資格は転職に有利なのか?役に立つ資格と無意味な資格

今回は転職と資格の関係性について。

若い人は転職したいと思ったら資格の取得を目指そうとする。

経験の不足を資格で補おうとする。

この気持ちはよく分かる。

だけど、おっさんの中で転職の為に資格を目指す人は少ない。

これってなぜだろう?

自分も若い時は、転職の為に資格を目指した時期がある。

けど結局やめた。

それはある男と出会ったから。

もし就職や転職のために資格の取得を目指している人は知ってほしい。

資格には、役に立つ資格と役に立たない資格があるってことを。

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資格が転職の近道なのか?

知り合いに資格の取るために頑張っていた男がいる。

その男との出会いはまだ学生のころ、パチンコ屋のバイト先で知り合った。

学生の頃は掛け持ちでいろんなバイトをしたが、パチンコ屋はちょっと異質だった。
普通のバイトは学生中心の若い人ばかりなのが一般的。

けど、パチンコ屋のバイトはちょっと年齢層が高く、何か事情を抱えている人が多かった。

その事情とは、会社が倒産したり、上司を殴って辞めたり、旦那の暴力がひどく子供を連れて逃げたり、借金取りから逃げていたり。

スノボーが好き過ぎて、冬は山籠もりで夏だけバイトという人もいた。

ちなみにおれは仕事以外でパチンコをやった事がない。

時給1500円の人が常時10人ぐらい働き、月の電気代が月に200万円もかかるパチンコでギャンブルをして勝てる理由が分からなかった。

その時に出会ったひとりの男。
彼は大卒で就職しないでフリーターをしていた26歳。

大学は文系だがパソコンにハマりすぎて、就職できなかったらしい。

ただ、先々を考えたら「ずっとバイトではまずい」と感じていて、就職のために資格を取ろうとしていた。

パソコン系の資格取得を目指し努力する日々

彼はパソコンが好きだったらからIT系の会社を希望していた。
ただ、当時は就職難で文系大学の彼には就職先は無かった。

そこで目を付けたのは資格の取得。

独学では難しいと判断した彼は、通信講座というもので勉強していた。

多くの通信講座を受ける人は途中で挫折する。
ノルマも期限も自分で決められてしまう、通信講座をやりきれる人は少ない。

けど彼は努力家だったんだろう。
次々と資格を取っていった。

確かパソコン検定とかシスアドと呼ばれる資格だったと思う。

資格を取得し意気揚々と就職活動をスタートさせた。

しかし、彼は次々と書類選考で落とされ、面接すら行けない状態が続いた。

資格を取るなら見極めろ!意味のある資格と無意味な資格

彼がなぜ資格を取ったのに就職が出来ないのか?

当時の自分には分からなかった。

学力が低い自分は母親に「資格ぐらい取りなさい」と言われた記憶がある。

複数の資格を持っている彼がなぜ?

今思うと「意味のない資格を取っていたから」だろう。

きっとこのページを読んでいる人は社会に出て仕事をしている人が多いだろう。

そんな人は分かってくれると思うが、資格には意味がない、もしくは仕事に役に立たないものがある。

おっさんはそれを知っているから、転職の為に資格を取ろうとしない。

「権利を得れる資格」と「得れない資格」

意味のある資格とは、法的に権利を得ることが出来る資格。

分かりやすい例を出すと看護師や医者。

資格を取ることで仕事としてできる医療行為の範囲が広がる。

他に有名なところでは建築士や宅建もこの分野に入る。

こういった資格は意味がある。

けど、資格を取っても何の権利も得れないものがある。
得れないものがあるというか、8割・9割の資格は何の権利も得れない。

有名で人気なところでは、簿記や医療事務やファイナンシャルプランナー。
それにパソコン系の資格は全てこの分野に入る。

例えばMOS(Microsoft Office Specialist)・日商PC検定・シスアド・CAD利用技術者試験。

この手の資格は、取得したからといって何も変わらない。
出来る範囲は一般の素人と同じ。

つまり取得しても仕事の幅は広がらないし、就職に有利かどうかも懐疑的。

しかし、こういった資格には必ず「転職に有利!」というキャッチフレーズが付けられる。

なぜなのか?

それは「何も得ることができず書きようがない」から。

何の権利も得られないから、他にアピールする方法がなく、仕方なしに「転職に有利」と書かれる。

仕事の経験がある程度、長い人なら知っている。

「資格を保有している」と「仕事ができる」とはまったく関係がないことを。

これは面接官や経営者もまったく同じ認識でいる。
だから、資格を取得しても就職できない。

なぜ意味のない資格があるのか?

なぜ意味のない資格が存在しているのか?

そもそも資格には国家資格と民間の資格に分かれる。

国家資格の場合は、認可先は官僚の天下り先になっている。
つまりドロップアウトした官僚の老後の為に新しい資格が作られる。

認可先には元官僚が委員に名を連ねている資格がいっぱいあるんだよ。

そして民間もビジネス。

民間はいかにも就職や転職の言葉をチラつかせて、学問をビジネス化している。
飯を言うために資格を作り、受験費用で儲けるビジネス。

つまり商売のために、何の権限もない資格が増え続けている。

そして通信講座はどこも高額。

パチンコ屋で一緒だった彼は通信講座で20万円の費用が掛かっている。
彼は3つの資格を取ったから合計で60万+受験費用が掛ったのだろう。

そして費やした時間は2年。

「60万も痛いがそれより2年間バイト生活を過ごし、実務経験が得られていない方が痛い」

これはオレの言葉ではなく、実際に資格を目指し、取得した彼が体験談として語った言葉。

資格の本当の役割とは何だ?

権利が得られる資格には必ず意味がある。

例えば看護師であれば、知識がない素人に医療行為されたら嫌だよね?
それなりに専門知識を持った人であってほしい。

つまり病院利用者の保護。

建築士の資格がある意味は、住宅の強度計算もできない人に「この建物は安全です」って言われたら不安だよね。

つまり住宅購入者の保護。

宅建と呼ばれる資格は、昔は不動産売買で膨大な仲介手数料をふんだくる業者がたくさんあった。
被害者が多数でたから資格を作った流れがあるんだよ。

つまり不動産購入者の保護。

つまり意味のある資格は、利用する素人を保護する目的のためにある。

資格の保有者が間違いやウソを付いたら、責任と取らされ資格をはく奪される仕組み。
資格がなくなったら会社は雇用する意味がなくなり、飯が食えなくなる仕組みとも言える。

そうすれば安心してみんなが利用できる。

意味のある資格は「利用者の保護」するためにある。

逆にいうと意味のない資格は、悪い事して会社をクビになる事はあっても、資格ははく奪されない。

「権利がないのだから、はく奪するものがない」っていうのが正しい言い方かな。

事実、例に出した看護師・宅建・建築士は資格をはく奪された人がいる。

けど「お前はパソコンできないから、パソコン検定取り消しだ!」なんて聞いたことがないよ。

例外的に権利はないが転職に役立つ資格

とても例外なのだが、資格をとっても何の権利も得られないが転職に役に立つものがある。

それはTOEIC。

TOEICは英語の資格でヒアリングによって意味が理解できるか?のテスト。

昔は英検が主流だったが、今はこのTOEICの方が重要視されている。

このTOEICは転職に役に立つ。

というかTOEICの点数が応募資格になっている会社もある。

けど、思うんだよ。

オレは英語は話せないから実践はできなんだけど、もし英語が話せるなら面接で話せば良いのでは?って。

職務経歴書や履歴書に「これぐらい英語はできます」って書いて、面接でペラペラと話せば、どの程度なのか?って英語が話せる人が聞けば分かるよね?

つまりTOEICが転職に役に立つ訳ではなく、正確に言うと英語が転職に役に立つんだろう。

その証拠としてTOEICの点数が利用されているだけにすぎない。

「権利が得られる資格」が「将来性がある資格」ではない

「意味がある資格」と「意味がない資格」を紹介したが、「意味がある資格は将来性があるのか?」と言われたらそうとも限らない。

現に資格を取り権利を与えられても、生活が厳しい仕事もある。

例えば自動車整備士。
自動車整備士は国家資格であり、自動車工場には一定人数の資格保有者が必要になる。

そして自動車整備士は人手不足と言われている。

この人手不足の原因は「給料が低い」から。

自動車のメカニックという仕事は、ひと昔前の男の子が憧れる職業だった。

その結果、専門学校も増え、目指す人も増えて、コンビニより自動車整備工場の方が多くなっている。

自動車整備工場数(平成29年):12万件
コンビニエンス数(平成29年):5万5千件

普通の人はコンビニは増え続けているため圧倒的に多く感じるが、目立たないだけで自動車整備工場の方が多い。それに加えて自動車ディーラーというライバルが増え、自動車事故も減った結果、自動車工場は車検の食い合いになっている。

その他にも行政書士や理容師も権利は得られるが、業界的に上向きではなく、資格保有者が多いため、資格を取ったからといっても安心できない。

資格を転職の逃げの道具に使うな

通信講座で60万、そして2年を資格に費やした彼と数年ぶりに会った。

彼は今、介護用具をレンタルする仕事に就いている。

介護用具をレンタルする仕事が悪いとは思わないが、少なくても当時の彼が希望していた仕事ではない。

同時を振り返る彼の言葉が印象的だった。

「たぶん就職したくない口実と、就職した後に楽をしたいという想いで、資格に逃げていたんだろうな」

若干、老けた彼の風貌から発せされる言葉は、やけに重みを感じたよ。

転職者にとって実務経験が一番の武器

資格がないと仕事に就けない業種もある。

あるが、そんな業種はごく一部。
ほとんどの仕事は無資格でも仕事に就くことは出来る。

無資格では給料が安くかもしれない。
ボール拾いのような仕事が多いのかもしれない。

それでも資格を取るための時間があるなら、先に仕事の就け!と言いたい。

下手げな資格より実務経験の方が絶対仕事に直結する。

もしあなたが社長だとする。
人員が不足して困っています。

「実務経験がないが資格を3つ取得した人物」と「実務経験3年の人物」では即戦力になる方はどちらですか?

採用される方は言わなくても分かるよね?

資格を逃げ道にしてはいけないし、逃げてもいずれ追われるだけ。

そしてあなたには資格ビジネスにお布施する余裕はないはず。

もし無資格で入社できた会社が良くないのであれば、その時は転職すれば良いだけの話。

転職者なら転職者らしく、実務経験を武器にしてね

資格の取得を考えたなら、一番最初に悩むべきは「その資格は本当に意味があるのか?」ってこと。

この判断だけは間違ってはいけないよ。
時間が無駄になるから。

それを見極めるのは簡単。
「転職に有利な資格」ではなく「就職後に仕事の幅が広がる資格」を選ぶこと。

転職に有利と言われている資格は、転職に有利にならない。

資格を取ると仕事の幅を広げられ、権利が得られる資格こそが転職に有利になる。

皆さんは友人のように資格ビジネスに取り込まれることなく、正しい道を選択して欲しい。

大切だからもう一度言うよ。
意味のない資格を取る暇があるなら、会社に飛び込み仕事に就け!

そして資格に逃げずに戦え。

おさらい

  • 資格の8割以上は意味のない資格だと知れ
  • 資格とは所詮は学問。仕事の出来不出来には関係がない。
  • 転職に本当に有利な資格は「転職に有利」というキャッチフレーズは付かない。
    仕事の幅が広がったり、独立開業に結びつく資格が「本当の転職に役に立つ資格」
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