異業種転職の職種選び。有給から見た楽な仕事と辛い仕事

働き出すと友人と仕事の会話になることが多くなる。

すると

「オレの仕事はこんなに辛い!」

「オレは休日出勤して」

「上司がバカでさぁ」

こんな愚痴の言い合いになったりするもの。

でもこの話に決着が付いたことはなく、結局どの仕事が楽で、どの仕事が辛いのか?って分からないまま終わる。

楽な仕事の基準として、よく使われるのは休日日数。
休みは多ければ多いほど嬉しいが、本当に休日が多い仕事は楽なのか?

実は楽とは言い切れない。

職種によっては仕事のプレッシャーが強く、会社は休みにしているが休日出勤している仕事をしている人は結構多い。

こういう仕事は決して楽とは言えないだろう。

ではでは、どういう仕事が楽か?

仕事の大変さの違いは、会社によっての違いより、業界の違いという要素が大きい。

同業種に転職しても、結局やってる事は一緒だし社風も似通って、大きく変わらなかったというのは良くある話。

その業界の大変さの基準になるのが有給取得率。

有給が取れない会社の特徴は2つ。

  • 一つは社風として有給を取る文化がなく、有給が取りづらい
  • 業務量が多い、もしくはプレッシャーが強い

どちらにしても我等にとっては良くない環境。

ということは、各業界の有給取得率を調べてば、どの業界が楽か?が分かる。

異業種を含めて転職を考えている人、今の仕事の大変さを知りたい人は参考にして欲しい。

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有給取得の基礎。有給って何日もらえるの?

まずは有給の基礎。

知っている人も多いだろうけど、有給ってどれぐらい貰えるのか?

普通に週5日働く人は入社6ヶ月過ぎると10日。
その後、1年毎に2日づつ増え、MAXで20日/年貰える。

勤続期間6ヶ月1年半2年半3年半4年半5年半6年半
有給日数10日11日12日14日16日18日20日

入社6年半後に20日ってことは、働いている人のほとんどは20日もらえている。

この有給を与えない会社は法律違反。

10年ぐらい前は有給を与えない会社はあったが、さすがに今は減ってきている。

では、まずは有給取得率が高い業界を紹介する。

有給取得率トップ3の業界を公開

業界の辛さを測る基準になる有給取得率。

こういった数字は厚生労働省が調べてくれている。
調べてくれているって言っても税金で、だけど(笑)

その結果、最も取得率が高い業界はランキングは・・・。

有休取得率1位!電気・ガス・熱供給・水道業

一位に輝いたのは「電気・ガス・熱供給・水道業」
生活に欠かせないインフラの仕事。

有給の取得率は71.3%。
この数字は驚異的的だよ。

入社して6年半過ぎると有給は20日取得できる。
その内の14.3日を使えている計算になる。

これ役職者も平社員も含めた平均で14.3日だよ。

あなたの周りに有給を使い切れている人は何人いますか?

一部の大企業は有給消化率が高い会社はあるが、それは一般社員に限る。
役職が付くと有給など使えないのが現状。

その中で14.3日はという数字は本当にすごい。

この業界は、はっきり言って精神的には楽です。

精神的に辛い仕事か、楽な仕事かを見極めるポイントは3つ。

  1. お客の人数が多い仕事は楽
  2. お客が知識が少ない人と付き合う仕事は楽
  3. お客との距離感が遠い仕事は楽

この3つが重要なポイントになる。

(詳細はこの記事の下のリンクを参照:「辛い仕事と楽な仕事を見極める3つのポイント【仕事の選び方】」)

では詳細を見てみよう。

電気・ガス・熱供給・水道業のお客は日本国民全員。
皆んな使わないと生活ができないから、お客の人数はめちゃくちゃ多い業界。

そして電気・水道・ガスが「どのように出来て、なぜこの金額が掛かるのか?」を知ってる一般人は皆無。
つまり知識がゼロの人を相手にしている商売。

そしてあなたは電気・水道・ガス会社の人と何回、合ったことありますか?

オレはガスの点検のおっちゃんには、数回合ったことがある程度で他に記憶にない。
毎日のように使用しているが、実はお客との距離はめちゃくちゃ遠い業界。

そしてライバルが少なく競争が緩い。

仕事内容が面白かは知らないが、働き方という意味ではNo1。

有休取得率2位!複合サービス事業

第二位になったのは63.7%で「複合サービス事業」
有給取得日数が20日の場合12.7日。

聞きなれない「複合サービス事業」という言葉。

この業界は何か?って言うと・・・ひとつは郵便局です。

郵政民営化されたとは言え、まだまだ公務員のなごりが強い。
公務員は有給が取れる仕事で平均で13日取れている。
(ちなみに民間の平均は8日)

こう考えると公務員と同等と言える。

そしてもうひとつ「複合サービス事業」の代表はJA(農協)やJF(漁協)。
ニュースでは利権が問題と言われている業界。

例えば日本の米はめちゃくちゃ高い。
高いと言っても農家の売る値段が高い訳じゃないだよ。

農家と我々の間には、たくさんの団体や会社が入っているから高い。
農家、農協、経済連、全農、卸売業者、小売業者、私たち。

これだけの会社が全て中間マージンを取った結果、最終的に米の価格は10倍になる。

オレ個人の意見としては、生活保護費の財源とか言う前に、こういった団体を中抜きして売れる仕組みを作れなんて思う。

日本人は米が主食なんだから、この価格が下がれば日本人全員の生活が楽になるんだよねぇ。

こういった特権を持った仕事はライバル不在になる。
その結果がこの高い有休取得率になっている。

有休取得率3位! 鉱業、採石業、砂利採取業

第三位は有休取得率57.7%で採石業、砂利採取業、鉱業。

「採石業、砂利採取業、鉱業」なんて馴染みが薄い人が多いよね。

採石業、砂利採取業は建築用の石や砂利を掘る仕事。
この仕事の有休取得率が高いとは思えない。

というのも危険な仕事でだが、給料は高い方ではない。

じゃどこが引っ張っているか?
それは「鉱業」と呼ばれる仕事で、これは石油産業。

石油産業は東証1部の大企業ばかりで売り上げもハンパない会社ばかり。
初期投資もハンパないため、新しい会社が入ってこない。

石油産業に勤めている人達が、有給取得率を高めているのだろう。

結局、有休取得率が高い会社はライバル競争が緩い会社

有給取得率が高い業界は

  1. 電気・ガス・熱供給・水道業
  2. 複合サービス事業(郵便局・農協など)
  3. 採石業、砂利採取業、鉱業(石油産業)

こうやって見ると、特権をもっていたり莫大な資本が必要だったりでライバル競争が少ない業界。

会社同士の争いがない業界=楽な仕事ってこと。

逆に有給消化率が低すぎる業界は?

次に有給が使えないって業界も紹介する。

職業を選ぶ時に自分の好き・嫌いで選ぶ事も大切。

だけど、業界を知らずに足を踏み入れるのではなく、覚悟を持つ必要があると思うんだ。

じゃないと、長続きはしない。

有給消化率ワースト1位 飲食サービス・宿泊業

有給取得率のワースト1位は32.6%で「飲食サービス・宿泊業」

有給取得日が20日であったとしても6.5日しか取れていない。
この数字はインフルエンザにかかったら使い切ってしまうような日数。

体調不良以外ではまともに有給を使えていないだろうって容易に推測が付く。

最近では良くも悪くもコンプライアンスと騒がれる時代。
ちょっと前まで残業100時間が当たり前の会社でも残業規制が入ってきている。

そんな中で労働環境の改善が遅いのがこの「飲食と宿泊業」

小さな会社だったら、まだ話は分かる。
会社を立ち上げた当初は人も集まらず、かと言って売り上げも上がらない我慢時もあるだろう。

それはどの業界でも同じ。

けど飲食・宿泊は大手の会社も働く環境が悪い所が目立つ。

もちろん料理が好きだったり、宿泊業のように人をもてなす仕事に付きたい人もいると思う。
けど、しっかり調べないと結局仕事が続かないってことになる。

有給消化率ワースト2位 卸売業、小売業

有休取得率ワースト2位は35.5%で「卸売業、小売業」

有給取得日数が20日の場合7.1日。

卸売業は製造から小売業への仲介する仕事。

製造メーカーは小さな取り引きは避けたいから、卸売業が大量に受注して、小分けにして小売に渡すって仕組み。

小売業はスーパーやコンビニや衣類を我々に売る仕事
サービス業とも言われる分野。

飲食業界も近い部分ところがあるけど、バイトやパートをたくさん雇う仕事は、急な休みは正社員が埋めている。

そんな事が日常的に起こると有給という言葉は出しにくい。

有給消化率ワースト3位 建設業

有休取得率ワースト3位は38.2%で「建設業」
有給取得日数が20日の場合7.6日。

建設業は大きな会社と小さな会社がはっきりしている業界。
特に大きな工事は大企業が受注して、実質行っているのは下請け・孫請けってケースは多い。

そして仕事を受ける順番が遅ければ遅いほど工期完了までの日程がない。
よって、大手ゼネコンと呼ばれる会社ほど有給取得率が高く、小さな会社ほど有給は取れない。

けどね。

もっと大きな問題はこの業界は日給月給制の会社が多い。
日給月給は、出勤日数によって給料が変動する仕組み。

雨が降ると休みになる仕事だから、その日は親会社から作業料金がでない。
となると、子会社も社員に給料が出せないから、日給月給制になっている。

で、日給月給制の会社は有給がない!って思っている人が多い。
有給は働き方に関係なく、本来はバイトでもパートでも出さなきゃならん。

けど知らないから「有給はない」って思われている。
もしくは上司も「何それ?」or「出るわけないだろ」と言われてる。

また下請け・孫請けの会社は健康保険も厚生年金もない会社ばかり。

とはいえ年間20日も日給を出さなければならん、ってなった時点で潰れる会社も多いだろう。

異業種転職狙ってる人は刮目せよ!業界別の有休取得率

異業種へ転職を狙っている人、そして業界を変えようか?って思ってる人は有給取得率を見ることをオススメする。

一覧化したから参考に見てみてね。

異業種転職は同業種に比べるとやっぱり厳しい。
厳しいから2回も3回も業種は変えられない。

だからこそ、多くの情報を集めて仕事を選んで欲しい。

【余談】有給にまつわる働き方改革推進法案

最近、ニュースで「働き方改革」という言葉を聞く。

そこには有給にまつわる話もあがってる。

国が率先して有給を取りやすい環境になってくれたら嬉しい。

と思って調べてみたら・・・・。

実は国が議論していた内容は「毎年5日、有給を取らせなきゃいけない法」だったのよ。

年間で5日だよ。
6年半勤めれば20日有給があるのに5日。

5日で改革って、どこが?

我々の働き方が改革される日は遠い。

おさらい

  • 異業種転職するなら特定の会社ではなく業界を知ることが大切。
  • 有給消化率だけ見ても業界ごとの差は大きい
  • 業界は何回も変えられない。だからこそ慎重に選択せよ

今回、有給取得率という視点で「飲食・宿泊」「小売・販売業」そして「建築業」を良くない業界として紹介した。

もし気分を悪くされた方がいたら申し訳ない。

友人にもこの業界で働く人は沢山いるが、その人達は声を高らかに上げられない環境にいるのも事実。

だから変わらない。

もし誰かがこれを読んで、業界が少しでも変わるきっかけになれば・・・という想いで書きました。

労働者なめんじゃねぇーぞ。

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