコミュニケーション能力が高いと言える
  • 数十分しかない面接では、コミュニケーション能力の判断は難しい。結局のところ印象でしかない。
  • 面接で良い印象を与える人は「自分の言葉」を使い、「適度に笑顔」を混ぜる人。
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